世の中のトップライダーも着用するフリュガンのエアバッグ。この記事では、ストリート向けの専用チューニングが施されたベストタイプの新製品を紹介しよう。
文:太田安治/写真:松川 忍/モデル:平嶋夏海

フリュガン「エアバッグ」テスト&レポート

画像: Furygan AirBag 税込価格 《ベスト本体》 5万4900円(EVO)/5万9800円(EVO+) 《イン&エアボックス》 5万4890円〜 《イン&エアボックスのサブスク》 月額1700円〜/年額1万6900円〜 サイズ:S・M・L・XL 販売元:LINKS

Furygan
AirBag

税込価格
《ベスト本体》 5万4900円(EVO)/5万9800円(EVO+)
《イン&エアボックス》 5万4890円〜
《イン&エアボックスのサブスク》 月額1700円〜/年額1万6900円〜

サイズ:S・M・L・XL

販売元:LINKS

高精度センサーとAIシステムでアクシデント時に素早く展開

命を守る装備として認知度を高めているのがエアバッグを内蔵したジャケットとベスト。保護性能が認められてロードレース界では当たり前の装備となり、国内外の白バイ隊員への導入も進んでいる。

ここで紹介するのは、およそ55年の歴史を持つフランスのライディングウエアブランド「フリュガン」の新製品。同社のエアバッグはヨハン・ザルコ選手やほかのモトGPライダーが着用するレーシングスーツにも内蔵されているが、ベストタイプはストリートライディングを想定したチューニングが施されている。

特筆すべきは転倒検知の精度。3つの加速度センサーとジャイロスコープ、GPSユニットが毎秒1000回以上の頻度で状況を監視。検知モードは走行状況に応じてストリート、アドベンチャー、トラック(サーキット)の3種類から選べ、AIが転倒や異常と判断すると即座にインフレーターのバルブを開き、炭酸ガスがエアバッグを膨張させる。

ジャケットや革ツナギの下に着用する「エヴォ」と、インナー/アウター両用の「エヴォリューションプラス」があり、用途に応じて選べるのが親切だ。

なお、ベスト単体では機能せず、イン&エアボックスの組み合わせが必須。例えばエヴォリューションプラスとイン&エアボックスを購入した場合は合計11万4690円。イン&エアボックスのサブスクリプション契約はベスト代+月額1700円または年額1万6900円から使用できる。

導入コストの安さと永久保証、無料アップデートなどから考えるとサブスク契約がおすすめだ。

画像: 各種センサーとAI機能を内蔵したイン&エアボックスは背面ユニットに収まる。インフレーターはユーザーが簡単に交換可能。

各種センサーとAI機能を内蔵したイン&エアボックスは背面ユニットに収まる。インフレーターはユーザーが簡単に交換可能。

画像: 「エヴォリューションプラス」は背中に衝撃吸収性に優れた「D3O」プロテクターを内蔵。インナーとしてもアウターとしても着用できる。

「エヴォリューションプラス」は背中に衝撃吸収性に優れた「D3O」プロテクターを内蔵。インナーとしてもアウターとしても着用できる。

画像: エアバッグ展開により、アクシデント時に頭部に次いで深刻なダメージを受けやすい胸部を広い面積で保護してくれる。

エアバッグ展開により、アクシデント時に頭部に次いで深刻なダメージを受けやすい胸部を広い面積で保護してくれる。

画像: エアバッグは背中全体に加え、ヘルメットを下から押し上げるように支えるので頸椎の保護効果も高い。

エアバッグは背中全体に加え、ヘルメットを下から押し上げるように支えるので頸椎の保護効果も高い。

画像1: フリュガン「エアバッグ」着用レビュー|緻密なセンサーで万一の事態をAIが判断! 転倒・接触からライダーの命を守る

テスター太田安治の欲張りリクエスト

アクシデント状況をAIが判断するため、転倒してオートバイから完全に離れたときだけではなく、ハイサイドや他車との衝突でも保護性能を発揮。サブスクとオプションのプランが複雑だが、それだけ用途に応じた選択ができるということだ。

文:太田安治/写真:松川 忍/モデル:平嶋夏海

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