「にっぽん応援ツーリング」が珠洲市仁江町でボランティア活動を実施

支援が困難だった珠洲市仁江町での活動
2025年4月26日~11月2日まで開催されている、日本ライダーズフォーラム主催の社会貢献型ツーリングイベント「にっぽん応援ツーリング」。
その活動の一環として、7月5日に全国各地から集まった総勢11名のライダーが災害支援活動を実施し、これまで支援が届きにくかった地域で被災された方々の生活再建に汗を流しました。
今回の活動地となったのは、国道の開通が遅れていたことからボランティアの受け入れが困難な状況が続いていた珠洲市仁江町。
2024年9月の豪雨による土砂崩れで被災した個人宅は、家屋に大きな傾きはなかったものの、1階部分が乾燥した泥で覆われ、家財道具の搬出が困難な状態となっていました。

抜群のチームワークで作業を迅速に完了
この日の主な作業は、家財道具の搬出と廃棄。参加者全員が協力し、泥にまみれた家財を一つひとつ丁寧に運び出し、分別作業を行いました。
用意された軽トラック2台で災害ゴミ集積場まで何度も往復し、皆で汗を流しました。当初、数日かかると見込まれていた作業でしたが、参加者間の連携と高いチームワークにより、予想を大幅に上回る速度で同日中に完了。
午後には家屋の1階部分が完全に空となり、参加者全員が大きな達成感を共有し、さらに被災された方たちの笑顔に触れることもできたそうです。
本ツーリングイベントは今後も継続を予定しており、「私たちの走る喜びを、社会の喜びに変える」というスローガンのもとバイクを通じて培った行動力と仲間との絆を原動力に、被災地の復興に貢献していくと発表しています。
「にっぽん応援ツーリング」について

「にっぽん応援ツーリング」は、一般社団法人日本ライダーズフォーラム(JRF)が主催する社会貢献型のツーリングイベントです。JRF代表の風間深志氏は、2011年の東日本大震災後、バイクの機動力を活かした災害支援活動を開始。
この活動が、後に「走ろう東北!MFJ東北復興応援ツーリング」へと発展し、2020年からはJRFが主催、MFJ共催となり、全国を楽しく走りながら同時に社会貢献もする「にっぽん応援ツーリング」として継承されています。
まとめ:後藤順一