まとめ:松本正雅
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カワサキ「Z900RS SE」2027年モデル概要

KAWASAKI
Z900RS SE
2027年モデル
総排気量:948cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:217kg
価格:183万7000円
発売:2026年8月1日
Z900RSの“完成形”ともいえるスペシャルエディション
2017年に登場したZ900RSは、「Z1」の愛称で親しまれた1972年登場のZ1(900 Super4)のスタイリングを現代へ蘇らせたモデルとして、多くのライダーを魅了してきた。中でも上級グレードの「Z900RS SE」は、シリーズのフラッグシップとして位置付けられる特別仕様車である。
SEは単なるカラー違いのモデルではなく「さらに上質な走り」をテーマに足まわりやブレーキシステムを全面的にアップグレード。ワインディングロードでのスポーツライディングからロングツーリングまで、あらゆるシーンでワンランク上の操縦性と快適性を実現している。
2027年モデルではカラーリングや主要諸元に変更はなく、完成度の高いパッケージを継続販売。メーカーが「磨き上げる必要がない」と判断したほど成熟した一台であることがうかがえる。
ブレンボとオーリンズ、憧れのブランドパーツが生み出す上質な走り
Z900RS SEの大きな特徴のひとつが、ブレーキシステムのアップグレードだ。

フロントにはブレンボ製のΦ300mmフローティングディスクとM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用。さらに、小径ピストンを採用したニッシン製のラジアルポンプマスターシリンダーとステンレスメッシュブレーキホースを組み合わせることで、入力に対して極めてリニアな制動力を実現している。
一般的なブレーキでは、強く握らなければ十分な制動力を得られない場面もあるが、このブレンボパッケージは初期制動からコントロールしやすく、コーナー進入時の微妙なブレーキングでもライダーの意思を忠実に反映する。
街中では扱いやすく、スポーツライディングでは安心してブレーキングポイントを奥へ取れる性能を備えている。

もうひとつ、SEを象徴する専用装備のひとつが、オーリンズ製S46リアショックである。
大型ピストンとガスチャンバーを採用したこのサスペンションは、路面追従性に優れ、高いグリップ感としなやかな乗り心地を両立。高速道路の継ぎ目から荒れたワインディングまで、リアタイヤが常に路面を捉える感覚をライダーへ伝えてくれる。
さらにリモートプリロードアジャスターを備えており、タンデム走行やキャンプツーリングなど積載量が変化する場面でも工具を使わず素早く調整できる。こうした実用性の高さも、SEがツーリングライダーから支持される理由のひとつだ。
“ファイヤーボール”カラーが放つ特別な存在感

外観でもっとも目を引くのは、Z1を象徴する“ファイヤーボール”カラーである。2018年モデルのグラフィックをベースとしながら、オレンジの彩度と明度を高め、ベースカラーのメタリックブラックとのコントラストをさらに際立たせたデザインとなった。

また、ゴールドアルマイト仕上げの倒立フロントフォーク、ゴールドホイール、オーリンズロゴ入りリザーバータンク、赤い「RS」ロゴをあしらった専用サイドカバーエンブレムなど、細部に至るまでSE専用の演出が施されており、一目見ただけでスタンダードモデルとの違いが分かるほど、プレミアム感の高い仕上がりとなっている。
快適性や安心感を高める装備も充実している。



USB Type-C電源ソケットはスマートフォンやナビゲーション機器の充電に便利で、長距離ツーリングでは欠かせない存在となる。さらにGPS対応前後2カメラドライブレコーダーも標準装備。万が一の記録だけでなく、ツーリングの思い出を映像として残せる点も魅力だ。これらはすべてSEに標準装備となっている。

また、ETC2.0を標準装備するほか、「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」にも対応。スマートフォンとの連携によって車両情報の確認や各種機能を利用でき、現代のライディングスタイルにも対応している。

Z900RS SEは、Z900RSの持つ美しいヘリテージデザインをそのままに、ブレンボ製ブレーキやオーリンズ製リアショックなど世界トップレベルの足まわりを採用することで、「操る歓び」をさらに高い次元へ引き上げたモデルである。
2027年モデルではあえて仕様変更を行なわず、完成されたパッケージを継続、その熟成ぶりが伝わってくる。クラシカルな美しさと最新スポーツバイクの走行性能、どちらも妥協したくないライダーにとって、Z900RS SEは現在考え得る最強の存在といえるだろう。
カワサキ「Z900RS SE」主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 2100×815×1135mm |
| ホイールベース | 1465mm |
| 最低地上高 | 135mm |
| シート高 | 820mm |
| 車両重量 | 217kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 948cc |
| ボア×ストローク | 73.4×56.0mm |
| 圧縮比 | 11.8 |
| 最高出力 | 85kW(116PS)/9300rpm |
| 最大トルク | 98Nm(10.0kg-m)/7700rpm |
| 燃料タンク容量 | 17L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 25°00′ |
| トレール量 | 98mm |
| 乗車定員 | 2名 |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17 M/C 58W・180/55ZR17 M/C 73W |
| 燃料消費率 WMTCモード値 | 20.5km/L(クラス3-2)1名乗車時 |
| 製造国 | 日本 |
| メーカー希望小売価格 | 183万7000円(消費税10%込) |
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