猛暑のライディングを少しでも快適にしたり、熱中症のリスクを減らしたりと、ここ数年で重要性を増してきた夏の冷却装備。その中でも去年から狙ってたウェットクールベストを購入してみたよ。電源不要でマイナス9度を実現、さらにクイックフリーザーインナーシャツを併用するとより効果がアップするらしい。さらにエアロフレームプロテクターという通気性にこだわったプロテクターとフルメッシュジャケットを組み合わせた最強の冷却環境にして実際に走行。効果を試してみたよ。

夏場のライディングを少しでも快適にしたい

ここ数年、本当に夏の暑さが凄いですよね。今年はスーパーエルニーニョということで、例年とはまた気温の傾向が違うかもだけど、とはいえ暑さ対策の準備はしておいて損はないはず。

というわけで今回はデイトナのウェットクールベスト。電源不要でマイナス9度の冷却性能があるという冷却系アイテム。

去年登場してかなり話題になってたのよね。自分も狙ってたんだけど、暑くなるころにはもう売り切れちゃってた。

デイトナ(Daytona) 冷却ベスト バイク 電源不要 注水するだけ ウェットクールベスト DI-015 ブラック ワイド 62720

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暑さ対策のウェアというと、ファン付きウェアとかペルチェ素子によるものとか色々あるけど、これは気化熱を利用したもの。
ベストをしっかりと濡らしたり注入口から水を注ぐだけと、使い方も簡単。走行風を受けて水が気化する際に熱を奪っていくので、走ってると自動的に涼しくなるってわけですよ。

気化熱のメカニズムは難しかった

せっかくだから、気化熱について調べてみたけど、なんか難しかった。
蒸発するときに熱を奪うってくらいの認識だったんだけど、水が液体から気体に状態変化(相転移)する際に、エネルギーとしての熱を必要とするらしいのよ。これを蒸発熱とか気化熱とか蒸発潜熱とか気化潜熱っていうらしい。
で、液体である水が、熱エネルギーを吸収した気体なって空気中に拡散していくから、結果として熱が奪われるってことになるみたい。
逆に気体を集めて液体にすると、気体の持つエネルギーが集まるから発熱するとか。難しい。
水が気化する際の蒸発熱は、温度によっても変わって、基本的には温度が低いほど大きく、温度が高いほど小さくなるらしい。寒い時の汗冷えがきついのは、温度が低いとよりたくさん熱エネルギーが奪われるからなのね。
とりあえず、気化するときに熱を奪われるってことだけ分かったつもりになっておくよ。

ウェットクールベストを中心に最強の冷却装備を考えてみる

で、ウェットクールベストは同じくデイトナから出てるクイックフリーザーインナーシャツを併用することでより高い効果を得られるらしいのよ。
さらにバイクで走る以上、プロテクターのことも考えたいじゃん。ジャケットに関しては夏用のメッシュジャケットをチョイスするのが良いんだけど、プロテクターが邪魔して風が入ってこないとウェットクールベストが全力を発揮できない気がする。
そこでエアロフレームプロテクターっていう、高い安全性と通気性にこだわったプロテクターをチョイス。
これで最強の快適冷却ライディング環境になるはず。

なので、今回はウェットクールベストクイクフリーザーシャツ、そしてエアロフレームプロテクターを装着したフルメッシュジャケットという最強冷却装備を試してみるよ。

画像: ウェットクールベストを中心に最強の冷却装備を考えてみる

ウェットクールベストの詳細をチェック

まずはウェットクールベストなんだけど、この手のものってフリーサイズしかないイメージだったけど、ワイドフリータイトという3種のサイズ展開をしてる。
寸法はこんな感じ。自分みたいな中年太りには、ワイドの存在が凄くありがたい。

サイズバスト着丈
タイト76-92cm36cm
フリー88-104cm38cm
ワイド92-108cm40cm
画像1: ウェットクールベストの詳細をチェック

体から熱を奪ってもらうために、裏地側は水を含みつつ気化拡散しやすい素材になってる。逆に表地は防水素材。
裏地にはこんな感じ。水をかけてみると、普通に水が吸収される。

画像2: ウェットクールベストの詳細をチェック

表側はこんな感じで水をはじくよ。

画像3: ウェットクールベストの詳細をチェック

水分を補充するための注ぎ口は、前に2ヵ所、首の後ろに1カ所。
前側は着たままでの補充に便利。身頃部分は走行風の影響が大きいので、メインの冷却部分というイメージ。

背中側はそこまで走行風の影響を受けないと思うけど、首を冷やすとかなり快適になるのでこちらも重要なはず。

画像4: ウェットクールベストの詳細をチェック

あと、後部には保冷剤ポケットも。シンプルに冷たくて気持ち良いし、ベスト内の水分を冷やすことで気化熱による冷却効果を大きくできるんじゃないかな。

画像5: ウェットクールベストの詳細をチェック

ウェットクールベストの使い方

使い方は凄く簡単。水をかけて余分な水分を軽く絞って装着するだけ。もしくは吸水口から水を入れるだけ。
水に沈めた直後はこんな感じ。

画像1: ウェットクールベストの使い方

軽く絞ってみたけど、吸水性と水切れが良いので、正直絞らなくても良さそうだった。

画像2: ウェットクールベストの使い方

走行中に水分を補充する場合は、注ぎ口から。思ったより注ぎやすくて、ほとんどこぼれなかった。

画像3: ウェットクールベストの使い方

ウェットクールベストはクイックフリーザーインナーシャツと併用することで冷却効果が大幅アップ

ウェットクールベストの商品説明を見てると、「クイックフリーザーインナーシャツと併用すればさらに冷却力アップ!」って書いてあったのよ。
暑いのはほんと辛いので、可能な限り冷却性能を発揮させてほしい。というわけでクイックフリーザーインナーシャツも使っていくよ。

画像: ウェットクールベストはクイックフリーザーインナーシャツと併用することで冷却効果が大幅アップ

クイックフリーザーインナーシャツは黒と白の2色展開で、サイズはS、M、L、XLの4サイズ。

デイトナ(Daytona) DI-012 クイックフリーザーインナーシャツ

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デイトナ(Daytona) DI-012 クイックフリーザーインナーシャツ

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特長としては吸湿透湿性の高さ、Q-MAX0.300の接触冷感素材、紫外線95%以上のUVカット、消臭抗菌加工、そして高ストレッチ性。
腕を通しただけでひんやりするくらい強力な接触冷感なので期待大。さらに接触冷感素材って気化熱と非常に相性が良かったはず。当初は長袖より半袖のが良いんじゃないかと思ったけど、実際使ってみたらこの長さが最高だった。

接触冷感インナーはバイク用以外にも色々あるけど、クイックフリーザーシャツはその中でも凄く高性能な上に価格も抑えめなので、シンプルにおすすめ。

フルメッシュジャケットのワイドメッシュパーカーをアウターにチョイス

お次はジャケット。夏用のジャケットはメッシュを採用したものが多いけど、気化熱冷却なので可能な限りメッシュの通気性にはこだわりたいのよね。そこで選んだのはワイドメッシュパーカー。

デイトナ(Daytona) バイク ジャケット 夏 メッシュ CE規格 ソフトプロテクター付属 ワイドメッシュパーカー DJ-030 ブラックグレー 2XLサイズ 64860

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フルメッシュで通気性が良いジャケットって、透け感が強いものもあるけど、これは見た目もしっかりしてるし、そこまで透けないし、でも通気性は凄いし文句なし。そもそもフーディーが好きだし。

画像1: フルメッシュジャケットのワイドメッシュパーカーをアウターにチョイス

上側の黒い部分はメッシュのジャージ生地、下側のグレーっぽい部分はビッグホールメッシュ生地。
高い通気性を実現しつつも、生地にはしっかりとコシがあって、シルエットが結構しっかりしてるのも凄く良い。

画像2: フルメッシュジャケットのワイドメッシュパーカーをアウターにチョイス

こんな感じですごく大きいメッシュになってる。柄のおかげか、そこまで透け感もなくて使いやすいよ。

画像3: フルメッシュジャケットのワイドメッシュパーカーをアウターにチョイス

各部を見ていてちょっと感動したポイントが肘プロテクターの収納ポケット。
上下に面ファスナーが設けられてて、位置調整やサイズ調整に使えるようになってるのよ。
画像で言うと左右部分ね。細かいとこまで気が利いてて素晴らしい。

画像4: フルメッシュジャケットのワイドメッシュパーカーをアウターにチョイス

ワイドメッシュパーカーには脊椎、肩、肘プロテクターが付属するよ。
胸部プロテクターはついてないんだけど、収納ポケットはちゃんと用意されてる。ちなみにデイトナのライディングジャケットは、すべて胸部プロテクターポケットを標準装備してるはず。

画像5: フルメッシュジャケットのワイドメッシュパーカーをアウターにチョイス

エアロフレームプロテクターで安全性と通気性を確保

ワイドメッシュパーカーに胸部プロテクターを取り付けたいんだけど、位置的にウェットクールベストへの影響が凄く大きそうなのよね。さすがのウェットクールベストもプロテクターで隠されちゃったら気化しにくくなりそうだし。

そんなこともあろうかと通気性と安全性を両立させたエアロフレームプロテクターというものがあるのよ。至れり尽くせり。

デイトナ(Daytona) 胸部プロテクター バイク メッシュタイプ ソフト 通気 CEレベル1 エアロフレーム(AEROFrame) セパレート型 左右セット DP-022 65697

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とことん風の通りにこだわった設計で夏場のプロテクターに最適。デイトナのプロテクターラインナップ史上、最強の通気性を実現してるらしい。安全性についてもCEレベル1のプロテクション性能を確保してるよ。

画像1: エアロフレームプロテクターで安全性と通気性を確保

もちろんワイドメッシュパーカーにもジャストフィット。

画像2: エアロフレームプロテクターで安全性と通気性を確保

エアロフレームプロテクターは胸部だけじゃなく、肘、肩、脊椎もラインナップされてるよ。エアロっぷりをワイドメッシュパーカーの付属プロテクターと比較しみよう。

まずは肘。黄色いのがワイドメッシュパーカー付属プロテクターで、黒いのがエアロフレーム。エアロフレームプロテクターの方がやや全長が長く、より追従性が高い構造に見える。

画像3: エアロフレームプロテクターで安全性と通気性を確保

こんな感じで見るからに通気性が良さそう。

画像4: エアロフレームプロテクターで安全性と通気性を確保

肩部分も肘とほぼ同様。

画像3: 猛暑対策のためにウェットクールベスト、クイックフリーザーインナーシャツ、フルメッシュジャケット+エアスループロテクターで最強冷え装備を構築してみたら想像以上に効果絶大で快適すぎた〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.383〉
画像4: 猛暑対策のためにウェットクールベスト、クイックフリーザーインナーシャツ、フルメッシュジャケット+エアスループロテクターで最強冷え装備を構築してみたら想像以上に効果絶大で快適すぎた〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.383〉

脊椎部分についてはかなり印象が違った。ワイドメッシュパーカー付属が右で、エアロフレームが左。
ワイドメッシュパーカー付属のは、肘や肩に比べるとかなり通気性が良さそうで、凄く軽い。

画像5: エアロフレームプロテクターで安全性と通気性を確保

エアロフレームプロテクターはかなり複雑な構造で、構造も非常にしっかりしてる。脊椎を守るための高いプロテクション性能が触っただけでも実感できる。

画像6: エアロフレームプロテクターで安全性と通気性を確保

まとめて買うならエアロフレームインナープロテクターという選択もあり。コーディネートの自由度が上がるよ。

デイトナ(Daytona) DP-024 AEROFRAMEインナープロテクター

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プロテクターはエアロフレームシリーズを肩、肘、胸、脊椎に装備。インナー部分もフルメッシュ。

画像7: エアロフレームプロテクターで安全性と通気性を確保

色々試しながら実際に走行してみる

では、いよいよ実践。
まずは、クイックフリーザーインナーシャツ+ウェットクールベスト+フルメッシュジャケットという組み合わせで試してみるよ。冷却効果としては最強なはず。

バイクに補充用の水を装着して出発するよ。
気温は約35度くらい。日差しは強いものの、そこまで風の温度は高くないので、比較的マシな真夏日って感じ。

画像1: 色々試しながら実際に走行してみる

接触冷感のおかげで、走り出す前からかなり快適。

走り出したらウェットクールベストの効果が凄かった。35度のはずだけど、体感的には24-26度くらい。もっと水分がびちゃびちゃするかと思ったけど、しっとりと自然な感じというか、正直ほとんど水については気にならなかった。
なんというか涼しい空気がジャケット内を循環してる感じ。ジャケットの内側だけ避暑地みたいな。

部分的に強く冷却されたりするかと思ったけど、インナーとジャケットの相乗効果なのか、凄く自然に快適なのよ。意外と、腕やわきの下が涼しいのが印象的だった。

画像2: 色々試しながら実際に走行してみる

渋滞とかにも敢えてはまってみたけど全然余裕。
せっかくなのでマクドナルドに入って遅めのランチをしてみるよ。
この冷却フル装備状態でエアコンの効いた店内に入ったらどうなるかな、というのも確認したくて。

エアコンの冷風でめちゃめちゃ冷えるかと思ったけど、全然そんなことなかった。かといってびちゃびちゃが気になることも特になし。よくできてる。

冷却効果は正直予想以上。暑さがマシになる、というよりは快適すぎて全然暑さを感じない。でも顔とか頭は普通に暑いので過信は禁物。
クイックフリーザーインナーシャツの影響が凄い気がしたので、敢えてインナーを普通の綿Tシャツに着替えて試してみるよ。

画像3: 色々試しながら実際に走行してみる

山の方に向かって走って行ったんだけど、Tシャツだと全然違うね。
Tシャツにしたらウェットクールベストの接触してる部分だけ冷えるって感じ。
クールフリーザーインナーシャツの時は、水分がクールフリーザーに広くなじんで気化してる感じで、全身快適でなんなら前腕まで涼しいのよ。
あくまで個人的な意見だけど、ウェットクールベストを使う時はクールフリーザーインナーシャツと同時使用が絶対良いね。

画像4: 色々試しながら実際に走行してみる

山の方を走っていくと気温が29度まで下がってきた。なので再びクールフリーザーに着替えてみたよ。
30度以下の、そこまで暑くない状況で試すことで、冷え過ぎになるかを確認してみようかと。

バイパス的な道なので、安定した速度で走れるし、気温も29度だし、風も涼しい。冷える条件は整ってるけど、冷えすぎることもなく快適なまま。どう考えても寒くなりそうなもんだけど、肌寒さすらないのよ。むしろ心地良いくらい。

そのまま帰路についてまた35度の街中を走ったり渋滞にはまってみたりしたけど、ほんと驚くほどあらゆる場面で快適だった。顔は日焼けしたけど。

まとめ

単体でも確かに冷却効果はあるんだけど、クールフリーザーインナーシャツとの組み合わせが本当に素晴らしい。さらにフルメッシュジャケットを組み合わせることで、エアコンのような超快適空間を作り出せるよ。

40度近くて風も暑いような酷暑日だったとしても、かなりライディングの負担を減らしてくれるはず。

公式youtueチャンネルでも紹介されてるので参考にしてみてね。

画像: 【むしろ寒い?!】装着した瞬間から冷たい!電源もバッテリーもいらない猛暑対策の水冷「ウエットクールベスト」! www.youtube.com

【むしろ寒い?!】装着した瞬間から冷たい!電源もバッテリーもいらない猛暑対策の水冷「ウエットクールベスト」!

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若林浩志/プロフィール

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