BMCの意欲作「俺のジーンズ」がついに店頭デビューした。先行予約者の手元にも製品が届き、SNSでは「育成開始」の報告が相次いでいる。機能性至上主義へのアンチテーゼとして生まれた本作が、なぜライダーたちを熱狂させ、「育てる」という習慣を生み出しているのか。静かに広がるムーブメントの現在地をレポートする。
画像: BLUE MONSTER CLOTHING 俺のジーンズ 育成型バイク用ジーンズ カラー:100 ブルーリンス サイズ:S・M・L・XL・3L・4L・5L 店頭発売日:2026年1月16日(金)2りんかん45店舗 店頭販売価格:税込1万6980円 ▶▶▶2りんかん「俺のジーンズ」取扱店舗一覧 ▶▶▶BMC公式オンラインストアでも販売中!

BLUE MONSTER CLOTHING
俺のジーンズ
育成型バイク用ジーンズ

カラー:100 ブルーリンス
サイズ:S・M・L・XL・3L・4L・5L

店頭発売日:2026年1月16日(金)2りんかん45店舗
店頭販売価格:税込1万6980円

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BMC「俺のジーンズ」が、2026年1月16日に全国各地の2りんかんで発売された。これまで、クラウドファンディングや先行予約という形で一部の熱心なユーザーのみが入手できていたこのプロダクトが、一般流通のラインに乗ったことになる。それと時を同じくして、先行予約でオーダーしていた購入者の手元にも製品が到着し始めた。

いま、SNSを中心としたウェブ上のコミュニティでは、ある種の「現象」が観測され始めている。それは、製品の到着報告とともに、これから始まる長い「育成期間」への所信表明とも取れる投稿が相次いでいることだ。

「届いた」はゴールではなく、スタート地点

画像: 「届いた」はゴールではなく、スタート地点

X(旧Twitter)などのタイムラインを追うと、決して少なくない数のライダーが、この「俺のジーンズ」の到着を報告している。

特徴的なのは、その投稿内容の性質だ。通常のバイクウエアであれば、機能性やサイズ感、あるいはデザインへの評価が主となるが、このジーンズに関しては新品状態の備忘録的な投稿が目立つ。これから始まるエイジングへの期待を淡々と綴るユーザーも見受けられる。

彼らにとって、このジーンズが手元に届いたことは、消費行動の完了を意味しない。むしろ、ここから数年単位で続く「育てる」という行為の、単なるスタートラインに立ったに過ぎないのだ。

製品が手元に届き、初めて足を通す。その瞬間のゴワつきや、未完成な生地の表情を確認する作業。それらはすべて、今後刻まれていくライディングの履歴を残すための下準備である。先行予約組の投稿からは、そんな静かなる決意のようなものが読み取れる。

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ライダーだけが享受できる「育成」の速度と質

画像: ライダーだけが享受できる「育成」の速度と質

そもそも「ジーンズを育てる」という行為は、デニムカルチャーにおいて古くから存在する楽しみ方のひとつだ。しかし、それを「バイク用」として再定義した点に、BMCの狙いとユーザーの共感が存在する。

一般的なファッションとしての着用に比べ、バイクライディングにおけるジーンズの摩耗や変化は劇的だ。エンジンの排熱、走行風による乾燥、タンクを挟み込むニーグリップ、そして乗車姿勢による関節部分へのテンション。これらバイク特有の過酷な環境は、ジーンズに対して急速かつ独特な経年変化をもたらす。

一般的に「アタリ」と呼ばれる色落ちは、着用者の動きをそのまま記録する。ライダーがこのジーンズを選ぶ理由は、単にヴィンテージライクな見た目を求めているからではない。自身のバイクライフそのものを、物理的な記録としてデニムに刻み込みたいという欲求があるからだろう。

現在、ネット上にアップされ始めている「穿き込み開始」の投稿。それらは、数カ月後、数年後には、それぞれのライダーの走り方を反映した、まったく異なる表情のジーンズとして再び披露されることになるはずだ。

不便さを許容する、という選択

画像: 不便さを許容する、という選択

「俺のジーンズ」は、現代のバイクウエアが目指してきた「快適性」や「即時的な機能性」とは対極にある。

色移りはするし、最初は生地も硬い。しかし、その不便さを理解した上で購入したユーザーたちは、それをネガティブな要素として捉えていないようだ。むしろ、その扱いづらさこそが、愛着を形成するための必要なプロセスであると認識している節がある。

もちろん、BMCも単に不便なだけの製品を提供しているわけではない。外見はクラシックな赤耳デニムでありながら、横糸には微弱なストレッチ性を持たせ、生地の裁断方向を調整することで、ライディング時の運動性を確保している。SNS上で「意外と動きやすい」「バイクに跨がると馴染む」といった声が散見されるのは、こうした隠された設計によるものだ。

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観測者から、当事者へ

画像: 観測者から、当事者へ

店頭販売が開始されたことで、これまでウェブ上の情報を見ていただけの層も、実物を手に取ることが可能となった。

先行して育成を始めたユーザーたちの報告は、今後さらに増えていくだろう。色落ちが進み、ヒゲやハチノスといったエイジングの成果が報告されるにつれ、この「俺のジーンズ」を取り巻くコミュニティは、より成熟していくことが予想される。

自分のペースで、自分のバイクライフに合わせて、一本のジーンズを仕上げていく──。それは、派手なイベントやツーリングとは異なる、極めて個人的で静謐な楽しみだ。しかし、同じ目的を持ってジーンズを育てている他者の存在が、その過程をより豊かなものにする。

「俺のジーンズ」はいま、多くのライダーの手によって、単なる工業製品から、それぞれの物語を宿した「作品」へと変化し始めている。もし、この静かなブームに興味を抱いたのであれば、店頭でその生地に触れてみるといいだろう。その瞬間から、あなたも観測者ではなく、育成を行なう当事者の一人となることができる。

まとめ:西野鉄兵

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