ラズガットリオグルがドニントンパーク最多勝となる10勝目をマーク
レース1の前に行われたスーパーポールでは、ここを得意としているラズガットリオグルがポールポジションを獲得。2番手にブレガ、3番手にはアレックス・ロウズ(BIMOTA BY KAWASAKI RACING TEAM)が入った。

無類の強さを誇るドニントンパークで圧倒的な走りを披露するラズガットリオグル。
気温27度、路面温度42度のドライコンディションのなか、23周のレース1がスタート。ラズガットリオグルがホールショットを奪い、アレックス・ロウズが続く。ジョナサン・レイ(PATA YAMAHA)がスタートを決め3番手に浮上し、フロントロースタートのブレガは5番手に後退してしまった。
その後方ではいきなりアクシデントが発生。サム・ロウズ(ELF MARC VDS RACING TEAM)、ヤリ・モンテッラ(BARNI SPARK RACING TEAM)、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)の3台が絡み転倒してしまったのだ。
多重クラッシュだったものの、赤旗は出ることなくレースは続行。ラズガットリオグルが逃げるかに思われたが、地元凱旋のアレックス・ロウズが速さを見せる。2周目にはラズガットリオグルを捕らえトップに立つと序盤から突き放しにかかった。
しかし4周目、トップを走行していたアレックス・ロウズがターン4で転倒。ハイスピードで転倒してしまいマシンが大破してしまったが、ロウズに大きな怪我はなかった。

マシン特性があっていないサーキットで苦戦するブレガだが、しっかり2位をキープ。
スタートで出遅れたブレガだったが、アンドレア・ロカテッリ(PATA YAMAHA)、レイのヤマハ勢を攻略し2位に浮上。その後ろには17番グリッドスタートのスコット・レディング(MGM BONOVO RACING)が6番手にまでポジションを上げていた。
この熾烈なセカンドグループを抜け出したのはダニーロ・ペトルッチ(BARNI SPARK RACING TEAM)だった。ヤマハの2台を抜き3番手に上がると、グループを抜け出し単独で走行。その後ろではレディングもレイをパスし5番手に浮上した。
レースも折り返しを迎えるとトップのラズガットリオグルは2番手のブレガに対し4秒のギャップを築いていた。後半も一切隙を与えることはなく、独走でトップチェッカー。この勝利はドニントンパークでの10勝目でもあり、これまでトム・サイクスが記録していた9勝を抜き、同サーキットの最多勝を更新してみせた。
2位にブレガ、3位にはペトルッチが入った。最後までバトルが展開された4位集団はロカテッリが4位、最終周にレディングをかわしたレイが5位、6位レディングという並びとなっている。
2025 スーパーバイク世界選手権 第7戦 レース1 結果

ドゥカティ陣営を抑えてドニントン最多の10勝目を挙げたラズガットリオグル。
