デニム製品やおしゃれなライダー向けアウターなど、数々のヒット商品を打ち出しているBMC(ブルー・モンスター・クロージング)から、“豪雨の中でも濡れない”というレインスーツ「レインアーマー」が登場した。その着心地や防水性能についてレポートする。
文:太田安治/写真:南 孝幸、webオートバイ編集部/モデル:平嶋夏海、西野鉄兵

Makku×BMC「レインアーマー」テスト&レポート

画像: Makku × BLUE MONSTER CLOTHING レインアーマー カラー:ホワイト、サックス、レッド サイズ:M、L、LL、EL 発売日:2025年8月25日 販売店:BMC公式オンラインストア、2りんかん全店 税込価格:7980円

Makku × BLUE MONSTER CLOTHING
レインアーマー

カラー:ホワイト、サックス、レッド
サイズ:M、L、LL、EL
発売日:2025年8月25日

販売店:BMC公式オンラインストア、2りんかん全店
税込価格:7980円

雨の高速道路走行テストで浸水ゼロ!

レインウエアの「濡れない」性能を決める要素は、生地素材そのものの防水性能、撥水加工、前合わせの構造、襟の形状、縫い目のシールなど、多岐に渡る。収納性や着心地をアピールする製品が増えている中、BMCの新作は「豪雨でも濡れない・浸みない」ことを追求したつくり。

ポリエステルにポリ塩化ビニール引きを施した表地は耐水圧2万mmという高い防水性能を実現し、表面の撥水性能に頼らないので耐久性が高い。縫い目からの浸水を防ぐために外部ポケットはあえて装備せず、前合わせも三重構造という徹底した作りになっている。

感心したのはメッシュフードとフロントネックカバーにより、首回りを伝って襟の内側に入り込む浸水をブロックする構造。雨中走行の経験が多いライダーなら、この有用性が判るだろう。

はじめに9月初旬のゲリラ豪雨の中、シールド付きオープンフェイスヘルメットを被ってオフロードモデルで高速道路を1時間走ったが、シールド下から内側に巻き込まれた雨水が耳の下側が僅かに濡れた、というよりも湿ったのみ。フルフェイスならまったく濡れないはずだ。レインウエアの弱点である股部分からの浸水もなく、「アーマー」のネーミングに相応しい防水性能が確認できた。

気がかりだったのは汗による蒸れを防ぐ透湿性。雨とはいえ外気温28℃だったので蒸れは感じたが、高い透湿性能を謳った製品でも同じ状況なら「内側の濡れ、べたつき」は避けられないと思う。透湿性を無視して防水性に拘ったという素材選定にも納得だ。

画像1: Makku×BMC「レインアーマー」使用レビュー|究極の防水性能を目指して開発! ネックカバー&メッシュフードを備え襟元からの浸水も防ぐ

テスター太田安治の後日談

夏の暑さが和らいでから再びテストを行った。防水性はさることながら、これからの季節は防寒着としても重宝するものだと判った。冬場は、頼りないレインウエアだとアウターやパンツが濡れてしまい悲惨な思いをするが、このレインアーマーならかなり安心できる。秋冬でも長時間・長距離走行をするという人には、とくにお勧めだ。

画像: 身長154cmの平嶋さんは被視認性の高いホワイトのMサイズをチョイス。背中側のファスナーを開けば大きめのデイパックを背負っても窮屈さはない。

身長154cmの平嶋さんは被視認性の高いホワイトのMサイズをチョイス。背中側のファスナーを開けば大きめのデイパックを背負っても窮屈さはない。

画像: シートの着座部分は体重と振動によって圧力が掛かるため浸水しやすいが、この製品は尻から股に掛けてをマチ構造とし、縫い目は防水シームテープを三重にして対処している。

シートの着座部分は体重と振動によって圧力が掛かるため浸水しやすいが、この製品は尻から股に掛けてをマチ構造とし、縫い目は防水シームテープを三重にして対処している。

画像: ウインタージャケットを着ても窮屈さがないよう、サイズに余裕を持たせてある。背中側の丈を長くとってあること、コシのある生地素材で走行風圧によるバタつきが抑えられていることも特徴。 (写真は175cm・75kgのライダーがLサイズを着用)

ウインタージャケットを着ても窮屈さがないよう、サイズに余裕を持たせてある。背中側の丈を長くとってあること、コシのある生地素材で走行風圧によるバタつきが抑えられていることも特徴。
(写真は175cm・75kgのライダーがLサイズを着用)

This article is a sponsored article by
''.