今年“来了”したばかりのNWGは「SUV風PCX」?

HONDA
NWG150
販売国:中国
総排気量:149.7cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:764mm
車両重量:137kg
現地価格:1万6980元
※約34万2515円
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2025年5月に中国で登場したばかりの新型スクーター、NWG150。中国にはホンダの合弁企業が2社あるのですが、こちらはウーヤンホンダと呼ばれる「五羊-本田摩托(广州)有限公司」のニューモデル。マシンコンセプトはシティSUV…なんだそうで、普通のスクーターとはちょっと違う、一風変わったスタイルをしています。

カクカクしたスタイリングは、他のスクーター…とりわけホンダ車ではなかなか見ないデザイン。ホームページ上にも「自我本色」「魅力独特」といった四字熟語のキャッチコピーが躍っています。要するに個性派ですよー、独特の魅力ですよー、ということのようです。

ちなみに、パッと見て分かった方はかなりのマニアだと思いますが、このNWG150、ベースはPCXなんだそうです。言われてみると、前後ホイールやらエンジンのラジエターやらにその面影が見て取れますね。つまり、あちらではなかなかの高級車ということです。
PCX譲りのエンジン、フレームにハイテク装備満載!

なんだかポリゴンっぽい、直線基調のボディ。一番インパクトを与えているのがフロントマスクで、角目の2眼ヘッドライトか…と思いきや!!

いやライトそっちなんかい!!
とツッコミたくなるセンター・縦2眼ヘッドライト。ダミーヘッドライト(?)の周囲にあるのはLEDのポジションランプで、イグニッション起動時はココがテロテロっと動くアニメーション演出もあるようです。

「eW/S」と名付けられたエンジンはPCX用「eSP+」がベースの水冷SOHCシングルで、ボアはPCX160と同じ60mm、ストロークは2.5mm短い53mmで、排気量は149.7cc。パワーは11.4kW(約14.9PS)と十分にパワフルです。さすがPCXの血筋。


フレームはダブルクレードルタイプで、もはやPCXのフレームにソックリ。ブレーキも前後2チャンネルABSをおごっています。このクラスのバイクは、ABSと言えばフロントのみの1チャンネルが主流なので、2チャンネルは贅沢な部類。トラクションコントロールも装備してまして、車体関係のメカも非常に豪華。カタログコピー通り、このNWG150、安全装備系に関しては「胸有成竹」(訳:自信があります)な内容となっています。


メーターはまさしく最先端! 日本だとCUVe:に導入されたばかりの特大サイズ、7インチのカラーTFTメーターを採用。スマホ連携で地図表示やターンバイターン式のナビ表示もできるほか、左スイッチボックスにあるカメラボタンを使って、dji社の「OSMO ACTION 5 PRO」との連携もできるのです! 自撮り派には便利この上ない装備であります。

それでもって、シート下トランクスペースの容量は約30リットルと、PCXと同等の大スペースですし、スマートキーも標準装備。一歩も二歩も先を行く先進的なマシンであります。

五羊本田のNWG150公式HPで見れるプロモーションビデオでは、このNWG150に乗った男女が海沿いをクルージングして、ドローン飛ばしたり波乗りに興じたりしています。(サーフボードはどこから出したのでしょう…?)
メーターが中国語表記だったりして、ちょっと日本に入ってくるのは難しそうですが、一度でいいから乗ってみたいですね。案外、このスタイルが日本でヒットしたりして!?
ホンダ「NWG150」の主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 1940×742×1163mm |
ホイールベース | 1315mm |
最低地上高 | NA |
シート高 | 764mm |
車両重量 | 137kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 149.7cc |
ボア×ストローク | 60×53mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 11.4kW(14.9PS)/8500rpm |
最大トルク | 14.4N・m(1..74kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 8.2L |
変速機形式 | Vベルト無段変速 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-14M/C(50P)・130/70-13M/C(63P) |
乗車定員 | 2人 |
現地価格 | 1万6980元(※約34万2515円) |