まとめ:松本正雅
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カワサキ「Ninja ZX-10R レース専用モデル」の概要

KAWASAKI
Ninja ZX-10R レース専用モデル
2026年モデル
総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:825mm
車両重量:208kg
価格:209万円
発売:2025年11月21日~12月16日(注文受付期間)
大きく進化した2026年モデルが公開されたばかりのカワサキ「Ninja ZX-10R」。2026年夏頃の国内導入が予定されている期待の1台だが、それに先駆けてレース専用モデルが国内販売されることになった。


今回導入されるのは米国カリフォルニア仕様で、公道走行は一切不可。ナンバー取得に必要な書類も発行されず、保証も適用外となる。徹底してサーキットのみを生きる、まさにレース専用マシンだ。カラーは「メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック」の1色のみとなる。

新型ZX-10Rの最大の進化はエアロダイナミクスの刷新。フロントカウルに装備された大型のウイングレットは、攻撃的なルックスを実現しただけでなく、前輪荷重を増やすことで高速コーナリング時の安定性を高めている。揚力(ClfA)と抗力(CdA)のバランスを徹底的に検証し、実際の空力効果を数値化して最適化し、ダウンフォースが25%向上している。これに合わせてヘッドライトのデザインも一新。印象をガラリと変えている。


998ccの水冷4気筒エンジンは、コーナリング中のスロットルレスポンスをより滑らかなものに変更。スロットル操作に対する反応がリニアで、あらゆる速度域で扱いやすい出力特性を実現している。新しいウイングレットに合わせて車体ジオメトリーも最適化され、コーナー立ち上がりでのリアタイヤのグリップ向上と安定した二次旋回性能を実現している。

※写真は公道仕様
電子制御関連も進化しており、IMU(慣性計測装置)を採用。より精緻なトラクションコントロールやクイックシフターとの連携を可能にする電子制御スロットルバルブ(ETV)や、KTRC(トラクションコントロール)、KLCM(ローンチコントロール)なども搭載されている。
メーターは5インチTFTカラー液晶。専用アプリの「Rideology The App Motorcycle」を介したスマートフォン連携が可能で、車両情報の確認や設定変更などが利用可能となったほか、音声コマンドにも対応している。


足まわりは公道仕様と同じく、SHOWA製のBFFフロントフォークとBFRC-liteリアショックを採用。今回販売されるレース専用モデルはABSレス仕様となっており(写真は公道仕様)、装着タイヤはブリヂストン製の最新ハイグリップタイヤ「BATTLAX RACING STREET RS12」を装着する。
スパルタンな仕様のZX-10Rのレース専用モデル、価格は209万円で、注文受付期間は2025年11月21日〜12月16日までの完全受注生産。注文受付期間中であっても、販売可能台数上限に達し次第、受注を早期終了する可能性もあるそうなので、欲しい人は早めのオーダーが必須となりそうだ。
カワサキ「Ninja ZX-10R レース専用モデル」の主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 2085×750×1180mm |
| ホイールベース | 1450mm |
| シート高 | 825mm |
| 車両重量 | 208kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 998cc |
| ボア×ストローク | 76.0×55.0mm |
| 圧縮比 | 13.0 |
| 最高出力 | NA |
| 最大トルク | NA |
| 燃料タンク容量 | 17L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 25° |
| トレール量 | 105mm |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17 M/C(58W)・190/55ZR17 M/C(75W) |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ330mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
| メーカー希望小売価格 | 209万円(消費税10%込) |



