新型「Z900RS」シリーズ発表!伝統と革新をテーマに技術出展

2025年10月29日に開幕したジャパンモビリティショー2025において、カワサキは「伝統と革新」をテーマに据え、二輪・四輪・ジェットスキーといった多様なモビリティを展示。川崎重工グループの140年以上にわたる歴史と、未来の水素社会実現に向けた挑戦を融合させたブースを展開しています。
ブースの「伝統」を象徴する核となるのは、カワサキの大型バイクの原点であり、2025年に60周年を迎える「W」ブランドです。

左から「W800(2025)」、「650-W1(1965)」、「W230(2025)」
大型バイク技術の礎を築いた「650-W1」の実車が展示され、現行モデルの「W800」や「W230」とともに、受け継がれてきた伝統をアピールしています。カワサキはこの1年間をWブランド60周年のアニバーサリーイヤーとして、その魅力を発信していくとのことです。
そして、ブース中央にはワールドプレミアモデルの「Z900RS SE」と「Z900RS CAFE」が展示されています。
2017年の発売以来、絶大な人気を誇る「Z900RS」が初のモデルチェンジを果たし、電子制御スロットルやIMUを活用したカワサキコーナリングマネジメントファンクション(KCMF)、カワサキクイックシフター(KQS)、クルーズコントロール、スマートフォン接続機能など、ライダーサポート機能が大幅に拡充されました。

左から「Z900RS CAFE」、「Z1100 SE」、「Z900RS SE」
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特に「Z900RS SE」は、オーリンズ製リヤサスペンションやブレンボ製ブレーキシステム、前後ドライブレコーダー(日本仕様のみ)を標準装備したハイグレードモデルで、これらの新型モデルは2026年2月の国内販売が予定されていて、会場ではいち早く実車を間近で見ることができます。
また、ジャパンプレミアモデルとして、スーパーネイキッド「Z」の最大排気量モデル「Z1100 SE」も展示されています。
1098cc並列4気筒エンジンとアルミツインチューブフレームを組み合わせ、“Sugomi”スタイリングをさらに進化させた一台で、先進の電子制御パッケージとオーリンズ製リヤサスペンション、ブレンボ製ブレーキシステムを装備した次世代のフラッグシップスポーツネイキッドモデルです。
四輪モデルも展開するカワサキは、ジャパンプレミアとしてスポーツオフロード四輪車のフラッグシップ「TERYX5 H2 DELUXE」と「NAV 4e LIMITED」が初公開されました。

左「TERYX5 H2 DELUXE」右「NAV 4e LIMITED」
「TERYX5 H2 DELUXE」は、「Ninja H2」の技術を応用したスーパーチャージドエンジンを搭載し、驚異的なパワーを発揮。
こちらは海外向けモデルとなりますが、座席に乗り込むことが可能な体験型展示となっています。

他にも、「メグロS1」や「KLX230 SHERPA S」といった注目モデルの実車展示に加え、提携先のbimota(ビモータ)の「Tesi H2 TERA」や「KB998 Rimini」といった、希少なモデルも展示されています。
さらに、革新を象徴する未来への取り組みとして、水素エンジン車のコンセプトモデルが参考出展されました。

その動力源となる液化水素を運搬する大型液化水素運搬船のモックアップモデルも公開され、「製造(つくる)、輸送(はこぶ)、貯蔵(ためる)、利用(つかう)」のすべての領域で水素社会実現を目指すカワサキ重工グループの革新的な技術と取り組みが紹介されています。
カワサキは、会場内で日本自動車工業会が開催する未来体験イベント「TokyoFuture Tour 2035」や、「Mobility Culture Program」にも一部モデルを出展しています。
10月31日から一般公開が開始されるジャパンモビリティショー2025。カワサキブースは、伝統を感じさせるモデルの実車展示やニューモデルの公開、そして水素社会実現へのアプローチといった、「伝統と革新」というテーマを強く感じさせる内容となっています。


