痛恨のミスコースでさらに極限状態……その中で気づいた『Vストローム250SX』の強さ
Vストローム250SXってどれくらい長距離を走れるのか?
同じく排気量は250ccでも、直列2気筒エンジンを搭載するVストローム250にはやっぱり敵わないのか?
何事も『やってみないとわからない』ので実践してみることにしたのですが……
当日はド雨で(初夏なのに)とにかく寒い!
こんな日に出発してしまったことをわりと本気で後悔しつつも、一度走り出したことだし、もう引き返すつもりはありません。ただ……あまりの寒さに脳が麻痺していたのか、私(北岡)は東京→石川県(千里浜なぎさドライブウェイ)というコースにも関わらずオール関越道で日本海まで北上するルートを採ってしまいました。
痛恨のミスコース!?
上信越道経由で目的地を目指せばもっと距離を短縮できたのに! その理由は先の【① 出発編】でお伝えしたとおりですが……ライダーとしての経験が裏目に出た、としか言えません。

ああ、でも関越トンネルだ。
大きく迂回することになるけど、ここから約11kmの間だけは雨から逃げられる。たぶん中は(冬場のトンネルみたいに)あったかいに違いない。それに日本海側に出れば天候は回復傾向らしい。ここまでの苦行のような道程も終わりが近いはず……

そんなトンネル内でのひと幕……
冷静に自分の状況を分析してみると、雨のせいでグローブやブーツは既に壊滅的。でも上半身&下半身は思ったよりも耐えていました。レインウェアは長く使っているものなので性能は劣化しています。
ひょっとしてVストローム250SX、けっこう濡れないのかも? エアロダイナミクス的に雨にも強い? そういえばグローブもビショ濡れなのに手が冷え切らないし……これはナックルカバーのおかげで手に直接、風が当たってないことが大きい気がする。
寒さで頭が回らなかったけど、ここまでの道のりも気づかない部分でVストローム250SXに支えられて走ってきたのかも?

Vストローム250SX、良い仕事をするじゃない!
よし。関越トンネルを超えれば日本海なんて目と鼻の先も同然。天候が回復すればもうこっちのもの!
トンネル出口だ。カモン太陽!

…………さらなるドシャ降り。それはもう滝のようで。
そして、よく考えたら関越トンネルを抜けた直後はウインタースポーツのメッカである湯沢エリアです。トンネルに入る前より格段に寒かった。
ただ、関越トンネルの中で「冷静に自分の状態を確認できた」ことにより、Vストローム250SXに対する信頼性が私の中で増していました。

振り返ってみれば……Vストローム250SXは単気筒エンジンにも関わらず、高速道路もけっこう高いアベレージをキープしたままで巡航できるんです。
そういえばこのエンジン、ボア×ストロークがリッタースーパースポーツGSX-R1000Rと同じなんだよな、と思い出しました。本質的には『高回転型エンジン』で、それを吸気&排気でトルク増強しているんだっけ。

さらに、Vストローム250SXは劣悪な環境の高速道路でも素晴らしい安定性を発揮。ワインディングなどで感じる「おおらかなハンドリング特性」が高速クルージング中は安心感として感じられます。
思った以上にペースを落とさないままで走り続けられる。これは予想外だったかも……SXって超ロングツーリングでもけっこういけるクチじゃないのか?
ただしっ!

1個だけ“注意点”あり。
エンジンは高速道路のペースでも余裕あり。車体にも安心感がある。
だけど忘れてはいけないのが、Vストローム250SXが「ブロックタイヤ」を履いたアドベンチャーバイクだっていうことです。

Vストローム250SXの標準装着タイヤはオンロード性能にも配慮した“セミブロック”タイプとはいえ、オンロード性能だけを見るなら、純粋なオンロードタイヤには敵いません。ウェット性能もしかり。
エンジンと車体の性能は「まだまだ余裕だぜ!」って伝えてくるけど、タイヤはそうもいかない。調子に乗りすぎると舗装の修繕箇所や高速道路の継ぎ目で足をとられかけることがあります。
まぁこれ、オフロードバイク乗りには“常識”だと思いますが(汗)
雨天のライディングは安全第一で!

SAで軽く雄叫びを上げて気合いを入れなおす。これって「旅ライダーあるある」じゃない?
それにしても……雨が止まないナァ……
ここまで雨と寒さに耐え忍んでの250km。快晴の時の3倍は疲れます。越後川SAでの休憩中に思ったのは『よくここまで耐えてこられたな』という感想でした。Vストローム250SXに支えられて何とか走ってきた感じ。
だけど『限界』ってものはあるぞ?
(下に続きます)
バイクの強さに助けられているおかげで体力自体にはまだ余裕がある。唯一の懸念事項は私のメンタル(集中力)維持と純粋な体温低下か。
よーし、こうなりゃ根比べだ。逆にテンション上がってきた!
雨ごときが……
俺とVストローム250SXのタッグに敵うと思うなよ!?
NEXT▶▶▶過酷なシチュエーションほど『バイクへの信頼』が必要になる
続きは明日、公開予定です!
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