スズキがアメリカモトクロス界の頂点に返り咲いた。2026年5月9日(現地時間)、アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティで開催された「Monster Energy AMAスーパークロス選手権」最終戦で、Progressive Insurance Cycle Gear ECSTAR Suzukiに所属するケン・ロクセン選手がシリーズチャンピオンを獲得。スズキ勢としては2010年のライアン・ダンジー選手以来、実に16年ぶり5度目となる最高峰タイトル奪還を果たした。
まとめ:webオートバイ編集部

AMAスーパークロスは、アメリカモーターサイクリスト協会(AMA)が主催する世界最高峰のモトクロスレースシリーズ。毎年1月から5月にかけて全17戦で争われ、各地のスタジアムに設営された人工コースで激しいバトルが展開される。450ccクラスはまさにトップカテゴリーであり、世界中のトップライダーがしのぎを削る舞台だ。

その最高峰カテゴリーでロクセン選手は、スズキ「RM-Z450」を駆りシーズンを通して安定した強さを発揮。5勝を含む12回の表彰台を獲得し、第15戦フィラデルフィアでランキング首位へ浮上した。

迎えた最終戦ソルトレイクシティでは、ランキング2位のハンター・ローレンス選手(ホンダ)にわずか1ポイント差まで迫られる極限の状況。それでもロクセン選手はレース序盤からトップを快走し、プレッシャーを受けながらも正確無比なライディングを披露。中盤以降も冷静にレースをコントロールし、ついに悲願のタイトルを手中に収めた。

画像: スズキ悲願の頂点奪還! ケン・ロクセンがAMAスーパークロス2026王者に輝く|RM-Z450で16年ぶり快挙

今回のタイトル獲得を支えたのは、熟成を重ねてきたRM-Z450の完成度だろう。スズキはリリースの中で、「マシンの素性を大切にするものづくり」と「ライダーが乗りやすい性能を引き出すチューニング」が勝利に貢献したと説明している。

RM-Z450は近年、欧米市場を中心に“扱いやすさ”と“旋回性能”への評価が高いモデル。ピーキーなパワー競争に走るのではなく、ライダーが長時間高い集中力を維持できるバランスを重視してきた。その思想が、17戦という長丁場で安定して結果を残すAMAスーパークロスの戦いで大きな武器になったといえる。

また、ロクセン選手自身の復活劇も今回のタイトルを語るうえで欠かせない。過去には大ケガに苦しみ、一時はキャリア継続すら危ぶまれた時期もあった。しかしスズキ加入後は徐々に本来の速さを取り戻し、ついに世界最高峰タイトル獲得という最高の形で完全復活を証明した。

近年ロードレースだけでなく、オフロード競技でも再び存在感を高めつつあるスズキ。今回のAMAスーパークロス制覇は、RM-Zシリーズのポテンシャルを世界に示す象徴的なタイトルとなった。モトクロスファンにとっても、2026年シーズンを代表する歴史的瞬間として長く記憶されることになりそうだ。

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