カワサキは2026年モデルとして、新型「Z1100」および上級仕様の「Z1100 SE」を海外で発表した。自然吸気エンジンを搭載するZシリーズの頂点に位置付けられるスーパーネイキッドであり、2014年のZ1000から受け継がれる「スゴミ(Sugomi)」デザインを進化させたモデルだ。国内導入も予定されている注目の1台の詳細をじっくり見ていこう。
まとめ:松本正雅

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カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」の概要

画像: KAWASAKI Z1100 SE 2026年モデル(海外仕様) 総排気量:1099cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:815mm 車両重量:221kg

KAWASAKI
Z1100 SE
2026年モデル(海外仕様)

総排気量:1099cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:815mm
車両重量:221kg

Zシリーズのトップモデルとして長年君臨してきたZ1000。兄弟モデルのNinja1000SXがモデルチェンジしてNinja1100SXになったことを受け、近いうちにZも新型に…と言われてきたが、ついにその実車が今回登場したわけだ。

画像1: カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」の概要

これまで受け継がれてきた「Sugomi」デザインと呼ばれる、迫力あるスタイリングは基本的に引き継ぎながら、新型は各部をブラッシュアップ。新たにフィン付きのアンダーカウルを採用、よりスポーティイメージを増したフォルムとしている。

画像2: カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」の概要

Ninja1100SXと同系統の1099cc水冷直列4気筒エンジンは136PSを発揮し、最大トルク11.5kgf·mを実現。吸気ポートやカムプロファイル、バルブスプリング、ピストンに至るまで徹底的に見直され、特に低中速域のレスポンスが向上している。マフラーは左右2本出しから右1本出しの集合タイプに変更されている。

また、5速・6速のギア比を最適化し、高速巡航時の扱いやすさと燃費性能も両立しているのも特徴。加えてフライホイール質量の増加や3mmロングストローク化したことにより、力強いトルク特性も獲得。ツーリングユースの際の快適性も格段に向上した。

画像3: カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」の概要

車体は高剛性アルミ製ツインチューブフレームを採用し、SFF-BP倒立フォークと水平バックリンク式サスペンションを装備。ハンドルの位置も見直され、従来より22mmワイドに、かつ13mm前方へ移動された。これにより、軽快な操作感と鋭いレスポンスを生み出し、街乗りからワインディング、サーキットまで幅広いシーンでライダーの意志に忠実な操縦性を実現している。

画像4: カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」の概要

ちなみに上級グレードのZ1100 SEでは、ブレンボ製フロントブレーキキャリパーやスチールメッシュホース、オーリンズ製S46リアショックを採用し、上質な乗り味と細やかな調整性を提供。STD、SEともにタイヤはダンロップ製のSportmax Q5Aが装着される。

エレクトロニクスも進化して、メーターは5インチTFTカラーディスプレイを採用。先に登場した新型のZ900と同タイプで、ナビゲーションやスマートフォン連携に対応し、専用アプリ「RIDEOLOGY THE APP」の最新バージョンを介して音声コマンドも利用できる。

さらに今回から6軸IMUを搭載し、電子制御スロットルによるクルーズコントロール、双方向対応クイックシフター、コーナリングマネジメントKCMF、トラクションコントロールKTRC、KIBS連動ブレーキなど、多彩なライダー支援機能を進化させている。

画像5: カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」の概要

新型Z1100とZ1100 SEは、圧倒的な個性を放つ独創的なスタイリングと、進化した電子制御・シャシー・エンジンを採用、これまで以上の存在感と、官能的かつ洗練された走りを獲得した。カワサキが誇るスーパーネイキッドの新たな頂点として「Z伝説」はさらに深化することだろう。

ちなみにカワサキはこのZ1100、Z1100 SEの国内導入を発表しており、2025年10月30日開幕のジャパンモビリティショーで実車展示も予定されているので、今後の展開が楽しみだ。

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Z1100

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    メタリックマットグラフェンスチールグレー(SE)
  • 画像5: 【2026年新型登場!】カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」詳細解説|排気量アップ、新メーター採用、電子制御も進化して扱いやすさも向上!
    エボニー
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  • 画像6: 【2026年新型登場!】カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」詳細解説|排気量アップ、新メーター採用、電子制御も進化して扱いやすさも向上!
    メタリックマットグラフェンスチールグレー(SE)
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カワサキ「Z1100」「Z1100 SE」の主なスペック・燃費

全長×全幅×全高2055×825×1085mm
ホイールベース1440mm
最低地上高125mm
シート高815mm
車両重量221kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量1099cc
ボア×ストローク77.0×59.0mm
圧縮比11.8
最高出力100kW(136PS)/9000rpm
最大トルク113N・m(11.5kgf・m)/7600rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
燃費5.6L/100km
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmダブルディスク・Φ260mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70 ZR17M/C 58W・190/50 ZR17M/C 73W
メーカー希望小売価格118万8000円(消費税10%込)

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