文:河村大志/写真:Kawasaki /まとめ:Kawasaki Good Times Journal 編集部
※この記事はウェブサイト「Kawasaki Good Times Journal」で2026年4月29日に公開されたものを一部編集し転載しています。

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真価を発揮したい現体制3年目
ST1000クラスに参戦するKawasaki Plaza Racing Teamは、全国のカワサキプラザ店、そして全てのカワサキファンの期待を背負う存在。市販車最強のDNAを継承するNinja ZX-10Rと共に、彼らは再び頂点への階段を登り始めました。
西嶋修監督のもと、岩戸亮介選手と彌榮郡選手というラインナップは3年目を迎えました。この強力かつ安定した体制こそが、今のチームの最大の武器と言えるでしょう。

岩戸亮介選手は2024年にST1000クラスでランキング2位を獲得した実力者。昨年は年間を通して苦しい時期を過ごしたカワサキのエースは悔しさを晴らすべく今シーズンに挑みます!
エースの岩戸亮介選手は、昨シーズンの悔しさを糧に、オフの間も過酷なトレーニングを課してきました。3月のプレテストでは好調で常に上位に食い込む走りを見せています。絶対的なエースとして、優勝にかける思いは人一倍強く、チーム発足5年目となる今シーズンに向けて準備を進めてきました。

ST1000クラス、そしてKawasaki Plaza Racing Teamで3年目のシーズンを迎える彌榮郡選手。毎年着実にステップアップしているだけに、今年は一気に上位進出も夢ではありません!
一方、成長著しい若手の彌榮郡選手も、着実にその実力を底上げしてきました。1000ccマシンのパワーをねじ伏せるのではなく、しなやかに操る術を身につけ、トップ争いに加わる準備は万端です。2人のライダーが互いを高め合う環境が、今のチームにはあります。

絶対的なエースの岩戸選手と成長著しい彌榮選手の強力なタッグも3年目。

チームを率いるのは西嶋修監督。優しくも芯の通った人柄で、ライダーをはじめチームからの信頼は厚い。今年は悲願の表彰台の中央を狙います!
市販車ベースだからこそ光る技術力
ST1000クラスは、改造範囲が極めて制限されたカテゴリーです。だからこそ、ベースマシンである新型Ninja ZX-10Rの「素性の良さ」が勝敗を大きく左右します。

今季から投入された新型Ninja ZX-10R。カワサキを象徴するライムグリーンとウイングが特徴的な1台。
SUGOの最大の特徴である、最終コーナーからコントロールラインまで続く10%の登り勾配。ここで重要になるのは、単なる最高出力ではありません。タイヤが摩耗した状態でも確実に路面へ力を伝えるトラクション性能、そして切り返しでの軽快なハンドリングです。
また、新型にはウイングがついています。この新型Ninja ZX-10Rの性能面について西嶋監督は期待を寄せる。

フロントにウイングが装着されている新型Ninja ZX-10R。
「彌榮はフロントタイヤに依存する走り方をする傾向があるんですが、カワサキのバイクは本来リヤタイヤを積極的に使った方が速く走れるんですよね。新型Ninja ZX-10Rについたウイングのおかげでダウンフォースが発生し、フロントの接地感を補ってくれるから、彌榮はこれまでよりもリヤに荷重を乗せて走るのが、ずっとやりやすくなるはず。そして、もとからリヤに乗るのが得意な岩戸は、よりマシンを使いこなしてくれるはずです。」
今季初レースは悔しい結果も収穫のあるレースに
シーズン前のプレテスト、そして菅生に入り金曜日に行われたART走行でも岩戸選手、彌榮選手ともに上位に入るなど期待が膨らむなか、予選では苦戦を強いられます。
岩戸選手は12番手、彌榮選手は13番手となり、決勝は中団からの追い上げを強いられることになってしまいました。しかし、決勝では彌榮選手が魅せます。

レースに向けて集中力を高めていく彌榮選手。予選の悔しさを決勝レースにぶつけていきます。
彌榮選手はスタートでポジションをキープすると、3周目にはトップ10に入ります。後半には7番手にまでポジションを上げ、5位集団でレースを展開。ファイナルラップには3番手を走行していた亀井雄大選手が馬の背(11コーナー)で転倒し、6番手に!
しかし、彌榮選手も同じコーナーで痛恨の転倒を喫してしまいリタイア。最終的に13位完走扱いとなってしまいました。
岩戸選手はスタートで大きくポジションを落としてしまい、中団で厳しいレースを強いられました。しかし、粘りの走りで12位で開幕戦を走り切りました。
上位でのゴールとはなりませんでしたが、彌榮選手の決勝のレースペースは好材料。決勝のベストタイムに至っては上位4番目という優秀なものでした。
岩戸選手のマシンについて

今回の岩戸選手のマシンには、MecTronik社製ECUが採用されています。
このECUは、岩戸選手のアグレッシブなライディングをさらに高い次元へ導くことを目的に導入されたものでしたが、国内で2026 Ninja ZX-10RにこのECUを搭載してレース参戦するのは岩戸選手が初。実戦を通じて開発を進めていく必要がありました。
チームは岩戸選手のスピードと豊富な経験に期待を寄せ、この挑戦を託しています。
岩戸選手のパフォーマンスを最大限発揮できる状態に到達するまでにはまだ時間を要しますが、チームは全力で開発を進めています。
このマシンで表彰台の頂点を目指して挑み続けるとともに、将来的には同カテゴリーに参戦するカワサキライダーへのフィードバックにもつなげていく──岩戸選手とプラザレーシングによる新たなチャレンジに期待です。
次戦の大分県にあるオートポリスで行われるSUPERBIKE RACE in KYUSHUもKawasaki Plaza Racing Teamを応援しましょう!

緊張感のあるレースウィークですが、ライダーにとってファンとの交流は大切な時間。岩戸選手も彌榮選手も、ファンの皆さんから直接贈られる声援に思わず顔がほころびます。

男カワサキの無骨でカッコいい伝統は継承しつつ、爽やかな笑顔が素敵な岩戸選手と彌榮選手のコンビは老若男女問わず人気!多くのファンがサインを求めました!

笑顔も雰囲気も最高なKawasaki Plaza Racing Team。今年は飛躍の年になる予感!優勝の喜びを分かち合えるのは現地観戦の特権ですので、ぜひサーキットにお越しください!!

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