カワサキは2027年モデルの「Z900RS SE」を2026年8月1日に発売する。Z900RSをベースに、ブレンボ製ブレーキシステムやオーリンズ製リアサスペンションなどプレミアムコンポーネントを惜しみなく採用したハイグレードモデルだ。2027年モデルは基本仕様を継承し、ネオクラシックの頂点にふさわしい上質な走りと所有感を誇る。スポーツ性能とヘリテージデザインを高次元で融合した、その魅力を詳しく紹介する。

まとめ:松本正雅
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カワサキ「Z900RS SE」2027年モデル概要

画像: KAWASAKI Z900RS SE 2027年モデル 総排気量:948cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:217kg 価格:183万7000円 発売:2026年8月1日

KAWASAKI
Z900RS SE
2027年モデル

総排気量:948cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:217kg

価格:183万7000円
発売:2026年8月1日

Z900RSの“完成形”ともいえるスペシャルエディション

2017年に登場したZ900RSは、「Z1」の愛称で親しまれた1972年登場のZ1(900 Super4)のスタイリングを現代へ蘇らせたモデルとして、多くのライダーを魅了してきた。中でも上級グレードの「Z900RS SE」は、シリーズのフラッグシップとして位置付けられる特別仕様車である。

SEは単なるカラー違いのモデルではなく「さらに上質な走り」をテーマに足まわりやブレーキシステムを全面的にアップグレード。ワインディングロードでのスポーツライディングからロングツーリングまで、あらゆるシーンでワンランク上の操縦性と快適性を実現している。

2027年モデルではカラーリングや主要諸元に変更はなく、完成度の高いパッケージを継続販売。メーカーが「磨き上げる必要がない」と判断したほど成熟した一台であることがうかがえる。

ブレンボとオーリンズ、憧れのブランドパーツが生み出す上質な走り

Z900RS SEの大きな特徴のひとつが、ブレーキシステムのアップグレードだ。

画像1: カワサキ「Z900RS SE」2027年モデル概要

フロントにはブレンボ製のΦ300mmフローティングディスクとM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用。さらに、小径ピストンを採用したニッシン製のラジアルポンプマスターシリンダーとステンレスメッシュブレーキホースを組み合わせることで、入力に対して極めてリニアな制動力を実現している。

一般的なブレーキでは、強く握らなければ十分な制動力を得られない場面もあるが、このブレンボパッケージは初期制動からコントロールしやすく、コーナー進入時の微妙なブレーキングでもライダーの意思を忠実に反映する。

街中では扱いやすく、スポーツライディングでは安心してブレーキングポイントを奥へ取れる性能を備えている。

画像2: カワサキ「Z900RS SE」2027年モデル概要

もうひとつ、SEを象徴する専用装備のひとつが、オーリンズ製S46リアショックである。

大型ピストンとガスチャンバーを採用したこのサスペンションは、路面追従性に優れ、高いグリップ感としなやかな乗り心地を両立。高速道路の継ぎ目から荒れたワインディングまで、リアタイヤが常に路面を捉える感覚をライダーへ伝えてくれる。

さらにリモートプリロードアジャスターを備えており、タンデム走行やキャンプツーリングなど積載量が変化する場面でも工具を使わず素早く調整できる。こうした実用性の高さも、SEがツーリングライダーから支持される理由のひとつだ。

“ファイヤーボール”カラーが放つ特別な存在感

画像3: カワサキ「Z900RS SE」2027年モデル概要

外観でもっとも目を引くのは、Z1を象徴する“ファイヤーボール”カラーである。2018年モデルのグラフィックをベースとしながら、オレンジの彩度と明度を高め、ベースカラーのメタリックブラックとのコントラストをさらに際立たせたデザインとなった。

画像4: カワサキ「Z900RS SE」2027年モデル概要

また、ゴールドアルマイト仕上げの倒立フロントフォーク、ゴールドホイール、オーリンズロゴ入りリザーバータンク、赤い「RS」ロゴをあしらった専用サイドカバーエンブレムなど、細部に至るまでSE専用の演出が施されており、一目見ただけでスタンダードモデルとの違いが分かるほど、プレミアム感の高い仕上がりとなっている。

快適性や安心感を高める装備も充実している。

USB Type-C電源ソケットはスマートフォンやナビゲーション機器の充電に便利で、長距離ツーリングでは欠かせない存在となる。さらにGPS対応前後2カメラドライブレコーダーも標準装備。万が一の記録だけでなく、ツーリングの思い出を映像として残せる点も魅力だ。これらはすべてSEに標準装備となっている。

画像5: カワサキ「Z900RS SE」2027年モデル概要

また、ETC2.0を標準装備するほか、「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」にも対応。スマートフォンとの連携によって車両情報の確認や各種機能を利用でき、現代のライディングスタイルにも対応している。

画像6: カワサキ「Z900RS SE」2027年モデル概要

Z900RS SEは、Z900RSの持つ美しいヘリテージデザインをそのままに、ブレンボ製ブレーキやオーリンズ製リアショックなど世界トップレベルの足まわりを採用することで、「操る歓び」をさらに高い次元へ引き上げたモデルである。

2027年モデルではあえて仕様変更を行なわず、完成されたパッケージを継続、その熟成ぶりが伝わってくる。クラシカルな美しさと最新スポーツバイクの走行性能、どちらも妥協したくないライダーにとって、Z900RS SEは現在考え得る最強の存在といえるだろう。

カワサキ「Z900RS SE」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2100×815×1135mm
ホイールベース1465mm
最低地上高135mm
シート高820mm
車両重量217kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量948cc
ボア×ストローク73.4×56.0mm
圧縮比11.8
最高出力85kW(116PS)/9300rpm
最大トルク98Nm(10.0kg-m)/7700rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角25°00′
トレール量98mm
乗車定員2名
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17 M/C 58W・180/55ZR17 M/C 73W
燃料消費率 WMTCモード値20.5km/L(クラス3-2)1名乗車時
製造国日本
メーカー希望小売価格183万7000円(消費税10%込)

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