ホンダ モンキーと言えば横型エンジンを搭載するホンダを代表するレジャーバイクとして認識されていると思うが、コチラのモンキーのエンジンはなんとVツイン!? 驚きのカスタムが施されたスペシャルカスタムの全貌を紹介していく。
文・写真:山ノ井 敦司
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全てがオンリーワン! スペシャルなカスタムに注目

フレームはGクラフトがこれまでに製作・販売してきたアルミフレームのノウハウを元に、Vツインエンジンに合わせ製作。ディメンション的にはモンキーというよりもNSR、NSFに近いものとなっていた。

搭載されるエンジンはGクラフト製アルミ削り出しクランクケースに、キタコ製DOHCボアアップKIT 88cc TYPE2を組み込み、腰下はNECTO製の乾式クラッチ&レーシングクロスミッションを合わせた。キャブレターはPWKΦ28。

マフラーはGクラフトと同じく三重県にあるウィリーキッズによるワンオフチタン仕上げ。

コンパクトに仕上げられた車体だけにその取り回しは独特なもので、エンジン・フレームをギリギリのクリアランスで避けながら、トグロを巻かせ2-1に製作。

サイレンサーはウィリーオリジナルの形状を採用。

足まわりはフロントにHRCから発売されるレーサーのRS125R用倒立フロントフォークを合わせ、リアにはナイトロン製ショックを投入し、前後ブレーキにはブレンボ製キャリパーをチョイス。

リアはGクラフトが通常販売商品としてリリースしていたシングルサイドスイングアームをフレームに合わせて改良したものを装着。

前後ホイールは12インチで、合わせタイプを採用。スポーク(スペーサー)部のデザインは当時では斬新で、多くのユーザーが注目した部分。

外装はY2S製のタンクカバーやワンオフのシートカウルにより、今で言うネオレトロカフェスタイルに様変わり。埋め込まれたテールランプなど、目立たぬようにコンパクトな灯火類をチョイス。

カラーリングこそ目立つが、走るためだけを追求したマシンに余計な装飾はなく、ミニバイクというよりも、よりオートバイ然とした見た目となっているのにも注目してほしい。

4ミニを代表するカスタムパーツメーカーがタッグを組み、様々なメーカー、ショップを巻き込むことで完成した車体は、当時の4ミニ業界の一大スクープとなっていた。

【CUSTOM SPEC】
・G’craft製Vツイン用アルミクランクケース、アルミフレーム、シングルサイドスイングアーム、アルミホイール
・KITACO製DOHCボアアップKIT 88cc TYPE2
・NECTO製乾式クラッチ&レーシングクロスミッション
・speedHeart製オイル
・ウィリーキッズ製ワンオフマフラー
・PWKΦ28キャブレター
・GILLES TOOLING製ハンドル
・TTS製バックステップ
・HRC製RS125R用倒立フロントフォーク
・NITRON製リアショック(NSR50用)
・MAXXIS製MA-F1(前・後)110/70-12・130/70-12
・ACEWELL製メーター(ACE-6652)
・GALESPEED製フロントマスターシリンダー 、リアマスターシリンダー、クラッチホルダー
・Brembo製ブレンボ4Pキャリパー
・SPEED BRAKE製ブレーキホース
・domino製グリップ
・Y2S製タンクカバー
・アルファテック製カスタムペイント etc.

文・写真:山ノ井 敦司

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