ホンダ モンキーと言えば横型エンジンを搭載するホンダを代表するレジャーバイクとして認識されていると思うが、コチラのモンキーのエンジンはなんとVツイン!? 驚きのカスタムが施されたスペシャルカスタムの全貌を紹介していく。
文・写真:山ノ井 敦司
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アルミ削り出しクランクケースにDOHCヘッドを2機搭載

Gクラフトとキタコが持つ、高い技術とアイデアによって現実となった夢のミニバイクが、このVツインモンキー。

GクラフトがVツインエンジン用のクランクケース、搭載するフレームを製作し、キタコがクランクシャフト、エンジンの製作を担当。トライ&エラーを繰り返し、完成したのが2016年。2017年に開催された東京モーターサイクルショーで一般公開された。

この12インチ88cc×2の196cc仕様と、ZII外装に10インチホイールの50cc×2の100cc仕様も製作されていた。

当初は市販化に向けて開発・製作されていたが、問題点の改善や販売方法など、様々な課題が多く、現在は開発中止となっている。

画像: アルミ削り出しクランクケースにDOHCヘッドを2機搭載

当時、ミニバイク専門誌の編集者だった著者は、幸運なことに本モデルに試乗する機会があり、サーキットを走行したが、その乗り味はただボアアップしたモンキーとも、同排気量帯のバイクとも違う、独特なものだった。

通常の横型エンジンにはない鼓動感を感じつつ、キタコ製の88ccDOHCキットを2機使用した196ccの排気量ならではのパワフルな走りを実現。DOHCヘッドならではの高回転域までスムーズな走りを体感できた(当時はこの一機しかなかったため、激しめのインプレは怖くて出来なかった)。

怒涛のトルクにも驚かされたのをいまだに忘れることはない。

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