ホンダは2026年1月9日、固定式バッテリーを搭載した電動二輪パーソナルコミューター「UC3」を、タイおよびベトナムで今春より順次発売すると発表した。排気量110ccクラス相当の実用性能を備えつつ、電動ならではの新しい都市移動体験を提案するモデルとして位置づけられている。
まとめ:松本正雅
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ホンダ「UC3」概要

初の固定式LFPバッテリーとホイールサイドモーターを採用

画像: HONDA UC3 海外モデル

HONDA
UC3
海外モデル

UC3は、Hondaが掲げる二輪電動事業の新たなブランドプロミス「Expected life. Unexpected discoveries」を具現化した初の電動二輪パーソナルコミューター。開発コンセプトは「Intelligent Urban Life Partner」。EVならではの新体験価値と、長年ICE(内燃機関)モデルで培ってきた品質・安全性を高次元で融合させた点が大きな特徴だ。

デザインはフロントからリアまで曲線を多用し、テール周りにはアーチを描くような独特のフォルムを採用。初の電動モーターサイクル「WN7」にも使われた横一文字のシグネチャーライトを継承し、EVであることを明確に主張する、独創性に富んだデザインだ。

画像: ホンダ「UC3」概要

車体色はブラックを基調とし、ゴールドカラーのパーツをアクセントに加えた電動二輪車専用カラーリングのほか、ホワイトとブルーの計3色を設定。プロダクトマークには、新たに電動二輪専用フォント「Honda」ロゴが採用されている点も注目だ。

動力用電源には、ホンダとして初採用となる固定式LFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーを搭載。高い安全性と耐久性が特徴で、都市型コミューターとしての信頼性を重視していることがうかがえる。モーターは独自開発・生産のホイールサイドモーターを採用し、最大出力は6.0kWを発揮。回生制御や磁気回路構造の最適化による高効率化により、一充電あたりの航続距離は122km(WMTCモード)を実現している。

充電方式には、CHAdeMO協議会が推奨する国際標準をベースとした「二輪CHAdeMO」を採用。1200Wと450Wの2種類の充電器が用意され、1200W充電では0→100%が約4時間、20→80%は約2時間と実用的な充電時間を実現している。

また、UC3の発売に合わせ、タイおよびベトナムの主要都市で充電ステーションの整備も同時に推進。バンコク、ハノイ、ホーチミン、ダナンなどで二輪CHAdeMO対応ステーションの設置を進め、2026年6月の本格稼働を目指している。

UC3はタイで2025年12月から生産を開始し、将来的にはベトナム国内生産への切り替えも予定されている。電動化シフトが急速に進むアジア二輪市場に向け、商品とインフラ、さらにはバッテリーのリユース・リサイクルまでを見据えた、包括的な戦略の中核を担うモデルだ。

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