冬ライディングの寒さに対抗してくれる防寒ウェア。で、防寒のキモになるのが中綿の素材なのよね。ダウンが最強の防寒中綿と言われてるけど、バイクの場合は防風効果も必要だし、雨とかの水濡れにも強い方がありがたい。そこでラフアンドロードが積極的に採用しているのがプリマロフト。元々は軍用に開発されただけあって、過酷な状況でもしっかりと保温してくれる防寒素材。今回はそんなプリマロフトを見ていくよ。

防寒は中綿の素材が超重要

ウィンターライドに必須の防寒対策。そこで重要なのが中綿の素材なのよ。

中綿といえば一般的に多いのは化学繊維。吸着熱空気を含むことによる断熱効果で体が冷えるのを防止してくれる。
そんな化繊よりも保温性が高いのがダウン。水鳥などの羽毛を使ってるんだけど、非常に細かい構造により、化繊以上にたくさんの空気を含むことができるのよ。
空気って熱伝導率が非常に低いので、空気をたくさん保持する=外気の影響を受けにくく、体の熱を逃がしにくいってなるわけ。

画像: 防寒は中綿の素材が超重要

ダウンの弱点

軽くて防寒性能の高いダウンだけど、濡れると防寒効果を発揮できないという弱点もあるのよ。特にミドルレイヤーの場合は汗による影響も受けるので、水に弱いという弱点が結構効いてきちゃうのよね。
あと、社会的な部分だけど、アニマルウェルフェアやリサイクル率の低さという課題も。

そんなダウンの弱点を解消しつつ、ダウンに迫る高い保温性を両立させたのが、今回の主役であるプリマロフト

プリマロフトとは

プリマロフトは、1980年代に米軍の要請に応えるため米国ALBANY社によって開発された防寒素材。ダウンの構造を参考に化繊で作られていることから、合成ダウンという呼ばれ方も。

画像: プリマロフトとは

ダウンを参考にした構造で多くの空気を含むのはもちろん、素材そのものに撥水コーティングが施されてるので、製品になった時の速乾性も非常に高い。
なので、汗や雨を受けた状況でも安定して防寒性能を発揮してくれるってワケ。

ラフアンドロード公式サイトにもそのあたりが載ってるので、詳しくは見てみてね。

画像: rough-and-road.co.jp
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ちなみに、2018年に登場以来、めっちゃ流行ったモンスターパーカーもプリマロフトを採用しているよ。モンスターパーカーは米軍のPCU(Protective Combat Uniform)レベル7だからね。

環境性能も凄い

社会的な部分にも配慮されてて、素材の化繊にはペットボトルのリサイクル材を使用してる。脱炭素性とアニマルウェルフェアをクリア。素材の改良などにともなって、現在ではリサイクル率100%も達成してる。凄い。
また、近年特に話題になってるPFASについても、素材への処理をシリコンコーティングにすることでPFASフリーを実現してるよ。

防寒性能と社会性を両立してるのは、さすが軍用由来という感じ。

理想的な環境での保温性だけに限れば、FP1000といった最高級クラスのダウンには一歩譲るかもだけど、耐候性などを含めた実質的な性能で見ると、最強クラスの保温素材と言ってもいいんじゃないかな、たぶん。

プリマロフト採用のライディングウェアといえばラフアンドロード

プリマロフトはその耐候性からオートバイの防寒素材として非常に適しているんだけど、中でも積極的にプリマロフトウェアを作り続けてきたのがラフアンドロード。2019年頃からプリマロフトを採用したインナーウェアやグローブなどを展開してるよ。

そんなラフアンドロードのプリマロフト製品を代表するのがチタンインナージャケット。
暖かさ、動きやすさ、軽さ、防風性などから、極寒ツーリングでも愛用者の多い逸品なのよ。

チタンインナージャケット

全面にプリマロフトを採用したミドルレイヤーウェア。名前の通り、内側にチタンスパッタリングを採用することで、動きやすさと保温性を両立させてる。

中綿はプリマロフトの中でも最もロフト量のあるプリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ(2025年12月現在)を採用してる。防風加工された表生地により、防寒性能だけじゃなく防風性能も。
モデルチェンジを受けて、袖部分にサムホール付きのカフを採用。袖口の気密性が向上して、これまで以上に防寒性能を高めてるよ。

ラフアンドロード(ROUGH&ROAD) バイク用 WGプリマロフト チタンインナージャケットカフ付 ブラック BM RR7995BKB2

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チタンスリムインナージャケット

防寒・防風性能の決定版がチタンインナージャケットなら、こちらは革ジャンなどでの使用を前提にしたスリムなモデル。キルティング部分にプリマロフトが使われてるよ。
着丈を短くすることで、革ジャンの裾からインナージャケットが露出することも抑えてる。

ラフアンドロード(ROUGH&ROAD) プリマロフトチタンスリムインナージャケット ブラック S RR7994BK1

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個人的にこのコンセプトがすごくお気に入り。カブとかの原付だと高速道路には乗れないので、防風・防寒性能については高速ツーリングよりは余裕があるわけで。必要十分な保温性能というか。

あと、革ジャンにも対応するタイトシルエットが凄く良いのよ。
極寒ツーリングなら着ぶくれしてモコモコになっても全然問題ないけど、普段使いなら動きやすさも欲しいじゃん。チタンスリムインナージャケットでは、プリマロフト採用部位を厳選することで、腕まわりの動きやすさを確保してるのよ。で、動きやすいということは、キャンプツーリングでバイクを降りてのキャンプ時間もより快適に過ごせるわけで。

個人的にも非常に気に入ってるチタンインナースリムジャケットなので、また後半で詳しく見ていくよ。

プリマロフト ストームガード

プリマロフトアイテムをもうひとつ。

ラフアンドロードのストームガードはライディング用腹巻という、一般的な腹巻とは全く違う存在。通常の腹巻はベースレイヤー的な使い方だけど、これはミドルレイヤー的なもの。
つまり、ジャケットの下に装着することでその名の通り防風してくれるというわけ。
効果は絶大で、秋冬のツーリングでの寒さから、お腹を確実に守ってくれるよ。寒さでお腹を壊しやすい人には本当にオススメ。

そんなストームガードだけど、2024年からは中綿にプリマロフトを採用して、より優れたライディング腹巻にモデルチェンジ。表生地の質感も変わってるので、これまた後で詳しく解説していくよ。

ラフアンドロード (ROUGH&ROAD) バイク用 オートバイ用品 腹巻き 防風 軽量で撥水性のあるハイテク中綿 プリマロフト ストームガード 腰部内側カイロ用ポケット(横幅約13cm×縦幅約15cm)付

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スピードレンジンに合わせて最適なアイテムを選ぼう

その他にもラフアンドロードでは、ジャケットやパンツ、グローブ、インナーパンツ、ネックウォーマーなど、プリマロフトを採用した魅力的なモデルを多数展開。また、プリマロフト採用モデル以外にも多彩なウェアがあるよ。

自分の場合はカブで下道をトコトコ走るので、チタンスリムインナーあたりが凄くストライク。ただ、高速道路使ったツーリングでは条件が全然違ってくるので、スピードレンジやツーリング用途に合わせた選択を楽しんでね。

チタンスリムインナージャケット&2025ストームガードを細かく見てみる

最後に、特に自分的なオススメであるチタンスリムインナージャケットとプリマロフトストームガードの2点を詳しくて見ていくよ。

チタンスリムインナージャケット

防寒性能だけならチタンインナージャケットが最高にオススメだけど、チタンスリムインナージャケットのエッジーな設計がまじでツボ。

画像1: チタンスリムインナージャケット

ダイヤステッチのキルティング部分にプリマロフトが使われてるよ。前身頃と肩、後身頃の上部にプリマロフト。

画像2: チタンスリムインナージャケット

裏地のさらっとした銀色の部分が、チタンスパッタリング。体温を反射することで保温性を高める役割。アルミ蒸着みたいに簡単に剥がれないし、何といっても肌触りが良いのだ。

画像3: チタンスリムインナージャケット

袖口にはサムホール付きのカフを装備。

画像4: チタンスリムインナージャケット

各部にある赤いパーツは、アウターとの接続用。

画像5: チタンスリムインナージャケット

動きやすいので、夜釣りにも使ってるよ。
この時は気温5度、風速3mくらい。メリノウール肌着+チタンスリムインナージャケット+上着の3枚だったけど、服の中は23度くらいに保たれてた。
サーフロッドでシーバスを狙ったんだけど、大きく腕を上げてのキャストもしやすいし、保温性も十分以上。

バイクに限らず秋冬のアウトドアや普段使いにも凄くオススメ。

画像6: チタンスリムインナージャケット

プリマロフト ストームガード

お次は自分も愛用してるライディング用腹巻「ストームガード」。
モデルチェンジしてプリマロフト仕様になったのよ。元々凄く使い勝手が良かったんだけど、プリマロフトを採用することでさらに保温性を高めてる。

画像1: プリマロフト ストームガード

中綿がプリマロフトになっただけじゃなく、表生地も手触りの良い素材に変更されてる。

画像2: プリマロフト ストームガード

旧モデルと表生地を比較するとこんな感じ。
左が現行モデルで、右が旧モデル。旧モデルのざっくりした手触りも気に入ってたけど、新モデルはより柔らかい感触で快適さがアップしてそう。

画像3: プリマロフト ストームガード

内側は旧モデル同様に起毛トリコット。

画像4: プリマロフト ストームガード

内側にカイロポケットも追加されたよ。背中側になるので、腰の痛みとかを軽減してくれそう。

画像5: プリマロフト ストームガード

まとめ

個人的には憧れの素材だったプリマロフト。それがバイク用ウェアとして最適化されてるのは本当にうれしい。防寒は冬場のライディングにおける快適性に直結するだけに、こだわったものを選んでおきたい。プリマロフト、凄いよ。

レポート:若林浩志

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