【レトロスタイルで青春を彩る“大LA”】ホンダ「NS150LA」は先進機能満載のおしゃれスクーター！【世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 Vol.23】

ホンダ「NS150LA」の概要

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スタンダードの名前はなんと「青春版」！ 恋するふたりの「アオハライド」スクーター

今回ご紹介する「NS150LA」の生産は中国。製造を担当しているのはみんな大好きウーヤンホンダではなく、今回は新大州本田の作品。まるでイタリアのあのスクーターのように、美しくまとめられたスタイリングが大きな魅力です。ヨーロッパのあのメーカー製ですよ、と言われても納得してしまう完成度の高さです。

このNS150LSは2025年6月にデビューしたばかりのニューモデル。新大州本田のスクーターラインアップの中にはレトロデザインを持つ「NS125LA」というモデルがすでにありまして、今回登場した150はその兄貴分。たしかに、比べるとデザインの方向性はなんとなく近いものを感じます。ただ、こちらの150の方がゴージャスさも伸びやかさも格段に上。

ちなみに現地中国ではNS125LAの方が「小LA」、NS150LAの方は「大LA」と呼ばれているそうです。まあそれだけこの「LAシリーズ」がライダーに支持されているということなのでしょう。

低く構えた伸びやかなプロポ－ションは、そのまんま欧州で販売してもウケそうなフォルムです。独特なデザインのテールランプは「スマイルテール」という愛称が付いている模様。ちなみにボディカラーは全4色。このカラーは「フューチャーイエロー」で、そのほかはホワイトにグレーと分かりやすい色なのですが…。

ベージュのような、ピンクのようなこの色がよく分かりません。本国では「幻境粉」、直訳すると「ファンタスティックパウダー」…と言う名前なんですが、なんだかあのおせんべいにまぶした秘伝のスパイスパウダーのようなネーミングなので、少々とまどいを感じます。

ちなみにグレード構成は2種類が展開されており、その名も「青春版」と「PRO版」。PRO版の方は前後キャリア、スクリーンにトップボックスまで備えた豪華仕様です。価格差も日本円で3万円ちょっとと大変お得なので、買うならPRO版…なんですが、個人的には「青春版」というネーミングにモーレツに惹かれています。

本国・新大州本田の製品ページにはこんなキャッチが躍っています。

「過去の再現だけではなく、レトロ。これは古典的で、時間を超えた出会い」
「NS150LA。レトロな恋愛の旅路を解き明かす」

ちょっと直訳だとイミフな感じもしますが、まー要するにこの「大LA」は若者をターゲットとしたモデルで、このバイクに乗って青春のひとコマに彩りを添えていただきたい、ということなのでしょう。ホームページに登場するモデルさんたちも若くてオシャレなイマドキ男女ですし。

さて、そんな「NS150LA」はナウなヤングをターゲットにしているだけあって、装備も最先端です。上品なメッキリングをあしらった丸目ヘッドライトは上下2眼式のLED。メーターは縦型オーバルデザインのカラーTFTで、スマートキーやスマートフォン連携も完備。サイドポケットにはUSBポートを備えていますが、最近の中国車のトレンドなのか、AタイプとCタイプのポートをダブルで備えています。

エンジンは新開発の「SH-EP」水冷SOHC4バルブエンジンで、パワーは約15.5PS。125ではちょっと物足りない…というライダーをしっかり満足させる力強さです。加えて前後ディスクブレーキにABSを標準装備するほか、TCS（トラクションコントロール）もなんと標準。

サイドスタンドスイッチも付いてますし、おまけに前後にはカメラを備えており、驚くべきことにドライブレコーダーまで標準だと言うのだからビックリです。

これだけ最新装備をテンコ盛りにしておきながら、NS150LAの現地価格は「青春版」で約33万円ちょっと。「PRO版」は約36万円ちょっとで、どちらも大変お得です。ただ、現地中国で青春を謳歌する若いライダーに手が届くか、と聞かれるとちょっと疑問符は残ります。ターゲット層はちょっとリッチな若者なのかもしれませんね。

それでも、若くて身なりのいいオニーサン・オネーサンが乗ると実にファッショナブルでサマになる1台です。日本はもちろんですが、コレ、ヨーロッパでも売ったらいいんじゃないかな、と思えるほどの美しさです。2025年6月デビューなので、まだまだ先になるとは思いますが、そのうち並行輸入で日本にもチラホラ入ってきそうな気もします。ちょっと期待したいですね！

ホンダ「NS150LA」のカラー・人気投票

ホンダ「NS150LA」の主なスペック・価格

ホンダ「NS150LA」の写真

【写真21点】ホンダ「NS150LA」21

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