2026年4月18〜19日、76,700人の観衆が見守るなか、ル・マンのブガッティ・サーキットで開催されたFIM EWC 2026世界選手権の開幕戦となる第49回「24 Heures Motos」。予選4番手からスタートをきったF.C.C. TSR Honda Franceはレース中に苦しい局面を迎えるも、粘り強く、ただただ前だけを見つめ続けて24時間を走り切った。

【予選】上位争いに食い込む予選4番グリッドを獲得!

2026年シーズンのEWC開幕戦となる第49回「24 Heures Motos」は、モーターサイクル耐久レースの聖地として知られるフランス・ル・マンのブガッティ・サーキットで開催。全長4.185kmのコースには、過去最多となる60チームがエントリーした。

今シーズン、F.C.C. TSR Honda Franceはチーム体制を大きく変更。ライダーは、アラン・テシェ選手とコロンタン・ペロラーリ選手が昨シーズンから継続し、ジョン・マクフィー選手が新たに加入。そして、スペイン人ライダーのジョルディ・トーレス選手もリザーブライダーとして帯同。チームクルーの半数以上も新人もしくは役割替えという大きな体制変更を実施。藤井正和率いるチームは2週間前のプレシーズンテストで好感触を得たことでさらにチームの結束力が高まり、車体のセットアップも昨シーズンから大きく変更して開幕戦に挑んだ。

木曜日の予選1回目。3人のライダーはタイムよりもレースペースを重視しながら走行し、上位に食い込んだ。
・アラン・テシェ選手:1分35秒741(7番手)
・コロンタン・ペロラーリ選手:1分35秒845(5番手)
・ジョン・マクフィー選手:1分36秒901(9番手)

金曜日の予選2回目で、特に光ったのはコロンタン・ペロラーリ選手だ。アラン・テシェ選手の軽い転倒があった後にコースインし、1分34秒418の2番手を記録。冷静な走りで、速さを見せてくれた。最終的にチームの平均タイムは1分35秒006で、4番グリッドを獲得。同時に選手権ポイントも2点を手にした。

【決勝】4番グリッドスタートからトップに浮上!

決勝が開催された18日、現地時間15時のレーススタートからコロンタン・ペロラーリ選手は鋭い飛び出しを見せ、一気にトップへと浮上。高いペースを刻み続けた。

レース序盤は安定した展開が続き、アラン・テシェ選手が着実なスティントをこなす一方、24時間レース初参戦のジョン・マクフィー選手も着実な成長を走りで見せた。新体制チームとは思えぬコミットに加えて、コロンタン・ペロラーリ選手の好走によりHonda CBR 1000RR-R Fireblade(#5)は3番手の座を確保。しかし、他車のエンジントラブルを受けたセーフティカーの導入により、築いていたアドバンテージを失う場面もあった。

その後、ポディウム争いを繰り広げていたF.C.C. TSR Honda Franceは接触事故により転倒し、事態は一転。長時間にわたる修復を強いられ、トップから28周遅れの30番手でコースに復帰することとなった。それでも3名のライダーは諦めることなく、懸命な追い上げを開始。メカニックはじめチームクルーの情熱に応えるべく、一段と高い集中力で競争力あるペースを保ち続けた。

【決勝】懸命な追い上げをするなか、レース最速ラップを記録!

夜明け頃には、コロンタン・ペロラーリ選手が1分35秒698のレース最速ラップを記録。電気系統のアラートが幾度か発生する場面がありながらもF.C.C. TSR Honda Franceは順位を回復させ、19日の午前中半ばにはトップ15圏内へと浮上した。

しかし、レース終盤には再度28分にわたるセーフティカー導入があり、順位回復の機会が失われることに……。最終的にチームはEWCクラス9位、総合12位でフィニッシュラインを通過し、13ポイントを獲得。

予選と合わせて合計15ポイントを獲得した初戦の結果は、レース序盤に見せたチームのポテンシャルを正確に反映するものではなかったが、3人のライダーのスピードとブリヂストンタイヤを装着したマシンのパフォーマンスを改めて証明するものとなった。

チームは悔しさを抱きつつ、2026年6月5〜6日にベルギーのサーキットで開催される「8 Hours of SPA Motos」にすでに照準を合わせている。

【EWC第1戦 ル・マン24時間耐久ロードレース決勝 最終リザルト】
・EWCクラスを9位完走/ランキング10位

画像: 【決勝】懸命な追い上げをするなか、レース最速ラップを記録!

Riders & Machine

・Rider Blue / Alan TECHER(アラン・テシェ)
・Rider Yellow / Corentin PEROLARI(コロンタン・ペロラーリ)
・Rider Red / John MCPHEE(ジョン・マクフィー)
・Machine / HONDA CBR1000RR-R Fireblade(#5/TSR-EWC Spec 2026 model)

Team comments

ライダー:Alan TECHER(フランス)

画像1: Team comments

「期待していた結果ではありませんでした。ペースは確かにあったと思います。3人のライダーが揃ったいいチームでした。コロンタンはレースを通じて非常に速かった。バイクが速く、かつ安定していることは証明できたと思います。残念ながら小さな転倒があり、チーム全員にとって厳しい時間でしたが、それでも完走してポイントを持ち帰ることが大事でした。チャンピオンシップは4戦しかありませんが、長い戦いです。次はスパ。コロンタンとは相性のいいサーキットですし、ジョンも速さを見せてくれたので、次戦に向けていい材料が揃っています。まずは5月に予定している鈴鹿でのテスト、そしてスパの決勝——目指すのは勝利です」

ライダー:Corentin PEROLARI(フランス)

画像2: Team comments

「4番手グリッドからスタートし、素晴らしい飛び出しで最初のスティントも10〜15秒のリードを築くことができました。スティントを通じて安定したペースで走り続け、レースの最速ラップも記録しました。しかし夜間走行中、他のライダーと接触してしまい、大きなタイムロスを招いてしまいました。メカニックたちは本当に懸命に対応してくれて、15分でバイクを修復してくれました。肘に少し痛みがあったため1スティントを飛ばしましたが、その後はゴールまでペースを取り戻しました。最後まで諦めず、チームメイトたちも本当に速く、安定した走りをしてくれました。あの転倒は悔しいですが、レースとはそういうもの。ポイントを持ち帰れたことが一番大事です。まだ3戦残っていますし、あきらめずに走り続けることが重要でした」

ライダー:John MCPHEE(スコットランド)

画像3: Team comments

「初めてのル・マン24時間レースを終えました。本当に素晴らしい経験でした。まずチーム全員に心から感謝を伝えたいと思います。最高のチャンスを与えてくれるために、みんながこの1週間、全力で働いてくれました。転倒は残念でしたが、これだけ長いレースではそういうこともあります。チームメイトの2人は非常に速かった。HONDA CBR1000RR-R Firebladeは驚くほど信頼性が高く、バイクとブリヂストンタイヤへの理解、パッケージ全体の把握という意味でも多くの経験を積むことができました。ミスなく走りきれたという点では、自分のパフォーマンスに満足しています。夜間のセッションでは、レース最速ラップにわずか0.5秒差のベストラップを記録できました。まだ改善の余地はありますが、良いスタートラインに立てたと思っています。このまま一緒に取り組んでいければ、スパでは優勝争いができると信じています」

2026FIM世界耐久選手権(EWC)カレンダー

Round2:スパ8時間/ベルギー(決勝6月6日)
Round3:鈴鹿8耐/日本(決勝7月5日)
Round4:ボルドール24時間/フランス(決勝9月19~20日)

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