ただいま発売中の『ミスター・バイクBG』9月号にて、Z650LTDでの北海道ツーリングのレポートが掲載されています。webオートバイでは、番外編をお届けしていきます。今回は第4弾です!
▶▶▶2025年夏・北海道ツーリングレポートその1 苫小牧・中標津編
▶▶▶2025年夏・北海道ツーリングレポートその2 根室編
▶▶▶2025年夏・北海道ツーリングレポートその3 釧路編

中標津や釧路を楽しんだ後、えりも町へ。目的は、もちろん襟裳岬! メッシュジャケットで走っていると、また信じられないくらいの気温の変化を体感しました。

まず、坂を降りると気温が下がり(根室の時と同じ)、海沿いの日陰のトンネルは寒くて、革ジャンに着替えたいな〜なんて思っているところで本格的なトンネルへ。そしたら、もう寒いどころではなく凍えるレベルで、シールドが曇って前は見えなくなるし怖いな〜と思いながら、革ジャンにチェンジ。


その後もこのようなトンネルが何回か続き、革ジャンに着替えても革製品ではないパンツと首元が尋常じゃないくらい寒く、シールドは相変わらず曇って怖いなと思っていたら、その調子で5km弱のトンネルが……。走っても走っても出口が来ず、寒いのもキツかったのですが、前を走る車の水しぶきと寒さでシールドが曇りすぎて拭ってもあまり前が見えず、視界は真っ白でそれが本当に怖かったです。
私がかぶっていたシールドは、固定されていて開けることができなかったので、対向車が来たときはライトで余計に視界不良になり、本気で危険だと思いました。襟裳岬近くのトンネルを通るときは、気温差に気をつけてくださいね。

そんなこんなで、いくつもの極寒トンネルの試練を乗り越え素敵な地へ。
北海道の湿原に生息するタンチョウを何度か見かけました。タンチョウは、夫婦で生涯を共にするそうでどこで見ても2羽で遊んでいました。

襟裳岬に着いても、まだ身体は温まっていなくて顔も幸せじゃなさそう……。自分が可哀想なので、景色よりもご飯を優先しました。

注文したのは、メニューに名物と書いてあった「襟裳岬ラーメン(塩)」1300円。名前だけではよくわかりませんでしたが、出てきてびっくり超豪華なラーメンでした。カニ、ワカメ、キャベツ、たっぷりのネギと貝まで入っていました。これが、2杯目いこうかと思うくらい、とても美味しくて今でも思い出して食べたくなります! こんなに豪華なのに、さらにお高い2800円のラーメンもあり、どんな内容なのか少し気になりました。


みんなが撮っている“ザ・観光”写真を撮ってみました。そして、この看板の裏から見る景色が絶景でした!

じゃーーん! 写真を拡大してみてください。奥の方に雲海が広がっています。

ご飯を食べて外に出たら、霧が出ていたので景色が見えるか心配でしたが、むしろ幻想的で素敵な風景を見ることができました! でも、さすがにこの階段を降りて先端まで行って、また登ってくるのは気が引けて3段しか降りませんでした。上から見ても十分綺麗です!

えりも町は、観光スポットの途中の道も美しかったです。SNSでもこの写真はとても人気でした! 『ミスター・バイクBG』9月号には別カットが載ってるのでチェックしてくださいね。

他にも、北海道は走っていて「今の所写真撮りたかったなー」と思う素敵な景色がたくさんありました。基本的に、左右どこまでも広がっている景色で開放感があります。






関東では時期が過ぎた紫陽花も綺麗に咲いていました。

北海道といえば牧場というイメージなので、絶対に牧場に行ってソフトクリームを食べたいと思っていました。今回は、柵の外にポニーがいる白老(しらおい)ファームに行ってみました。中へ入るとたくさんの牛がいて期待が高まります。




そして、ずっと草を食べているポニーが出迎えてくれます。本当に、草を食べ続けているだけでしたがとても可愛かったです。


ファームレストラン ウエムラでソフトクリームを注文(デザートのみの購入は、テイクアウトとなります)。外にソフトクリームを出した瞬間から、ドロドロになってしまうので特に夏場は注意が必要です。といっても、本当にすぐに溶けてしまうので、どうしようもありませんが……。


この牧場を選んだのには、もう1つ理由があります。それは、ハンモックがあるからです。私は、ハンモックの座り心地が大好きでよくハンモックカフェを探したりしています。ここで、ソフトクリームを食べたかったんです! 牧場のソフトクリームは、濃厚なミルク味かと思っていましたが牛乳が苦手な人も食べられるような意外とさっぱりした味わいでした。

ハンモック広場の前にも、牛がたくさんいました。草の上でのんびり過ごせるのって羨ましいなぁなんて思ってしまいます。


最後に、ポニーのこんな素敵なシーンを見ることができました。

えりもから白老にかけても、いろいろな経験をしました。強烈な寒さと恐怖の視界不良に、感動する絶景と美味しいラーメン、行ってみたかった牧場&絶品ソフトクリーム。全て北海道らしくて楽しかったです!
北海道ツーリングでは、夏でも冬装備が必要なくらい寒い地域もあるということを学びました。関東を出発するときは寒さなんて想像できませんでしたが、疑いながらも一応革ジャンを持っていっておいて良かったと思いました。まだ、北海道ツーリングをしたことがない方は参考にしてみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
レポート:葉月美優
