レース観戦はもちろん、もてぎの魅力、もうひとつ!

こちらが「NSRの時代」展 全国のNSRファンがもてぎに押し寄せました…かどうかは未確認です
日本のあちこちで梅雨明け宣言がされたばかりで、日本のロードレースは鈴鹿8耐待ち、の7月上旬。この週末7/5~6は、モビリティリゾートもてぎで、ヤマハR3 bLU cRU Asia-Pacific Championshipも併催される「もてぎロードレース選手権第2戦」、さらにその翌週7/12~13には「FIMアジアロードレース選手権」が開催されます。
全日本選手権ロードレースを目指すもてローのみんな、世界のヤマハワンメイクカップ、その先の世界選手権を目指R3カップのみんな、そしてアジア最高の戦いであるアジア選手権をぜひ観戦に行きましょう! てのはもちろんあるんですが、今の時期のもてぎでは、びっくりするお宝を拝むことができるんです。それが「ガレージコレクション レーサレプリカ」展。モビリティリゾートもてぎ内のホンダコレクションホールで開催される企画展です。

記念すべきV4の第1号車はこれ、VF750セイバーでした S社のカタナに対してサーベルだ、って話題になりましたね
この企画展が「レーサーレプリカ」展を開催するのは、これが2回目。初回はこちら<https://www.autoby.jp/_ct/17717926>でも紹介した「NSRの時代」、今回はV4エンジンの時代」です!
HondaのV4エンジンモデルが僕らの世界に降りてきたのは、1982年3月のVF750セイバーとVF750マグナ。シリンダーを2気筒ずつV字型にレイアウトすることで、それまで「多気筒エンジンの弱点」とされた全幅の問題を解決し、全幅を2気筒同等に収める、というメリットをメインに登場しました。世界初の水冷V型4気筒DOHC16バルブ--おそらく、その15年ほど前にCBナナハン登場に度肝を抜かれたセンパイたちと同じようなショックを受けたのです。

400ccにもV4ショックがやってきたVF400Fでした
その後、VF750セイバーは82年12月にVF750Fに進化し、それと同時にVF400Fも登場。うわ、750ccならまだしも、400ccもかよ!と少年たちが沸き立ちました。
当時のHonda400ccというか、日本の400ccはCBX旋風が吹き荒れていましたから、そこにブランニューのV4モデルをブツけてくることにもびっくりしましたね。当時のHondaは、特に400ccモデルで並列4気筒エンジングループとV4エンジングループが存在して、お互いに切磋琢磨している、それで400ccのパフォーマンスがグンと上がったのも事実でしょう。

8耐にV4ワークスマシンが登場した83年 1000cc規定が750cc規定に代わるのを見越しての850ccでした
その後V4モデルは、1984年にVF1000R/Fが登場し、1986年には400ccモデルが第2世代のVFR400Rに発展! この頃のHondaといえば、鈴鹿8耐にRVFで勝ち、4耐にはVFとVFRがわんさか出場して勝ちまくる--そんな時代に、Hondaは誇らしく「ForceV4」というキャッチフレーズをつけていましたね。
そして、この「ガレージコレクション レーサーレプリカ ~V4の時代~」では、そんなV4モデルを、市販車、レーシングマシン問わず展示。おぉ、こんなモデルも展示されているのか!って車両もディスプレイされています。

レーサーレプリカブームの頂点にいたVFR400R=NC30 この「サンマル」呼びの元祖といえば…↓↓

おっと、どうして白カウルとサイドスタンド?(笑) RC30ことVFR750Rです

やっぱこっちのカラーがしっくりきますね 価格148万円で1000台限定 当時はチョー高価に感じられたのに、どうしてあの時オニのローン組んで買っておかなかったんだ!オレのばか!
ちなみに展示されている車両は下記のとおり。
RS1000RW(1982年)、VF750 セイバー(1982年)、VF400F(1982年)、RS850R(1983年)、 RS750R(1984年)、VF1000R(1984年)、RVF750(1985年)※カウルレス展示、VFR750F(1986年)、 RVF400(1986年)※カウルレス展示、VFR400R(1986年)、VFR400Z(1986年)、VFR400R(1987年)、 VFR750R(1987年)、VFR400R(1988年)、RVF750(1990年)※カウルレス展示、VFR400R(1992年)、 RVF/RC45(1994年)、RVF400(1994年)、RVF/RC45(1995年)、RVF/RC45(1997年)
といったところです。行きましょう、観ましょう、写真撮りまくりましょう! 「ガレージコレクション レーサレプリカ ~V4の時代~」は7月5日から10月19日まで。お!MotoGP日本グランプリのときにも観られる……けど人が多そうだから今のうちに!ね。

最後のV4スーパーバイクは、このRVF/RC45 1997年にジョン・コシンスキーが乗った45です
ちなみに同時に「TOMICAのHonda×HondaのTOMICA」展も開催されています。こちらはトミカのモデルになったHondaの車両を、1/1スケールの巨大パッケージとともに展示。コレクションホール1階にはHondaのトミカ約150台を一挙に展示、歴代のトミカのパッケージと一緒に撮影できるフォトスポットコーナーもあるので、お子様といっしょにどうぞ!
詳細はhttps://www.mr-motegi.jp/collection-hall/へ!
写真提供/モビリティリゾートもてぎ 文責/中村浩史