神社情報:佐々木優太/写真:松川 忍/まとめ:オートバイ編集部
4つの御刻印を目指し長野の魅力を満喫する1泊2日の旅

日本各地で盛り上がる御刻印ツーリングとは!?
ライダーにとって大きな楽しみのひとつであるツーリング。その目的は旅行や観光地巡り、グルメなど様々。その中で盛り上がっているのが、神社仏閣を参拝した証として頂く御朱印ならぬ、御刻印を巡るツーリング。
御刻印とは参加している神社仏閣で用意される参拝の証となる刻印で、御朱印と異なり、本革製の御刻印守に自分で印を刻むことができる。巡る順番や打ち方によってオリジナルのお守りが出来上がっていくのだ。

バンドタイプとなっていることで自身で身につけるのも良し、オートバイに巻きつけるも良し、お守りとして誰かにあげるのも良しとなっている。現在では多くの方が御刻印を求め、全国各地の神社仏閣を巡るツーリングを楽しんでいる。
2024年6月末の時点で61の神社仏閣が参加し、様々な御刻印を打つことが可能だ。公式HPでは参加する社寺と御刻印が確認できる。今回は千曲市、上田市、松本市、飯田市にある4つの神社で打てる御刻印を目的とし、長野県の大自然、グルメも楽しみながらツーリングを楽しんできた。
まだ御刻印を知らないという人はもちろん自身のオートバイで巡って頂きたいが、車や公共交通機関を使って巡っても大丈夫。新たな旅の目的のひとつとして楽しんでみてはいかがだろうか?

神社ソムリエ
佐々木優太(ささきゆうた)
参拝した神社は1万数千社、受けた御朱印は4000以上。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。愛車はハーレーダビッドソン・XL1200NS。
YouTubeチャンネル:「神社ソムリエのあやかりチャンネル」
御刻印ツーリング in 長野県【ツーリング1日目】

寄りどころ、見どころ満載の長野県を縦断
ライダーに人気のツーリングスポットと言えば、広大な面積と様々なグルメを誇る北海道や阿蘇がよくあげられるが、それに続く大人気エリアとなっているのが今回紹介している長野県なのだ。日本のほぼ中心に位置し関東、東海地区からもアクセスしやすいのも人気のポイント。
今回のメインは御刻印が打てる4つの神社を巡ること。県内にある神社の位置を把握し、2日間のツーリングコースを考えてみた。1日目は県内でも上側に位置する千曲市、上田市、松本市にある3社を巡り、2日目には人気・定番スポットを周りつつ、最後の1社がある飯田市をゴールとした。

決まってからは毎日天気予報と睨めっこ。何度見ても1日目は雨予報。これは覚悟していくしかないと思いきや、高速道路、佐久を超えたあたりから晴れ間が…。この時点で朝の6時、そこからは晴れることはなかったが、汗ばむ気温となり、写真的には映えないが、走るにはちょうどいい気候となった。
そこから御刻印を求め3社に足を運び、グルグルと回っているとすでに夕方。ここからは宿泊施設を目指しつつ、2日目の下見を兼ねてビーナスラインを走ることに。
1日目の最後の休憩ポイントでもある立石公園に寄って夕焼けを…、と思ったが、諏訪湖のほとりにある街の上空には真っ黒な雲が。そこからは瞬く間に土砂降りとなり、1日目は終了となった。

大きな山にまるでポッカリと穴が空いたように見える「岩鼻」。上信越自動車道の上田菅平ICを降りてすぐにある「上田 道と川の駅おとぎの里」の裏側に位置する。今回はここから走行ルートを考えてみた。
御刻印ツーリングin長野県【ツーリング2日目】

まだまだ走り足りない、長野の魅力にドップリとハマる
2日目は諏訪湖の辺りにとった宿泊施設からスタート。朝一でガソリンを入れ、前日に下見した白樺湖を1周し、いよいよビーナスラインへ。
1日目は生憎の曇り模様&夕方だったということで、2日目は早い時間から走りに行くことに。登っていくと広がる広大な景色は多くのオートバイ乗りが目指す、走りたくなるのが納得できる。前日とはうってかわって晴天に恵まれ、気持ちよく走ることができた。無難かもしれないが、ここは必ず走っておいた方がいいだろう。
そこからは中山道を下り、木曽周辺へ。真っ直ぐな道と、トンネルを出ると広がる絶景に何度も目を奪われた。周辺には重要伝統的建造物群保存地区となっている奈良井宿など、歴史的な町並みが並んでおり何度も止まりたくなったが、今回は約束の時間があったため、後ろ髪を引かれる思いで走り続けることに。この道、この景色は「また来たい、走りたい‼ 」と思わせてくれた。

今回のゴールである飯田市は県の南側に位置し、下道で行こうとすると2時間オーバー。これはまずいと高速に乗り換え1時間ほどで到着。この日は日本各地で30度超えという6月とは思えぬ陽気で、とにかく走るのが気持ちよかった。
今回のツーリングでは長野県を縦断するというコースをとったが、もっと走りたい道、食べたいものだらけ。1度とは言わず、2度、3度と楽しめそうだ。

ツーリングスポット1
ライダーなら一度は走りたい “ビーナスライン”
長野県茅野市から美ヶ原高原を結ぶ信州ビーナスライン。約76kmも続く道はクネクネとしたアップダウンの道が続き、思う存分走りが楽しめる。ハイシーズン(7月以降)になると青々した緑の中を走ることができ、10月下旬からは紅葉も楽しめる。

ツーリングスポット2
霧ヶ峰付近から眺める富士山
いくつかの名所があるビーナスラインの中のひとつでもある霧ヶ峰付近から見える広大な景色。北アルプスの山々の他にも、この日は富士山を見ることができた。登山も楽しそうだ。

ツーリングスポット3
湖と街並みを一望できる駐車スペース
ビーナスラインの駐車スペースでは、白樺湖、近隣の街を上から一望することもできた。特に何をするわけでもないが、普段の日常にはない無音の世界、ゆっくりと流れる時間に癒された。

ツーリングスポット4
済んだ空気と美しい湖面が魅力的な白樺湖
白樺湖の周りを1周グルっと回ってみる。周辺には飲食店や宿泊施設も多くあり、今回は早朝だったため癒しを求め立ち寄った。キラキラと輝く湖面や鳥のさえずりに心が洗われる。

今回の食事
2日とも昼食はそば!
事前に「たび〜な信州」の記事を読みこんで、食べたい、寄りたいお店をチェックして行ったが、いざ行ってみると想像以上に弾丸ツーリングとなってしまったため、近くのお店にお邪魔することに。当初は雨予報だった1日目も夕方までは汗ばむ陽気となり、冷たいそばを頂き、2日目も違う店舗でそば、丼を頂いた。もちろん美味しかったのだが、次は有名どころのそばを食べに行こうと決意‼

今回の食事
2日とも昼食はそば!
事前に「たび〜な信州」の記事を読みこんで、食べたい、寄りたいお店をチェックして行ったが、いざ行ってみると想像以上に弾丸ツーリングとなってしまったため、近くのお店にお邪魔することに。当初は雨予報だった1日目も夕方までは汗ばむ陽気となり、冷たいそばを頂き、2日目も違う店舗でそば、丼を頂いた。もちろん美味しかったのだが、次は有名どころのそばを食べに行こうと決意‼
神社情報:佐々木優太/写真:松川 忍/まとめ:オートバイ編集部