防曇性能と電子調光を両立した全天候型の次世代シールド登場

SHOEI
e:DRYLENS 304
e:DRYLENS コントローラー
発売日:2026年1月9日(火)※SHOEI Galleryにて先行販売
税込価格:2万7500円(本体)、6600円(コントローラー)
※写真は適合シールドに装着時
2025年の春、モーターサイクルショーのSHOEIブースにて、参考出品モデルとしてお披露目された「電子調光ドライレンズ」。スイッチひとつでクリアとスモークが一瞬で切り替わるという驚きのギミックで注目を集めていたが、ついに「e:DRYLENS」として正式にリリースされることとなった。
「e:DRYLENS」はシールドの内側に取り付けて使用するシートタイプの製品。シールドとシートの間に空気の断熱層を作る二層構造を採用することで、雨天や寒冷時でもシートの曇りを極力防ぐ「防曇」効果に加え、夜間の視認性に優れたクリアシールド、そして日差しの眩しさを軽減するスモークシールドに似た役割を果たす画期的なアイテムだ。
シートには、光学フィルム分野で実績のある大日本印刷(DNP)との共同開発によって誕生した液晶フィルムが採用されており、電気的に光の透過率をコントロール。透過率約65%の「ライト」と、約20%の「ダーク」という2つの状態を瞬時に行き来することができる。

ライト時:光線透過率約65%

ダーク時:光線透過率約20%
それぞれの切り替えは、シールド外に設置されたコントローラーを操作することで、任意のタイミングで変更が可能(マニュアルモード)。
外光センサーが周囲の明るさを感知して自動で切り替える「オートモード」も搭載されており、トンネルの出入りや急な夕立、夕暮れ時など、走行中に片手を離してシールド操作をするのが難しいシチュエーションでも、ヘルメットが瞬時に最適な視界を確保してくれる。これはロングツーリング派にとって最強の武器となるはずだ。


バッテリーは充電式で、約3時間の充電で最大20時間の連続稼働(ダーク状態)が可能。 適合シールドは「CWR-F2」および「CWR-F2R」。「X-Fifteen」や「Z-8」といった主力の人気フルフェイスモデルで使用可能だ。
価格はシート本体である「e:DRYLENS 304」が税込2万7500円、使用に必須となる「e:DRYLENS コントローラー」が税込6600円。合計で3万4100円となる。
2026年1月9日よりSHOEI Gallery(オンライン販売を除く)にて先行販売され、取り付けは店頭スタッフが担当する。すでに適合シールドを持っている人は、店頭に持参すれば取り付けてもらうことが可能だ。
まとめ:大冨 涼





