まとめ:斎藤ハルコ/写真:柴田直行
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2025年6月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
今回のゲストは舞台俳優・牧田哲也さん

今回のゲスト
牧田哲也(まきたてつや)さん
1984年生まれ、愛知県出身。2006年に「第3回D-BOYSオーディション」で準グランプリを受賞してデビュー以降、数々の舞台やドラマに出演。2016年から劇団「柿食う客」のメンバーに。近年の主な舞台出演作に『十二人の怒れる男たち』(2024、2025年)、『愉快犯』(2024年)、『スワンキング』(2022年)など。2025年8~9月に舞台『WAR BRIDE ーアメリカと日本の架け橋 桂子・ハーンー』に出演予定。

古着のフライトジャケットとリーバイスのデニムジャケットを重ね、ディッキーズのパンツを合わせたスタイルがとてもお似合い。ハットは牧田さんのイニシャルT・Mが入ったオリジナルグッズです。
御朱印帳も持参しました!

普段から神社がお好きだという牧田さん。御朱印帳を持参されたゲストは初めてです! 御朱印帳は三峯神社、収納袋は伊勢神宮のものだとか。
牧田哲也さんの愛車はハーレーダビッドソン「FXSTC SOFTAIL CUSTOM」

3年前、バイク経験ゼロから一気に大型二輪免許を取得し、「せっかくなら欲しいバイクに乗りたい」と購入した1991年式のソフテイルカスタム。タンクの絶妙なカラーがお気に入りとか。

3年前、バイク経験ゼロから一気に大型二輪免許を取得し、「せっかくなら欲しいバイクに乗りたい」と購入した1991年式のソフテイルカスタム。タンクの絶妙なカラーがお気に入りとか。
神社ソムリエ
佐々木優太
参拝した神社は1万5000社以上、受けた御朱印は4400を超える。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。ゲッターズ飯田さんとの共著『幸せ舞い込む! あなたの開運神社』が好評発売中。愛車はハーレーダビッドソン・XL1200NS。
YouTubeチャンネル:神社ソムリエのあやかりチャンネル
バイクOKのテーラージャケット作りました!(佐々木優太)

先日、浜松の『テーラー新屋(しんや)』をご紹介いただき、熟練職人によるオールハンドメイドのオーダースーツにひと目惚れ。フォーマルな場所にもふさわしい品格を持ち、バイクにも乗れるジャケットをオーダーしてしまいました。素材は国産の遠州ツイード。衿のバタつきを抑えるスナップ、サイドにアジャストファスナーが装備されています。



牧田哲也さんの目標
その1:表現したいことを表現できる場を増やしたい。
つまり仕事をもっと増やしたい(笑)
その2:演劇を楽しんでくれる方をもっと増やしたい
開運ツーリングの担当編集も絶賛の演技力の持ち主が登場!
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした“神社ソムリエ”として、ゲストの人柄や願い、目標に合わせた神社へとご案内しているこの連載。今回のゲストは、俳優の牧田哲也さんです! 2006年のデビュー以来、多数のドラマや映画に出演されてきた牧田さん。
出演作の中には『仮面ライダーディケイド』や『スーパーカブ2 激闘篇』(どちらも2008年作品)など、バイク映画&ドラマ好きはつい反応してしまう作品もあります。近年は舞台に活動の軸足を移し、舞台『刀剣乱舞』やミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』などの2.5次元作品から、1954年の米国テレビドラマを原案とする“法廷もの”の最高傑作『十二人の怒れる男』まで、幅広いジャンルで活躍中です。
そして牧田さんは、当連載にご登場いただいた女優・タレントの指出瑞貴さんと同じ事務所に所属中。指出さんからは撮影の際に、「同じ事務所にハーレー好きの俳優さんがいるんですよ」と伺っていましたし、担当編集のハルコさんが舞台好きで、偶然にも、この撮影の直前に牧田さんの出演舞台を観劇しており、「めっちゃ演技が上手かった!」と絶賛。
さらには、僕と牧田さんは生まれ年が一緒、かつ誕生日は1カ月違いとあって、お会いする前から、僕は勝手に強い親近感を抱いておりました(笑)。
ツーリングの目的地は茨城県の東蕗田天満社

東蕗田天満社
ひがしふきたてんまんしゃ
茨城県結城郡八千代町東蕗田242

東蕗田天満社
ひがしふきたてんまんしゃ
茨城県結城郡八千代町東蕗田242

東蕗田天満社
ひがしふきたてんまんしゃ
茨城県結城郡八千代町東蕗田242

東蕗田天満社
ひがしふきたてんまんしゃ
茨城県結城郡八千代町東蕗田242
筑波サーキットから数分の風光明媚な古社
鎌倉時代の正応元年(1288年)に勅宣により創建されたとされる神社で、古くから「東蕗田の天神様」と親しまれてきました。社名に「天満」と入ることからもわかりますが、主祭神は学問の神様で知られる菅原道真公。氏子さん達による手入れが行き届いた裏参道(社殿の正面に伸びる参道が表参道です)の美しい桜並木が有名で、桜のシーズンは大勢の参拝者で賑わいます。また、神社の北東側、距離にして2km少々の位置には関東を代表するサーキット「筑波サーキット」があります。

\ 牧田哲也さんだから /
おすすめの3つの理由
1.御祭神の菅原道真公はもともと芸術の神様
→芸術の神にあやかりお仕事&お客様の増加
2.「自然豊かな神社に行きたい」のリクエスト
→参道の桜並木が有名で、境内も緑溢れる神社
3.本来は「笑」→さく、「咲」→わらうの意味
→“笑う”桜並木=“咲く”お客様の姿に通ず
桜ふぶきの舞う参道を通り、演劇界の盛り上がりを祈願!
今回、牧田さんをご案内した神社は茨城県八千代町にある東蕗田天満社です。都内からの距離は約70kmと、気軽な日帰りツーリングにぴったりの距離。春らしい絶好のツーリング日和にも恵まれ、神社への道中はかなり楽しいものでした。
牧田さんの現在の目標は「演劇を楽しんでくれる方をもっと増やしたい」「表現したいことを表現できる場を増やしたい」というもの。蕗田天満社の主祭神・菅原道真公は勉強の神様として知られていますが、もともとは和歌にも堪能で芸術の才能に溢れた神様です。
さらに金運の神様であるカナヤマヒコノミコトと、出世の神様であるアメノコヤネノミコトを併せてお祀りする神社なので、まさに2つの目標にピッタリ。さらに事前アンケートには「自然にあふれる神社に行きたい」とあったので、シーズン終盤とはいえせっかくの桜の季節の参拝です。東蕗田天満社の美しい桜並木の裏参道をお見せしたい! という狙いもありました。
桜の季節は多くの参拝者が訪れる東蕗田天満社ですが、普段は地域の方達の信仰を集める静かな神社。観光地とは離れた立地のため、意外なほど存在を知られていない神社でもあります。緑豊かな境内は気持ち良い空気に満ちているので、皆さんも、ご近所の筑波サーキットで走行会やレース観戦を楽しんだ後は、ぜひ神社にも足を延ばしてみてください。
★参拝ではココに注目!
1.「気」が良いところは「木」が良いところ



境内の木々の表面は根本から上に向かって苔に覆われていることから、地下水脈が豊かな土地だとわかります。また、まだ文字が未発達だった頃の日本では、「気」と「木」のように同じ音は同じ意味を表していたと僕は考えていて、つまり「気が良い」と感じる場所は「木が良い」場所でもあるのです。ですが、直接手が触れるほど木に近寄ると、地下に伸びる根っこを踏み硬め、木を痛めてしまうもの。木々と適切な距離を取りながら、「気」の良さを感じてくださいね。

2.社殿の彫刻が見事です!

天保三年(1832年)に造営され、修復を重ねながら現存している拝殿は、見事な彫刻も見どころです。柱の上部には翼のある龍が立体的に刻まれ、左右の柱にはそれぞれ、御祭神である菅原道真公と縁の深い梅の木が彫られています。


3.境内社にもぜひ参拝を


東蕗田天満社には、雷の神様のカモワケイカヅチノオオカミをお祀りする雷電社、アマテラスオオミカミをお祀りする大日神社など、九柱の神様をお祀りする境内社があります。参拝の際は、こうした境内社に注目するとより楽しいですよ。
東蕗田天満社の御朱印

「すみません…」(佐々木)
祭神の菅原道真公が遺した和歌が書かれた天神様和歌御朱印や、とても華やかな色合いの限定御朱印が大人気の東蕗田神社。ですが、社務所の御朱印受付は午前9時~午後4時、月曜日は休日となるのでご注意を。そして我々の取材日は月曜日……だったのでした。