ホンダの新型「CB400 SUPER FOUR E-Clutch」が、熊本県・HSR九州で開催された「2026 鉄馬 with TSK 決戦の日」に実証参戦した。予選、セミファイナルを首位で通過すると、ファイナルでもトップチェッカー。2027年以降のユーザー参戦に向け、大きな成果を残した。
写真:HIRO ARIMORI まとめ:松本正雅
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新型CB400 SUPER FOURが「鉄馬」で初の実戦に挑戦
2026年9月19日・20日、熊本県のHSR九州で「2026 鉄馬 with TSK 決戦の日」が開催された。

HONDA
CB400 SUPER FOUR E-Clutch 「鉄馬」参戦車
「鉄馬 with TSK」は、鉄製フレームを採用する市販車ベースのマシンを主役としたレースで、2014年からHSR九州を舞台に開催されている。今回の「決戦の日」は4気筒車を対象としたレースで、ホンダの新型「CB400 SUPER FOUR E-Clutch」はアイアンNK4クラスに実証参戦した。

チーム名は「NEXT STAGE CB」。ライダーを務めた大橋淳希選手をはじめ、チームは「CB400 SUPER FOUR E-Clutch」の開発メンバーを中心に構成された。
今回の目的は、2027年以降にCB400 SUPER FOUR E-Clutchのユーザーが同大会へ参戦できる環境を整え、公正なレギュレーションの策定に寄与すること。そのため賞典外での出走となったが、新型車の性能を実戦のなかで確認する重要な機会となった。

ライダーを務めたのは大橋淳希選手(右)。会場にはホンダモーターサイクルジャパン社長の市川博英氏(左)も激励に訪れた。
会場のホンダブースには、今回の参戦車両とともに、2025年の同大会で見事勝利を飾ったCB1000Fの参戦マシンも展示。新世代CBによるレース活動の歩みを感じさせる展示となり、多くの来場者が足を止め、見入っていた。







今回の参戦車両はエンジンやECU、燃料噴射のセッティングなどは基本的に市販車と同じとしながら、CBR600RR用フロントフォークやゲイルスピード製ホイール、オーリンズ製リアショックなどを装着。マフラーにはアールズ・ギア製ワイバンのチタンフルエキゾーストを採用し、サーキット走行に適した車体へ仕上げられていた。
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走るたびにタイムを短縮! 予選から圧巻のパフォーマンス
9月19日に行なわれた予選では、発売間もない新型車による参戦ということもあり、CB400 SUPER FOUR E-Clutchはライダーやチーム関係者から大きな注目を集めた。

走行が始まると、大橋選手は1周目から好タイムを記録。その後も周回を重ねるごとにタイムを縮め、新型スーパーフォアの高いポテンシャルを示していった。
最終的に1分11秒456のタイムをマークして、予選を首位で終了。初めての実戦でありながら、ライダーとチームは翌日のレースに向けて確かな手応えをつかんだ。
セミファイナルに続きファイナルでもトップチェッカー

9月20日に開催されたセミファイナル(5周)でも、大橋選手は前日の勢いを維持して首位で通過した。しかし、2番手のライダー、児玉浩章選手も大橋選手に肉薄する速さを発揮。予選タイムの差も約0.13秒と接近しており、決して楽観できる状況ではなかった。

チームはファイナルに向けてミーティングを行ない、マシンの状態やレースの組み立てを改めて確認。そして迎えた7周のファイナルでは、大橋選手が追いすがる児玉選手、金子選手らを抑えきり、トップでチェッカーフラッグを受けた。
賞典外の実証参戦ではあるものの、予選、セミファイナル、ファイナルのすべてでトップに立った結果は、新型CB400 SUPER FOUR E-Clutchの高い戦闘力を印象づけるものとなった。

大橋選手はレース後、「決して余裕はなかったものの、改めてCBのポテンシャルを実感できた。そしてこのチームだからこそ優勝できた」と今回の好結果を振り返った。

市販車としての扱いやすさだけでなく、サーキットでも楽しめる可能性を示したCB400 SUPER FOUR E-Clutch。Eクラッチを搭載することで、イージーライドだけではなく、Eクラッチシステムがエキスパート並みのクラッチワークをいつでも自動で行ってくれることで、ライダーがスポーツライディングにより集中でき、パフォーマンスが一層向上することを、今回改めて教えてくれた。
今回CBが残した成果は、2027年以降に一般ユーザーが新型CBで「鉄馬」へ挑戦するための、そして、サーキットというステージでも、ライダーがCBの持つポテンシャルを存分に楽しむための大きな一歩となった。
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