まとめ:松本正雅
▶▶▶写真はこちら|CFMOTO「675SR-R」
2027年から3年間、CFMOTO「675SR-R」によるワンメイクへ

CFMOTO
675SR-R
FIM女子サーキットレーシング世界選手権、通称「WorldWCR」は、2027年シーズンからCFMOTOを独占車両サプライヤーとして迎える。契約期間は2027年、2028年、2029年の3シーズンで、使用車両には同社のスポーツモデル「675SR-R」が選ばれた。
WorldWCRは、女性ライダーに世界選手権の舞台で実力を発揮する機会を提供するシリーズ。今回の車両変更後も、全選手が同一仕様のマシンで競うワンメイク方式を継続する。技術的な条件をそろえ、ライダーの能力を競技の中心に据える基本方針は変わらない。

CFMOTOの発表によると、中国の二輪メーカーがFIM世界選手権レベルのワンメイクシリーズで指定車両サプライヤーとなるのは初めて。同社のモータースポーツ活動にとっても、大きな節目となる契約だ。
675cc・3気筒のスーパースポーツ! 開発にはアスパーチームも参加

CFMOTO
675 SR-R
2026年モデル
総排気量:675cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
シート高:810mm
車両重量:189kg
価格:124万3000円
新たな競技車両となる675SR-Rは、CFMOTOが自社開発した675ccの水冷3気筒エンジンを搭載するスーパースポーツ。同社が今回公表した市販仕様の数値は、最高出力70kW(95.1PS)/11000rpm、最大トルク70N・m/8250rpm。ちなみにこれはWorldWCR用競技仕様の確定諸元ではなく、ベースとなる市販車のスペックである。

開発には、Moto2・Moto3でCFMOTOと協力関係にあるアスパーチームも参加。ライダーと技術陣がテストに携わり、市販モデルのサーキット性能にもその知見が反映されたという。

2027年からの車両供給にあたり、CFMOTOはレース車両の準備、部品供給、現地技術チームの派遣を含むサポート体制を用意する。マシンの提供とともに、シリーズ参戦を技術面から支えることも明らかにしている。
最初の3シーズンはヤマハ「YZF-R7」のワンメイク

CFMOTOとの契約発表に先立つ2026年10月8日、WorldWCRはヤマハとのパートナーシップを同年シーズン終了時に終えると発表していた。
ヤマハは2024年のシリーズ創設時からR7を供給し、最初の3シーズンを支えてきたメーカーだ。技術パートナーのJiRとともに、参戦するライダーやチームをサポート。女性ライダーが世界選手権で競うための新たな舞台づくりに貢献してきた。

2024年6月にミサノで幕を開けたWorldWCRには、今回の発表時点で25カ国・55人のライダーが参加。初年度の2024年にはアナ・カラスコ選手が、翌2025年にはマリア・エレーラ選手がチャンピオンに輝いている。
主催者は契約終了の発表に際し、ヤマハとJiRの専門的な知識や献身的な支援に謝意を表明。これまでに築いた基盤を生かし、さらに多くの女性ライダーの成長を支えていく方針を示した。
タイヤもミシュランへ変更! 新たな技術条件で迎える2027年

WorldWCRの公式発表によれば、675SR-Rは現行の競技車両に対して約15hp高い出力を備えている。パワーの増加に加え、エンジン特性も変化するため、ライダーには新たなマシンを乗りこなす技術が求められることになる。
さらに、2027年シーズンからはミシュランがタイヤの独占サプライヤーとして加わる。車両とタイヤの両方が切り替わり、WorldWCRは新たな技術条件でシーズンを迎える。
今回の提携にはシリーズのファン層拡大や新たな開催地の可能性を探る狙いもある。全選手が同じマシンで競う公平性を保ちながら、競技レベルの向上と国際的な広がりを目指すWorldWCR。2027年からは、CFMOTOの3気筒スーパースポーツがその舞台を支えていく。
おすすめ関連記事







