まとめ:ヨ(webオートバイ編集部)
「20分×数本」じゃダメ! 本物のEWCの世界を体感すべく、ル・マン式スタートで幕開け
英国スズキが企画した今回のイベントは、世界耐久選手権(EWC)で通算15回のチャンピオンに輝くGSX-Rシリーズの「耐久王」としてのDNAを直接体験させるというものだった。
舞台となったのはスペイン・セビリア近郊のモンテブランコサーキット。欧州およびアメリカから集まった(日本からは未招待、残念!)計36名のジャーナリストを2回のレースでそれぞれ18名ずつ、3名1組の6チームに振り分け、チーム名にはスズキのEWC参戦に縁のあるライダーの名が冠された。
伝説のライダー「ウェス・クーリー(1980年鈴鹿8耐勝者)」や「グレーム・クロスビー(1980年鈴鹿8耐勝者)」「ヴァンサン・フィリップ(EWC10冠)」、そして現役ヨシムラSERT Motulからは「ダン・リンフット」「グレッグ・ブラック」「エティエンヌ・マッソン」というビッグネームによるチーム名がジャーナリストたちにプレッシャーを与える(?)。

午前中の慣熟走行を終えると、伝統のル・マン式スタートで6時間のカウントダウンが開始。ピットボードによるサイン出し、給油、タイヤ交換を伴うピットストップなど、スズキのエンジニアが見守る中で本物のEWCレースさながらの争いが繰り広げられた。
各チームには専用のピットガレージが用意され、鈴鹿8耐などでもおなじみのライダー識別腕章をそれぞれが装着。スズキ本社からはエンジニアとファクトリーテストライダーが来場したほか、ブリヂストンヨーロッパが新型バトラックス・レーシングストリートRS12を供給した。

主役の新型GSX-R1000Rはドライカーボンウィングと最新電子制御で武装
試乗会(レース)の主役となった新型GSX-R1000Rは、マイナーチェンジとはいうものの必要なところには全て手を入れ、大幅な進化を遂げた。

SUZUKI
GSX-R1000R
2026年モデル(欧州仕様)
総排気量:1000cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒(195PS/13200rpm)
シート高:825mm
車両重量:203kg
参考価格(英国):1万7599ポンド
エンジンはかなりの部分を再設計し、最新の排出ガス規制に適合しながら、レースチューンのベースとしてのポテンシャル(パフォーマンス上限)を向上。エアロダイナミクスでは日本製のドライカーボンウイングを装着し、100km/h走行時での空気抵抗を8.4%低減するとともにウイリーを抑制するダウンフォースを発生する。
電子制御では新たに「スズキ ロールトルクコントロール」を搭載。さらに、バンク角感応型ABS、トラクションコントロール、ローンチコントロール、双方向クイックシフターなど、現代のスーパースポーツに求められる要素をフルパッケージしている。
「故障ゼロ、転倒ゼロ」が証明した圧倒的な信頼性と扱いやすさ
特筆すべきは、1週間におよぶイベント(合計12時間の全開走行+4時間の慣熟走行)を通じて、6台のレース車両に一切のトラブルが発生しなかったことだろう。
英国スズキのマーケティングマネージャー、ジャック・ティレル氏は「GSX-Rはパフォーマンスだけでなく、信頼性、使い勝手、耐久性において高く評価されています。このイベントは、その強みを実証するためのものでした」と語った。
また、過酷な耐久レース形式でありながら、参加者の転倒が1件もなかったという事実も、新型の「扱いやすさ(Usability)」を裏付ける。

40周年記念モデルも登場! 日本導入への期待高まる
英国での価格は、40周年記念エディションが1万7599ポンド(日本円換算約378万円
・6/2現在)と発表されている。
新型GSX-R1000Rの圧倒的なタフネスと速さを日本で味わえる日が待ち遠しい!







