Vストローム250SXの『性能』があればこその話だけど
ド雨&濃霧の御荷鉾山スーパー林道ソロ紀行。走る前は苦戦を予想していたけれども、実際に走ってみたらストローム250SXの性能に助けられて『むしろ楽しくなってきた』という状態になってきました(笑)
フルノーマルのままでも予想以上に優秀!
おかげでウェットコンディションのオフロードにも関わらず、そんなに疲れもありません。これは本当の話。不安定でいつ転ぶかわからないようなバイクだと、緊張の連続で心身ともに削られるのですがVストローム250SXはぜんぜん平気です。
なんなら今回の(雨の)ダート区間15kmなんて休憩無しで走りきれそうだと思ったくらい。

ただまぁ……雨はそれなりに不快だし、ヘルメットのシールドについた水滴や汚れを落としたかったので道すがらの四阿でちょっと休憩。絶対に濡れないよう温存していたタオルで体制を立て直します。
で、その時に感じた正直な感想……

それは『圧倒的な非日常』です。
御荷鉾山スーパー林道は晴れていれば走りやすいダートとして評判なのですが、台風が来る前日で終日の雨が約束された日に走りにくる変態なんて私くらいしかいません。
エンジンを切ってふと気づけば……一切の音がない。

雨のせいもあるとは思うけど、ここまでの『静寂』は久しぶりでした。
通常だったらご褒美的に絶景が望めるスポットも霧で真っ白。だから基本は「走るだけ」です。でもなんだか……来てよかったな、と思った。
そう思えたのは、体力と気持ち的な余裕を残してくれたVストローム250SXのおかげ。このバイク、本物だ。ガチのアドベンチャーバイクって言っていいと思う。

あまりにも静かなひとりの時間。
こういうのも、たまには悪くないナァ……
雨と土で汚れたVストローム250SXの雄姿に満足感。帰ったらちゃんと綺麗に洗車してやるからな! ってオーナーみたいなことを考えてました。なんかもう愛着が湧いてきたか?(笑)

雨がしのげる四阿は快適すぎて根が生えそうでしたが、翌日に台風が接近していることには変わりないので天候は下り坂の一途。ふたたび走り出します。
でもこの休憩でかなりリフレッシュできたので、その後の『雨の林道』は楽しさ爆発でした。
今回はひとりだからゆっくり! ひとりだからゆっくり! ヘルメットの中で何度もそう独り言を言って自分を抑える必要がある程度には楽しんでいたと思います。

でっけぇ落石だな……ヤバすぎだろ(笑)
今回は繰り返しの日常にちょっと退屈を感じて、雨予報にも関わらずSXで走り出した訳ですが、ぜんぶスッキリした気がします。
だからって「みんなもやってみて!」 なんて言うつもりはありません。でもひとつ「伝わるといいな」と思っているのは、Vストローム250SXというバイクが傍らにあれば非日常が身近になるということです。

やがてダート区間は終わり、舗装路へ。
オフロード好きな人にはわかると思うけど、この瞬間って『いやアスファルトって最高だな!』って思いません? なんだかんだでホッとひと息。舗装路って幸せです。
まぁ……今回はもちろん!

雨脚が強くなってきたのでカッパ再装着!
御荷鉾山スーパー林道のハイライトとして名高い展望台も絶望的に真っ白でしたが(笑)
うん。わかってた。
ここで雲海状態とかになってたらドラマチックだったんだけどな~!

いいもん、また来るし。今度は晴れた時にきて、絶景を前に『うおおおおぉぉぉーーーっ!』ってやってやるんだ!
劣悪な環境……というか、なんなら雨がひどくなってる状況でテンションだけはずっと高いままでした。ちなみにこの時、オフロードブーツの中は海のようにチャプチャプです。バイクに対しては何ひとつ不満がないけど、これだけは不快だった(笑)
でも気持ちが折れるようなことは一度もなかった!

そこからすこし山を下りたら、一瞬だけ雨が上がって霧が晴れる場所があって、それがすごく幻想的で。水墨画みたいな景色!
バイクというのはダイレクトに“自然”を感じられる乗り物だけど、改めて『自分はバイクに乗れる人で良かった』って思いました。そして、この体験をさせてくれたVストローム250SXに感謝!
(下に続きます)
ちなみに、この後は雨がさらに本格化したのでその後は撮影を断念(←カメラ壊れそう)しました。迫りくる台風の影響で風が出ないうちに最短距離で高速道路を使っての直帰コースです。
それでね?
家に帰って熱いシャワーを浴びて、キンキンに冷やしておいたビールをプシュッ!とやった。
そして『最高の1日だった!』って思った!
こういう体験、自分もやっててみたいって思う人いるかな? そういう人にはこのバイクが本当に良いパートナーになってくれるはず!
退屈な日常なんて……
Vストローム250SXがあれば、ぶっちぎりだぜっ!?









