2015年に『トリシティ125』新登場し、現在では兄弟モデルもラインナップされるヤマハの「前2輪」スクーターシリーズ「トリシティ」。原付二種モデルで扱い易さ・経済性を兼ね備える『トリシティ125』の2020年モデルのインプレはどうだった?
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ヤマハ「トリシティ125」(2020年)解説&試乗インプレ|2018年のモデルチェンジで進化したポイントを徹底レビュー!

画像: ヤマハ「トリシティ125」(2020年)解説&試乗インプレ|2018年のモデルチェンジで進化したポイントを徹底レビュー!

独創のLMW(リーニング・マルチ・ホイール)機構を採用したスクーター、トリシティ125。兄貴分の155に準じた車体と、力強さと環境性能を両立した「ブルーコア」エンジンの採用で、充実の内容を誇る。最新モデルの試乗レポートをお届けしよう!

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
この記事は2020年5月25日にwebオートバイで公開されたものを再構成した記事です。

使い込むほどにヤマハの意気込みが伝わる仕上がりヤマハの意気込みを感じる仕上がりの良さ

ヤマハが誇るLMW(リーニング・マルチ・ホイール)シリーズの第一弾モデルとして2014年に登場したトリシティ125。前2輪、後1輪のリバーストライク構造が生む、抜群の安定性と高い制動力が優れたコミューター適性を発揮し、加えてオートバイらしい旋回性も備えているのが特徴となっている。

発売以来着実に支持者を増やしているトリシティだが、2018年にモデルチェンジを果たし、エンジンから車体、スタイリングに至るまで見直され、大規模なアップデートを受けている。

このアップデートで、エンジンは吸気バルブの作動を切り替えるVVA(可変バルブ機構)を備えた「ブルーコア」ユニットとなり、バルブ数も2バルブから4バルブに変更されている。

画像1: 使い込むほどにヤマハの意気込みが伝わる仕上がりヤマハの意気込みを感じる仕上がりの良さ

加えて、クラッチのミートタイミング、オートマチック変速比の最適化なども合わせ、12PSのパワーに約160kgという車重という組み合わせからは想像できないほど、発進加速性能はスムーズで力強いものとなっていることに驚く。

コースで高速性能も試してみたが、80km/hあたりから速度の伸びが鈍化するものの、法廷速度が60km/hで、高速道路への乗り入れができない125ccモデルなので、実用面での動力性能に何ら不満はない。変速セッティングもストリートユースに照準を合わせたものとなっている。

画像2: 使い込むほどにヤマハの意気込みが伝わる仕上がりヤマハの意気込みを感じる仕上がりの良さ

車体関係は、2015年に追加された兄貴分の155とほぼ共通の仕様に変更されている。フレームが新作となり、ホイールベースを40mm近く延長。リアタイヤは1インチ大きく、かつ太いものとなり、合わせてリアサスペンションも変更されている。これらの変更により、直進安定性と切り返しの反応が向上している。

これと引き換えに、極低速域でのハンドリングは初代より重く感じられるが、トリシティのユーザー層と使われ方を考えれば、機敏さよりも安定性を重視したこちらのセッティングの方が目的にマッチしているだろう。

ホイールベースの延長でゆったりした足元スペースのおかげで快適性も高いし、約23Lの大容量シート下スペースやヘッドライトのフルLED化、12V電源ソケットを内蔵した小物入れなど、実用装備面にも不満はない。

ヤマハのLMWモデルに掛ける意気込みが、現実の使い方の中でユーザーに実感できる出来栄えとなっている。

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
webオートバイ公開日:2020年5月25日
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