文:山ノ井敦司/写真:曲渕真介
▶▶▶写真はこちら|フルカスタム・モンキー(14枚)
ベースがわからないほどカスタムし尽くされたスペシャルな1台
レプリカ、ノーマルルック、ワイドなど様々なカスタムスタイルが存在する中で、これまでにないスポーティなアメリカンスタイルへと仕上がったマシンを紹介していく。
今回紹介するマシンのオーナーは長年、ゴリラをベースにあ〜でもない、こ〜でもないと様々なカスタムしており(間にシャリィなどもカスタム)、イベントにも度々参加するなど、カスタムライフを満喫していた。

HONDA MONKEY
OWNER:てっちゃん

HONDA MONKEY
OWNER:てっちゃん
このマシンは、6年ほど前の2020年から製作がスタート。紆余曲折があって2023年に振り出しに戻ったりしていたそうだが、2025年、ついに完成の時を迎えたのだった。
カスタムする上で、オーナーがまず絵を描き、各バランスを考え、そのイラスト通りにパーツをワンオフで製作。その結果、答えがこの最高峰のマシンを作り上げた。



まず注目したいのは、大迫力のリアまわり。スッキリとした外装に長く伸ばされたスイングアーム、7.2Jという極太のホイールでメイク。
フレームはほぼワンオフで、リアはモノサス仕様に。直線的なデザインのスイングアームと、アールを描くフェンダーやナンバーのステーという組み合わせもGOOD。このタイヤのひっぱり具合もたまらない。


フロントフォークはKSRの純正倒立フォークをベースにショート加工を施し、アウター部をブラックに。フォークのトップを突き出せば、低く見せることは可能だが、この車体では突き出しをなくすために、ステムシャフトを延長することでトップとアンダーの間を長くとっている。
言われなければ気づかないような部分だが、こういう部分にこだわってこそ、マシンをスタイリッシュに見せる事が可能となってくるのだ。
ハンドルまわりも実に美しい。BOXタイプではないスイッチ類を使っているなど、ワイヤー類の長さや取り回しにもこだわっているのにも注目してほしい。ハンドルももちろんワンオフ品だ。


タンクはミニアメリカンとして人気を博したJAZZの純正を使うなど、ミニバイクを長年イジってきたオーナーならではのチョイスと言える。給油口もエアプレーン加工済み。カスタムペイントはBoo's Customによるもの。


エンジンはキタコ製DOHCボアアップキットで124cc化。乾式クラッチやジェネレーター部のカバーはホイールと合わせたデザインに。
FCRキャブはブラックにガンコートされ、メッキのファンネルと相性も抜群。隙間なく複雑に取り回されたオイルラインやオイルクーラーのサイドやボルトなども抜かりない仕上がりとなっている。

マフラーも通常の後ろに伸びる作りではなく、エンジン下でトグロを巻き、前方に排気口を用意するといった面白い作り。エキパイがターンする部分のリング溶接がなんともレーシーな仕上がりだ。製作はRev of One'sによるもの。
メインハーネスなどはフレームの中を通すなどの見えない部分へのこだわりも長年カスタムをやってきたからこそ。イベント当日は「BEST IDEA」賞を受賞した。
著者もオーナーが若い頃から何度か取材をした事があり、いつも他がやっていないカスタム、見せ方にこだわっていたのを覚えている。
今回のマシンは、長年4ミニをカスタムしてきた中で、オーナーが見出した究極のスタイル・カスタムに仕上がっていると感じる。
文:山ノ井敦司/写真:曲渕真介


