GSX-8Rの足つき性やライディングポジションは?

ライダー身長/176cm
ネイキッドタイプの兄弟モデルGSX-8Sよりもハンドル位置が60mm低く、さらに6mm前方に変更されてたセパレートハンドルを採用しているGSX-8R。
しかしながら、身長176cmのライダーの場合、腕の力を抜いてヒジに余裕を持たせても上半身は「軽い前傾」といった程度。ハンドル幅も広いので「気分はバーハンドル」と言っても差しつかえないレベルでした。
フルカウル+セパレートハンドルのいわゆる“スーパースポーツ然”とした見た目とは裏腹に、ライディングポジションは長距離を走っても疲れない快適な乗車姿勢をとることができます。

ライダー身長/176cm
GSX-8Rのシート高は810mmでフルカウルのスポーツバイクとしては数値的にやや低めの設定になっています。
身長176cmのライダーが両足で跨ると踵までしっかり地面に着くことができます。
新設計フレームのスリムさとシート形状により足が下ろしやすく、800ccクラスのバイクながら重量が202kgと軽量のため、400ccクラスのバイクのような気軽さを感じます。
GSX-8Rで実際に走ってみた燃費は?

GSX-8Rの燃料タンク容量は容量14L。使用燃料はハイオクガソリンです。
今回の試乗では高速道路8割、一般道2割程度の割合で346.6kmの距離を走って、合計ガソリン給油量は14.59L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたりで23.755kmという結果となりました。
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スズキ『GSX-8R』の装備/ディテール解説

縦に2灯配置した六角形LEDヘッドランプの上に、LEDポジションランプをレイアウトした個性的なフロントマスク。小ぶりながらも整流効果の高いフロントスクリーンも装備されています。
ウインカーやテールランプなど灯火類は全てLED仕様になっています。
LEDヘッドライトの左右にはデザインに溶け込むようにエアダクトが配置され、走行風をラジエーターなどに送りこんでいます。

ラジアルマウントされたNISSIN製ブレーキキャリパーとSHOWA製のSFF-BP倒立フロントフォークを装備。フロントフォークはGSX-8Sよりもコシがありスポーティな走りを予感させます。しかしながら乗り心地も良く、街乗りからツーリング、スポーツランまでマルチに楽しめます。
標準装備のタイヤはGSX-S1000等と同じダンロップ製のSPORTMAX RoadSport2ですが、GSX-8Rの走りに合わせた専用設計になっています。

ステアリングステムの中央付近から取り付けられているセパレートタイプのハンドルを採用。
兄弟モデルGSX-8Sよりもハンドル位置が60mm低くなり、さらに6mm前方となっていますが、前傾姿勢は緩やかになっています。
ネイキッドスポーツのバーハンドルタイプに近い乗車姿勢をとることができるので、長距離ツーリングも快適に走り続けられるほど、ゆとりあるライディングポジションになっています。

新設計の直列2気筒エンジンは総排気量775ccで、この排気量のエンジンとしてはかなりコンパクトにまとめられ、軽量化にも貢献。最高出力80馬力を8500回転/最大トルク76N・mを6800回転で発生します。
電子制御スロットルで躾けられたパワーフィーリングは発進加速やツーリングシーンでは穏やかなキャラクターですが、エンジン制御マップの切替えが可能な「SDMS(スズキドライブモードセレクター)」が搭載されているので、走行シーンに合わせて好みの出力特性を選ぶことができます。

クラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ/ダウンが可能になる「双方向クイックシフトシステム」を標準で搭載。
クラッチレバーを握ったりスロットルを戻すことなくギアチェンジができるので、滑らかでスピーディなシフトアップ&ダウンが可能になります。これらの操作が不要になることでライダーの疲労を大きく軽減でき、ライディングにより集中できます。

一見すると薄くスポーティなシートに見えますが、スズキのシートらしく、座ってみると意外なほどのクッション性を感じさせるので、長時間の乗車でもお尻が痛くなることはありません。
シート前方の絞り込みは体感してみないとわからないほどのスリムさ。スポーティなライディングの際には滑りにくい表皮で走りをサポートしてくれる万能シートです。
タンデムシートもしっかり装備。ふたりでのロングツーリングは厳しいですが、日帰り程度であれば二人乗りも十分に楽しめるでしょう。

フルカラーTFT液晶のメーターは所有感を満たしてくれるディテールのひとつ。
SDMS(スズキドライブモードセレクター)やトラクションコントロールの介入度がひと目でわかる位置に配置されている他、燃料計やギアポジションインジケーターがギュッと凝縮して配置されており、必要な情報をひと目で把握できるレイアウトになっています。
バックライトのカラーはデイモード(白)とナイトモード(黒)が自動で切り替わりますが、手動で変更することも可能です。走行距離計のほか平均燃費や走行可能距離の表示などツーリングでも便利な機能も搭載しています。