ある意味、バイクツーリングの『フルコース』と言えるけど……
東京から日帰りで宮城の塩釜港まで『生マグロ』を目指して走り出した日帰りツーリングも終盤へ。
私(北岡)の経験の中でもかなり上位ランクの『生マグロ』と『うに』に出会えたことだけでも満足だったのに、そこから最高のワインディング&絶景まで味わえて……GSX-S1000GTとのツーリングは大成功、待ったなし!
そんなことを考えつつ『牡鹿コバルトライン』のゴール地点である御番所公園 展望台を後にします。
往路で『牡鹿コバルトライン』のクセもなんとなくつかんだし、復路はGSX-S1000GTの走りを爆発させてやるしかねぇ!
………おや?

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なんでやねん。

強襲のゲリラ豪雨。
幸い雨は10分くらいで止んでくれたのですが、路面は完全なフルウェットとなってしまいました。気合十分でハイテンションだったところに、頭から冷や水をぶっかけられた感じ。

これもバイクのツーリングってやつですかね……
後ろ髪を引かれつつ、復路はワインディングを回避して牡鹿半島の海沿いを流して帰ることに。ただ、路面が濡れていてもGSX-S1000GTは安定感が抜群で、ドライ路面と同じレベルのリラックス感で走ることができると気づけたのは良かったのかも?
まぁいいや、このツーリングコース最高だからまた来るもん。絶対に。

それにまだこの旅には終わりじゃない。まだ仕上げの『牛タン』が待っている!
ということで燃料にはまだ余裕があったけど早めの給油でガソリンスタンドへ。おすすめの「牛タンのお店の情報」を地元のお兄さんから仕入れます。ちなみに私、いつもこういう風に地元の人から情報収集をしています。
そして……この旅のフィナーレが……

見るだけで口内に唾液が溢れる仙台の極厚牛タン。
最高の海鮮を味わったあとにワインディングを堪能して牛タンだぞ? しかも麦飯は笑えるレベルの大盛が出てきて、それがもう一杯おかわり無料。牛タンも最大限まで大盛にしたからお値段3500円だったけど、大飯食いの私(北岡)ですら攻略に手間取ったほどのボリュームでした。なので「高い」とはまるで思わなかった!
私の過去を振り返ってみても、これほどのパーフェクト日帰りツーリングは数少ないです。ちょっと誰かに真似してみてほしい、って思うくらい。
GSX-S1000GTは『夢と現実』を両立する
でもこれは『GSX-S1000GT』というバイクのトータルパフォーマンスがあったからこその結果です。
だって朝に東京から宮城までを疲れずに駆け抜けて、昼前に海鮮パラダイスで満腹までいって、腹ごなしにワインディングを思う存分楽しんで、仕上げに牛タンですよ?

ツアラーとしての快適性と、スポーツバイクとしてのエキサイティングを絶妙バランスで搭載したGSX-S1000GTだったから、こんなにも満足を感じられているんだと思う。
同じニュアンスのことはVストロームシリーズでもできるかもしれません。でもワインディングでの楽しさは前後17インチホイールのGTが一枚上手!
それにですよ?
日帰りだから牛タンを食べた後に東京まで帰るんだけど、それもまったく苦痛に感じなかったし……GSX-S1000GTって本気でスゴい。

私は常々、大型バイクには『夢がある』と思ってます。
例えば隼の圧倒的な動力性能、Vストローム1050DEの世界一周すら可能だと思える冒険力。そのパフォーマンスをフルに発揮させる機会なんて、私を含む普通のライダーには一生無いかもしれません。
でもそうじゃなくて……それに乗っていること自体が夢をくれる。そこに価値があると思う。

そこでいうGSX-S1000GTは正しくGT(グランドツアラー)として、まだ見ぬ土地へとライダーを連れ出してくれます。
そして旅先でライダーを守る快適性を備えていて、走りさえも満喫させてくれる。
このバイクには『大型バイクの夢』と同時に『現実味』があるんです。

日帰り宮城ツーリング、総走行距離は920km。
こんなのGSX-S1000GTにとっては“当たり前”のこと。さすがに帰宅は夜になっちゃうから次の日はすこしゆっくりしたいけど……ここまでの旅ができるなら間違いなく『俺はこのバイクを買て良かった!』って思えるはず。
(下に続きます)
今回、私は最初の【苦悩編】で『GSX-S1000GTは良すぎるから逆に伝えにくい』と言いましたが、それはこういうことなんです。
最低限でも今回くらいのツーリングをしないとGTの本質が伝えられない。
でもどうかな? すこしは伝わったかしら?
GSX-S1000GTがこれ以上にないくらいに『最高のバイク』だっていうこと。
私が言いたかったのって……結局それだけなんですよ!