2026年5月29日から31日にかけて、スーパーバイク世界選手権(SBK)の第6戦が、スペインのモーターランド・アラゴンで行われた。
レポート:河村大志

ブレガが連勝記録を伸ばす

今大会では、ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Teamのレギュラーライダー2名が揃って負傷欠場。BMWのテストライダーでありEWC(世界耐久選手権)にも参戦するマイケル・ファン・デル・マークが、前戦から引き続きミゲル・オリベイラの代役を務める。

また、ダニーロ・ペトルッチの代役には、同じくBMWからEWCなどに参戦しているハネス・スーマーが急遽起用され、アラゴンラウンドに参戦する。

一方で、開幕戦での負傷により欠場が続いていたジェイク・ディクソンが、このアラゴン・ラウンドから復帰を果たしている。

土曜日に行われたスーパーポールでは、ブレガ(Aruba.it Racing - Ducati)がポールポジションを獲得。2番手にイケル・レクオナ(Aruba.it Racing - Ducati)、3番手にはアルベルト・スーラ(Motocorsa Racing)が続き、ドゥカティ勢がトップ3を独占した。

また、予選で3番手に入ったスーラはイエローフラッグでの手順違反により、決勝レース1では最後尾からスタートすることになった。

気温30度、路面温度40度のドライコンディションのなか、決勝レース1がスタート。ターン1およびターン2でレクオナがブレガに対し激しいプレッシャーをかける。

ブレガはこれを冷静に防ぎ首位を守り切るなか、2周目にはサム・ロウズがアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)をパスしてポジションを上げる。

序盤はレクオナが僅差でブレガの背後に食らいつく緊迫した展開が続く。3周目にはアルバロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)がピットインしてリタイアとなり、アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)やスーマーもクラッシュにより戦線離脱する波乱の序盤となった。

画像: レクオーナが詰め寄るも、ブレガがペースをコントロールする余裕もみせた。

レクオーナが詰め寄るも、ブレガがペースをコントロールする余裕もみせた。

5周目以降に入ると、ブレガが徐々にレクオナとのリードを広げ始め、単独トップの盤石な体制を築いていく。そのまま後続を寄せ付けずにトップチェッカーを受けたブレガは、2026年シーズン開幕から16戦全勝、昨年から数えて20連勝となる圧倒的な勝利を収めた。

2位にはレクオナが入り未勝利での最多表彰台獲得記録を15に更新、3位には第3戦アッセン以来の表彰台復帰となるサム・ロウズが続いた。4位はアレックス・ロウズ、5位にはロレンツォ・バルダッサーリ(Team Goeleven)の猛追を凌ぎきったトーマス・ブライドウェル(Superbike Advocates)が自己最高位でフィニッシュしている。

2026 スーパーバイク世界選手権第6戦 レース1 結果

画像: 2026 スーパーバイク世界選手権第6戦 レース1 結果
画像1: resources.worldsbk.com
resources.worldsbk.com

ブレガの連勝記録が22に

日曜日も天候に恵まれ、スーパーポール・レースのスタート時の気温は23度、路面温度は37度。グリッドはブレガ、レクオーナに続き、スーパーポールで3番手を獲得したスーラがフロントロウに並んだ。

今大会から復帰を果たしたディクソンは決勝レース1に出走。しかし、回復に努めていた左手首の症状悪化により、日曜日も2レースを欠場することになっている。

10周のスプリントで争われるスーパーポール・レースは、ブレガが硬めのSC0タイヤを選択した一方でライバルたちがSCXタイヤを使用。これが今までになかった激しい順位変動を引き起こした。

スタート直後のターン1でブレガがアウト側に膨らんだ隙を突いたレクオナがトップに立ち、スーラもブレガを抜くという、これまでの5戦では見られなかった展開となる。

2周目のターン7では、ロカテッリとタラン・マッケンジーが接触し両者リタイア。レース前半はレクオナ、スーラ、サム・ロウズ、ブレガの4台が幾度となく順位を入れ替える大混戦となる。

折り返しを過ぎた6周目にはトップ争いがさらに白熱し、ブレガとレクオナによる熾烈なドッグファイトが何度も繰り広げられた。レース終盤、残り2周の勝負所でレクオナがトップを奪いにかかるもブレガは巧みな防御でこれを退け、最終ラップで一気にリードを広げることに成功。

そのままトップでフィニッシュしたブレガが21連勝を飾った。2位はレクオナ、3位はサム・ロウズとなりレース1と同様の表彰台の顔ぶれとなった。

22歳の誕生日を迎えたスーラは惜しくも初表彰台を逃したものの、自己最高位の4位を獲得。足首の骨折手術からわずか2週間というバウティスタも8位に入る執念の健闘を見せた。

レース2は、スタート直後からブレガとレクオナによる激しい首位争いで幕を開けた。好スタートを切ったブレガに対して、レクオナが1ラップ目から猛烈なプレッシャーをかけ、ターン16ではパスを試みるアグレッシブな走りを見せる。しかし、ブレガは冷静にイン側のラインを死守してトップをキープ。この序盤の2台による激しいドッグファイトにより、3番手につけていたサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)との差は早くも広がり始めた。

一方、後方の4番手争いでは、好ダッシュを決めたアルベルト・スーラがターン1で慎重になった隙を突き、アレックス・ロウズが4位へと浮上する。

5位に後退したスーラの背後には、わずかなミスを逃さずアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)が迫り、プレッシャーをかけ続ける展開となった。

8周目のターン1では、バッサーニがスーラへのオーバーテイクを試みるも深く入りすぎてオーバーランとなり、スーラがポジションを死守する。しかし、12周目に再び仕掛けたバッサーニが見事にスーラを攻略し、5位へとポジションを上げた。

レース中盤にかけて、トップのブレガはレクオナに対して約1.5秒のリードを築き、単独首位の体制を徐々に固めていく。終盤に入るとレクオナも懸命にペースを上げて差を縮めようと試みたものの、ブレガの牙城を崩すには至らなかった。

結果としてブレガが危なげなく逃げ切り、トップでチェッカーを受けた。これによりブレガは今週末の全3レースを制するハットトリックを達成し、自身の連勝記録を22へとさらに更新した。

画像: ドゥカティ・そしてブレガの連勝はいつまで続くのか・・・

ドゥカティ・そしてブレガの連勝はいつまで続くのか・・・

2位には15レース連続となるレクオナが入り、3位にはサム・ロウズが続いてドゥカティ勢が表彰台を独占する結果となった。

4位にはアレックス・ロウズが入り、バッサーニが5位、ギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)が6位に続いている。

2026 スーパーバイク世界選手権第6戦 スーパーポール・レース 結果

画像2: resources.worldsbk.com
resources.worldsbk.com

2026 スーパーバイク世界選手権第6戦 レース2 結果

画像3: resources.worldsbk.com
resources.worldsbk.com

This article is a sponsored article by
''.