文:丸山淳大、オートバイ編集部/写真:関野 温
②実際にパーツをブラストしてみた!
ハーレーダビットソン XL1200L 純正リアフェンダー
大きく重いハーレーのフェンダー。これをDIYで再塗装するには、塗装剥がし剤を使って塗装を剥がし、そのうえで、サンドペーパーやサビ取り剤などでサビを除去する作業が必要。
手作業ならば数日を要し、ケミカルやサンドペーパーなどコストもかかる作業だが、サンドブラストならあっという間にサビも塗装もきれいに落ちて、リペイントのための下地が整ってしまう。ここから必要に応じてパテを入れたり、研磨を行い再塗装作業にスムーズに入れるのだ。今回のフェンダーの場合、施工料金は4000円程度。手間を考えると非常にリーズナブルに感じる。
Before
保管状態が悪かったのか塗膜の下からサビがでてきて塗装がポロポロ剥がれている。サビは穴が開くほどひどいものではなく、リペイントで再利用できそう。

After

サビで凹凸が激しい場合は、パテを入れるなどして表面を整える必要があるが、今回はそのまま塗装できそう。樹脂に比べ板金で再生できるのが鉄部品の良いところ。
ヤマハ VMAX1200 ダミーエアダクト
アルミの鋳物部品となるVMAX1200のダミーダクトはDIYペイントされていた。この部品にウェットブラストを施工。ウェット特有のツヤのある仕上がりとなったので、このまま取り付けもできるほど美しい。ここからDIYでポリッシュして鏡面やヘアラインなどの仕上げもできる。施工料金は今回の場合6000〜8000円程度。
Before
塗装が剥げてみすぼらしい見た目に…

After
ロゴのエッジもつぶれず、きらめきを取り戻した!

ヤマハ GX750 バッテリーボックス
旧車のスチール製バッテリーボックス。素材が薄いのでサビが深いと穴が開くこともあるが、今回はきれいに仕上がった。入り組んだ形状なので手作業では落とすことができない部分のサビもブラストなら確実に除去できる。このパーツの施工料金は1500円。
Before
赤サビが広がり汚れも気になる…

After
赤サビや汚れも落ちてスッキリ!

③老舗ならではの技術力!
大型ブラストキャビネット完備でフレームにも対応!

ブラストキャビネット自体は、工具専門店やネットショップでも手に入れることができ、家庭用100Vコンプレッサーを使ってDIYでブラストも可能だ。また、自社でブラストの設備を有するバイクショップも少なくない。その中でブラストのプロに依頼する理由としてはその仕上がりとスピードにある。
100Vコンプレッサーでは切削力が弱く、サビの根が除去できず塗膜の下からサビが浮いてくることも。U2では6~8kgf/cm²の高圧でサビの根まで除去。また、バイク部品のブラストに豊富な経験を有するため、ブラストを当ててはいけない場所もしっかり理解しているので、仕上がりも安心だ。

上写真のようなビッグバイクのフレームも入るブラストキャビネットを完備しており、フレームやホイールなど大物のブラストにも対応。フレームの施工料金はビッグバイクでも1万6000円。
メディアの粒度を変えてブラストを2回施工することで独特の輝きある「光沢仕上げ」も可能。アルミのカバー類におすすめで、上からクリアペイントすることで輝きを維持できる。

事前のマスキング依頼もOK

ベアリングの座やシリンダーガスケット面など、ブラストメディアを当てたくない部分には依頼者自身でマスキングを行うのが基本。その場合、布ガムテを使用する。U2ではマスキングの依頼もできる。

塗装下の腐食が激しい場合

塗装の下の腐食が激しく穴が開きそうな場合は作業前にユーザーに確認している。また刻印が薄くなると登録時や車検時に困るので、フレーム番号の部分(下写真)や各ベアリングの座にはメディアを当てないように作業が進められる。

④ブラストに不向きなパーツ類
パウダーコートのパーツ
塗膜が強靭で厚いパウダーコートペイントをブラストで落とすのは時間を要する。専用の塗装剥がし剤が用意されている場合もあるので、ペイントショップに相談したい。

クローム&ユニクロメッキパーツ
メッキの除去もブラストでは難しいケースが多い。メッキ業者による電解処理なら比較的容易に剥がすことができるので、メッキ専門業者に相談しよう。


店長 マルの結びの一言
ブラスト後はサビやすいので早めに塗装が吉!
塗装やメッキを専門業者に依頼する場合は下地つくりも含めて対応してもらえるが、DIYで塗装したい場合はブラスト処理だけを依頼したいケースもある。そうした際に心強いのがU2だ。自分で塗装剥がし剤を買ってサンドペーパーでゴシゴシとサビ落としする手間を考えれば、圧倒的にクオリティも上がるし、コスパ的にもタイパ的にも正解だ!

ブラスト加工・写真一覧
文:丸山淳大、オートバイ編集部/写真:関野 温

