まとめ:Heritage&Legends編集部
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RCB/RS1000より新しい世代のルックスが得られる新鮮さ

CB1000Fの登場で脚光を浴びつつある空冷のCB-Fシリーズ。登場40年を超えるモデルともなって、見直しを行わないといけない部分も多くはなったが、CB750Fに限っても国内では比較的多くの数が販売され、不動ではあっても残っているという車両は多いようだ。

タジマエンジニアリングはそんなCB-F現役時代に創業し、多くのCB-Fを扱い、整備し、カスタムの手も入れてきた。レストア作業はお手の物と言えるほどで、同店の創業者・田島歳久さん(’23年逝去)が考案し、ホンダ販売店に普及したフレーム測定・修正機を駆使したフレーム加工、ポート加工や軽量クランク、バルブまわり加工等の多くのノウハウで実に多数の車両がその恩恵を受けてきた。

その一方でカスタムについても同様の手法を応用して現代17インチタイヤのグリップに合う剛性を得る補強、適正なハンドリングを得るためのディメンション設定と現代車からのパーツコンバートを行う。これらによって、CB-Fの良さを生かしながら外観も現代ホンダ車に近づけるような車両が作られたのだ。

画像1: RCB/RS1000より新しい世代のルックスが得られる新鮮さ

そうしたCBの維持ノウハウ、それに現代的に走る手を入れたタジマエンジニアリング製車両、大事にしてきた人がさらに先を目指したい、気に入っているからもっと手を入れたいというケースも出てきている。このCB900Fはそのひとつでありつつ、外観にも従来のCB-Fと異なるアプローチが見られる。

「当店の従業員、篠崎さんの所有車で、1158cc仕様のエンジンと補強フレームは田島さんが作って、“あとは自分でやりなさい”ということで彼が手を入れ続けているものです。溶接などの作業は難しそうに思えますが、バイク屋さんをやれるくらい、また地方選手権を走るくらいには技量はある人。彼がこういう感じでまとめたものなんです。外装も’90年代レーサーレプリカの感じにしていて、この車両でオートポリスも走ります」と、タジマエンジニアリング現代表の村嶋さんはこう説明してくれる。

その’90年代のレプリカスタイルを思わせる外装は複数車両用を加工流用したもので、カウル装着ならCB1100RやRCBスタイルということが多かったCB-Fに新しい雰囲気を与えている。

画像2: RCB/RS1000より新しい世代のルックスが得られる新鮮さ

フレームはタジマエンジニアリング流の20カ所補強に、ホンダ空冷耐久レーサーRCB/RS1000の姿を再現するよう考えられた“RSサブフレーム”(RCB/RS1000のフレームに見えるように、CB-Fのヘッドパイプからピボットを結ぶY字状アルミ部材を外から追加するもの。容易に着脱可能)が追加されているのだが、これがRCB/RS1000とも異なる外装によって一気に新鮮さも見せてくるわけだ。そうして足まわりはホンダ現代車用をディメンション補正しサス内部加工を加えながら流用する17インチで仕立てる。こんな発想も空冷CBの世界をまた広げてくれると言えそうな1台だ。

ところでタジマエンジニアリングは移転から丸2年、いろいろと落ち着きつつあるところで移転前からの多くの引き継ぎ作業を精力的にこなしているところ。CBで困っている方の作業については、大がかりなものは今は難しいけれど相談はできるということなので、まずは問い合わせするのを勧めたい。

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1970~'80年代初頭のRCB/RS1000からは時代が進んだエッジの効いたデュアルヘッドライト・スラントカウルなど、'90年代のレプリカスタイルを思わせる外装は複数車両用パーツを加工流用している。

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メーターはスタックST200クラブマンタコメーターを軸に構築、フロントマスターはニッシンラジアルでウインカーは超小型LEDだ。

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燃料タンクはインナー式でタンクに見える部分はカバー。タンク後端はフレームセンターにまで降りて、容量も十分に取られている。

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ベースがCB-Fだと思えないリヤビュー。リヤウインカーはナンバーホルダーサイドにマウントされるのが分かる。

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エンジンはCB1100RにホンダXR250用ピストンを組んだ1158cc仕様で、タジマCB1158RS(RCB/RS1000スタイル)などに作例があるもの。CBに詳しい人なら知る仕様ですよとも村嶋さんは言う。

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キャブレターはFCRΦ37mm、キャブレター横を通るのがタジマエンジニアリング・RSフレームで、これはCB-Fを補強したフレームの両側、ステアリングヘッド横からピボットに7N01材のY字状サブフレームを加える。そのエンド側Y字部分が見えていて、上はメインレールにボルトオンされる。下はスイングアームピボット前にボルトオンされる。RCB1000/RS1000外装に似合う形を作るもので、タンク他外装やヘッドライトを用意しておけば数十分程度でCB-Fの元の形にも戻せる作りだ。

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ステップはバトルファクトリー。その上に見えるのがRSフレームのボルトオン部のひとつ。マフラーはΦ42.7mmエキパイの4-1を使いたいとして唯一それを採用するヤマモトレーシング製チタンをセットする。

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ホンダ現代車混成で17インチ化を図る足まわり。ステアリングステムはCBR1000RR、でフロントフォークは全長補正の意味もあってCBR1000RRとVTR1000SP-1を組み合わせた上で内部補修してセットしている。フロントブレーキはVTR1000SP-1のTOKICO・4ピストンキャリパー&ディスク、フロントホイールはマルケジーニM5Rの3.50-17サイズを履く。

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リヤブレーキはブレンボP2・32キャリパー。リヤサスはタジマエンジニアリングで実績のあるCB400SF用スイングアーム+下側スタビ加工に、アラゴスタ・フェーズ3ショックの組み合わせ。

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リヤホイールはフロントに同じマルケジーニM5Rで、サイズは6.00-17。ドライブチェーンはEK ThreeD 520SPを使う。今後の進化も楽しみだ。

取材協力:タジマエンジニアリング

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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