「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー 2026」で750ccクラスの第1位に輝いたスズキ「SV-7GX」のルーツをたどり、その系譜を解説する。1999年、軽快な車体と90度Vツインを武器に登場したSV650。その血統は、スポーツ性と快適性を融合したクロスオーバー「SV-7GX」へと受け継がれた。扱いやすさと走る楽しさを追求してきたスズキのVツインは、どのような道を歩んできたのか。初代SV650から最新モデルへとつながる、その系譜をひもとく。

まとめ:オートバイ編集部
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スズキ「SV-7GX」の系譜

画像: SUZUKI SV-7GX 2026年モデル 総排気量:645cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 シート高:795mm 車両重量:211kg 価格:113万3000円(ホワイト単色)/117万7000円 発売:2026年10月13日

SUZUKI
SV-7GX
2026年モデル

総排気量:645cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒
シート高:795mm
車両重量:211kg

価格:113万3000円(ホワイト単色)/117万7000円
発売:2026年10月13日

スポーツとアドベンチャー、2台のDNAを受け継ぐ

クロスオーバーモデルSV-7GXの源流にはVストローム650、さらにはネイキッドのSV650が存在する。

1999年に欧州でデビューしたSV650は、日本でのセールスこそ今一つだったものの、欧州では販売台数トップを記録した大ヒットモデル。全域でトルクに溢れる645ccDOHC 90度Vツインと、軽量スリムな車体による軽快なハンドリングが熱烈に支持された。

これを受け、2004年に登場したアドベンチャーツアラーがVストローム650だ。SV譲りの心臓部を専用のアルミツインスパーフレームに搭載し、アップライトなハンドルと防風性の高いカウル&スクリーンを投入。その快適性とキレのあるハンドリングから「アルペンマスター」の異名を誇り、SVを上まわる人気を獲得した。

Vストローム650は2013年型でフルチェンジを受け、日本仕様も登場。初代からキャストホイールを備えたオンロード指向だったが、2014年型からスポークホイールとクチバシ風デザインを与えた「XT」が追加された。

現在、クチバシ風アッパーカウルを備えたアドベンチャーは一般的だが、その元祖は「DR-BIG」と呼ばれたスズキのDR750S。そのDNAもVストロームは継承することになった。

SV650は2007年型でカタログ落ちしたが、2016年型で復活。その翌年、3代目Vストローム650が登場した。2台に搭載されるVツインエンジンは、初代SVから熟成を重ねながら、洗練の極みに。極低回転のエンストを抑止するローRPMアシストも獲得した。

ともに2025年型で生産終了となったものの、同年、後継モデルのSV-7GXが発表。四半世紀超えの歴史を誇る645cc Vツインは継承され、今や国産ミドルクラスで唯一無二の存在となった。規制対応に加え、電子制御スロットルやドライブモード、クイックシフターなどで電子制御が強化されている。

さらにSV650からはスチール製トレリスフレームや前後17インチホイール、Vストローム650からはアップハンドルなど安楽なライポジと防風性に優れたカウルを踏襲。SVとVストロームのDNAを受け継いだオンロードクロスオーバーが誕生した。欧州ベストセラーである2台のスピリットを受け継ぐだけに、今後のヒットは確実か!?

画像: SUZUKI V-Strom650(左) 2022年 SV-7GS(右) 2026年

SUZUKI
V-Strom650(左)
2022年

SV-7GS(右)
2026年

V-Strom650(2022)主なスペック

●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 ●総排気量:645cc
●最高出力:96PS/8800rpm ●最大トルク:6.2kgf・m/6300rpm ●車両重量:212kg
●シート高:835mm ●燃料タンク容量:20L ●タイヤサイズ 前・後:110/80R19・150/70R17

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