著者プロフィール
海波爽:WEBライター。17歳頃に原動機付自転車の免許を取得し、18~19歳頃に普通自動二輪車の免許を取得。以降バイクの楽しさに目覚め、気の向くままにゆったりと流すように。チェーンの掃除やプラグ交換など、簡単なメンテナンスは自分で行うが、オイル交換のような後始末に手が掛かるものは少し苦手。
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「ツーリングは楽しいけれど、高速道路が単調でつまらないから好きな音楽が聞きたい!」「友人と会話をしながらツーリングがしたい!」そんなニーズを満たしてくれるのが、本記事で紹介するヘルメットスピーカー。ヘルメットスピーカーには通話ができるか否かや、防水性能など商品によって多くの違いがあります。細かい違いを理解して最適なものを選ぶために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ヘルメットスピーカーとは? その必要性について
バイクスピーカーとは、運転中に音楽やナビゲーションの音声などを聞くための用品です。バイクに乗る上でのマストアイテムではありませんが、あると以下のようなメリットがあります。

- ロングツーリング時の快適性向上
- ナビゲーションによるルート案内や情報収集
- インカム通話による友人との密なコミュニケーション
ロングツーリングする場合、下道だけでなく高速道路を利用することが少なくありません。好きな音楽を流しながら運転することで、単調な移動時間をより楽しむことができます。
加えて高速道路では、高速道路催眠現象と呼ばれる眠気を催す症状が現れることがありますが、ヘルメットスピーカーで音楽を聞くことで、多少なりとも気を紛らわせられるかもしれません。

また、ナビゲーションによるルート案内をヘルメットスピーカーから聞くことにより、視線を大きく逸らす必要がなくなります。その結果、前方車両の様子や路面状態に意識を向けられるのでより安全に運転可能です。
さらにラジオ機能付きモデルでは、交通情報やニュースをリアルタイムで把握できますし、友人とツーリングしているときにインカム通話機能ができれば密にコミュニケーションがとれます。特にルート変更や休憩が取りたい場合、非常に有用です。
バイクで音楽を聞くのは違法? 道路交通法について
ちなみに、バイクの運転中に音楽を聞くことは、法律で明確に禁止はされていません。しかし、都道府県ごとの道路交通規則によって使用制限が設けられている場合があります。たとえば東京都の道路交通規則では、以下のように記されています。
【(5) 高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令を受信する場合にイヤホーン等を使用するときは、この限りでない。】
東京都道路交通規則 第2章 運転者の遵守事項等 第8条(運転者の遵守事項) 5項 より引用
https://www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/reiki/reiki_honbun/g101RG00002199.html
つまり、音量に気をつけ安全第一で運転することが重要です。
ヘルメットスピーカーの選び方
ヘルメットスピーカーを選ぶポイントしては以下が挙げられます。
- 有線or無線(Bluetooth接続)
- Bluetoothのバージョン
- インカム通話機能の有無
- バッテリーの持ち
- 防水性能
- 取り付け方法
まず、有線か無線かは大きなポイントです。無線は言うまでもなく便利ですが、充電をつねに気にかけなくてはいけないとも言えます。反対に、有線は文字通り線があるのでわずらわしさはある反面、スマホにつなぐだけで音楽が楽しめるのはメリットでもあります。

また、Bluetoothにはいくつかのバージョンがあり、5.1、5.2といった数字が大きくなるほど新しいバージョンであることを示します。2025年5月に発表されが6.1が現在の最新バージョン。新しいもののほうが省電力であったり高性能なので、なるべく数字の大きいものを選ぶと良いでしょう。
頻繁に友人とツーリングに出かけるならば、インカム通話機能の有無が重要になります。他愛ない会話を交わすだけでも楽しいですし、どこで休憩するかなどの情報交換ができるのも大きなメリットです。加えてバッテリー持ちが長いものを選べば、会話に加わる人数が増えてバッテリー消費量が上がったり、予定より長時間走ったりしても安心です。
反対に、会話の予定がなく音楽が聞けるだけで良いのであれば、インカム機能は“余計な機能”になることも。防水性能の有無や、取り付けが簡単か否かもチェックしておきたいですね。
おすすめのヘルメットスピーカー4選:有線タイプ
有線で使用するタイプのヘルメットスピーカースピーカーのおすすめは以下の4つです。
デイトナ HDヘルメットスピーカー2
デイトナから販売されている、ヘルメットへ取り付ける有線のヘルメットスピーカーです。製造はヨーロッパで知名度が高いUCLEAR社製。40mmの大型ドライバーを内部に使用し、鮮明で躍動感のあるサウンドを実現しています。
一般的なΦ3.5mmイヤホンジャックに対応しているので、手持ちのスマートフォンに接続して音楽やナビゲーションを聞くことが可能です。さらに同径のイヤホンジャックを搭載していれば、Bluetoothトランスミッターや有線対応ナビゲーションにも使用できます。
気軽に音楽を楽しみたい人におすすめのヘルメットスピーカーです。

ウインズジャパン EasyTech
ウィンズジャパンから販売されている、有線のヘルメットスピーカーです。サウンドテックシリーズで評判のバスレフを背面に搭載することで、重低音を強化。さらに高磁束密度ネオジウム磁石を使用することで、同サイズ帯のスピーカーと比較して良質で幅広い音域を実現しています。
サイズも直径40mm×厚み9mmとコンパクトです。とくにウインズ製ヘルメットならば、あらかじめ本製品を装着しやすいようにイヤーパッドにクリアランスが設計されています。さらに付属のマジックテープを使用しなくても、EasyTech本体を直接取り付けることが可能です。

サインハウス B+COM ヘルメットスピーカーセット5
サインハウスから販売されている、ヘルメットへ取り付ける有線のヘルメットスピーカーです。B+COMのスピーカーNEOのノウハウを活かし、低音を早く立ち上がらせ音に厚みを持たせ、より高音質にしているのが特徴です。
汎用性の高いΦ3.5mmイヤホンジャックに対応しているので、スマートフォンに限らず幅広く使用可能です。厚みを調整するパッドと延長ケーブルも付属しています。
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ウインズジャパン サウンドテックエボリューション
ウィンズジャパンから販売されている、有線のバイクスピーカーです。旧来のモデルを見直し、ハイレゾ音源の音質を再現しています。ウインズ製ヘルメットはもちろん、他社ヘルメットにも取り付け可能な設計になっているのが嬉しい点。
それだけでなくΦ3.5mmイヤホンジャックに対応しているので、イヤホンジャックがついている機器ならペアリング要らずでなんでも対応。マジックテープで位置調整が自由、別売りのマイクでハンズフリー通話が可能など拡張性もあります。さらに付属のEVO専用ケーブルにはコントローラーが付いていて便利です。

おすすめのヘルメットスピーカー6選:無線タイプ
無線(Bluetooth接続)で使用するタイプのヘルメットスピーカーのおすすめは以下の6つです。インカム通話機能を有しているものも多いので、通話を希望する方はよく比較してみてくださいね。
カルド バイク インカム PACKTALK EDGE
カルドから販売されている、Bluetooth5.2接続のヘルメットスピーカーです。音響メーカーJBL社のハイクオリティスピーカーの使用に加えて、サウンドプロファイルの変更により旧来のモデルより音質が向上しています。
防水防塵だけでなく、-20℃~55℃までの気温に対応しているので、過酷な環境でも接続可能です。加えてバッテリーの持ちは連続通話時間で13時間、連続待機時間は10日間と長時間使用できます。さらに最大15人通話でき、1.6kmまで通信可能とハイスペック。
ほかにも3年間の長期保証に加えて、自動再接続機能やFMラジオ、他社インカムとの接続など数多くの機能を有しています。

サインハウス SB6XR
Bluetooth5.0接続のヘルメットスピーカーです。本体だけでなく、スピーカーや充電端子もIP67規格の高い防水性能を満たしています。バッテリー持ちはインカム通話で最大約22時間、携帯通話及び音楽再生ならば最大約24時間可能です。
最大6人まで通話可能。加えて、2つのBluetoothチップを搭載することでスマートフォンから音楽を流しながら、B+COM(サインハウスが製造しているバイク用Bluetoothインカムのこと)で会話することもできます。

ミッドランド BT R1 Plus
ミッドランドから販売されている、Bluetooth5.0接続のヘルメットスピーカーです。防水性能はIPX6を準拠しており、さらにタンデム間でのミュージックシェアにも対応しています。バッテリー持ちは最大20時間連続通話可能で、通信距離は1.2kmまで対応可能。
さらにBluetoothチップが1つにもかかわらず、通信のデータ容量を旧来のモデルの2倍にアップさせたことで、インカム通話をしながら音楽などを同時に楽しめます。ほかにもワイドFMラジオや最新のノイズキャンセルMWeにも対応しています。

コミネ KK-902
コミネから販売されている、Bluetooth接続のヘルメットスピーカーです。防水性能はIP67規格になります。バッテリー容量は1,000mAhあり、インカム通話で約30時間、連続音楽再生の場合は24時間で、さらに通信距離は約1kmです。加えてフルフェイスヘルメット、オープンフェイスヘルメットどちらにも合わせられるように2種類のマイクが付属しています。

デイトナ DT-KIKUDAKE
デイトナから販売されている、Bluetooth4.0接続のヘルメットスピーカーです。商品名のとおり「KIKUDAKE=聴くだけ」で、インカム通話機能はありません。機能を絞った潔い商品ですよね。
IP67相当の防水防塵仕様で、突発的な雨にも安心です。さらに本製品は乾電池式で、単4電池1本で約12時間使用できます。そのためツーリング中に電池がなくなっても、コンビニなどで入れ替えれば大丈夫です。ほかにもマルチペアリングやワイドFMにも対応しています。
ウインズジャパン サウンドテック3 スリム Air package 基本セット
Bluetooth接続のヘルメットスピーカーです。直径35.4mm×厚み8.2mmのコンパクトサイズで、長時間装着していても耳が痛くなりづらいです。本製品単体ではハンズフリー通話が非対応ですが、別売りのマイクを追加すれば通話が可能になります。
バッテリー持ちについては、連続待受け時間が150時間、音楽再生時間が8時間、連続通話可能時間が6.5時間と十分です。

ヘルメットスピーカーに関する蘊蓄
筆者がバイクに乗り始めたのが2010年前後ですが、その頃にはすでにヘルメット内部にスピーカーを入れるスペースが設けられている商品がありました。
ヘルメットスピーカーの歴史をひもとくと、初期には通話機能が主でしたが、技術の進歩とともに音楽再生やナビゲーション音声、グループ通話など多くの機能に対応するようになっています。さらに面白いことに、この時期はちょうど日本でスマートフォンが普及し始めた時期と一致します。加えて、Bluetoothが本格的に普及し始めたのも同時期です。技術の進化とともに生まれた、比較的新しいバイクグッズと言えそうです。
ヘルメットスピーカーの選び方まとめ
ヘルメットスピーカーは大別すれば、ヘルメットに取り付けるタイプは有線と無線に分けられます。ほかにも防水性能やバッテリー持ち、インカム通話機能の有無など選ぶときのポイントがあります。安全のためにも細心の注意が必要ですが、本記事を参考に最適なヘルメットスピーカーを選び、音楽や友人との会話を楽しんでくださいね!