まとめ:斎藤 ハルコ/写真:松川 忍
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年6月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
今回のゲストは全日本ロードレース選手権JSB1000に参戦中の水野涼さん

今回のゲスト
水野 涼 選手
バイク:ドゥカティ「ディアベル V4」
1998年群馬県生まれ。2008年74GP初代チャンピオン。2013年から全日本ロードレース選手権に参戦を始め、2015年にJ-GP3クラス、2017年にJ-GP2クラスチャンピオンを獲得。2018年~2020年とJSB1000クラスで活躍した後、2021年、2022年はBSB(英国スーパーバイク選手権)に参戦。2023年は全日本ロードレースJSB1000クラスに復帰し、ランキング3位。今年は加賀山就臣監督率いるDUCATI Team KAGAYAMAに移籍し、パニガーレV4Rで王者獲得を狙う。



水野選手の目標・お悩み
レースや自身の活動を通じて、オートバイの楽しさを一人でも多くの人に伝えたい!(目標)
オートバイの迫力・爽快感よりも危険なイメージが先に来る現状を変えたい(お悩み)

神社ソムリエ
佐々木優太
参拝した神社は1万数千社、受けた御朱印は4000以上。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。愛車はハーレーダビッドソン・XL1200NS。2024年も「神社ソムリエ・佐々木優太presents 御刻印ラリー・ミーティング」を開催しています!
YouTubeチャンネル:「神社ソムリエのあやかりチャンネル」
レースのプロだけど公道は2度目の新人です!?
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願い・目標に合う神社へとご案内しているこの連載。38回目のゲストは、全日本ロードレース選手権に参戦中のレーシングライダーである水野涼選手です!
2023年まで11年間、ホンダのライダーとして活躍してきた水野選手ですが、今シーズンは二輪レース界のレジェンドライダー・加賀山就臣さんが率いる「ドゥカティ・チームカガヤマ」に移籍。しかも2022年、2023年のスーパーバイク世界選手権チャンピオンマシンであるドゥカティ製ワークスマシン、パニガーレV4Rでの全日本チャンピオン獲得に挑戦中とあって、大きな注目を集めています。
今回の開運ツーリングでも、マシンは当然ながらドゥカティ。ですが水野さん、大型二輪免許を取得して数ヵ月とのことで、一般公道を走るのは今回が2回目だったとか。ディアベルV4をセレクトした理由は「せっかくなのでレーサーとは違う街乗り仕様のバイクに乗りたかったのと、見た目の格好良さ! 」とのことで、直進性の良さと高速道路の快適な加速感に笑顔を見せていました。
今回は水野選手が今シーズンにかける想いや、プロライダーとして見つめる未来についてもしっかりお聞きしたので、スペシャルトークもお楽しみください!

開幕戦から連続表彰台ゲット!
全日本ロードレース選手権・JSB1000クラスは、昨年12度目のタイトルを獲得したヤマハファクトリーの中須賀克行選手が “絶対王者” の強さを見せています。今シーズン、ドゥカティファクトリー仕様のパニガーレV4Rで挑む水野選手は、3月9日の開幕戦で2位、4月13日、14日の第2戦ではレース1で2位、レース2で3位と連続表彰台を獲得中。

開幕戦から連続表彰台ゲット!
全日本ロードレース選手権・JSB1000クラスは、昨年12度目のタイトルを獲得したヤマハファクトリーの中須賀克行選手が “絶対王者” の強さを見せています。今シーズン、ドゥカティファクトリー仕様のパニガーレV4Rで挑む水野選手は、3月9日の開幕戦で2位、4月13日、14日の第2戦ではレース1で2位、レース2で3位と連続表彰台を獲得中。
ツーリングの目的地は群馬県の前橋東照宮

前橋東照宮(まえばしとうしょうぐう)
群馬県前橋市大手町3-13-19 TEL:027-231-2031

前橋東照宮(まえばしとうしょうぐう)
群馬県前橋市大手町3-13-19 TEL:027-231-2031

前橋東照宮(まえばしとうしょうぐう)
群馬県前橋市大手町3-13-19 TEL:027-231-2031

前橋東照宮(まえばしとうしょうぐう)
群馬県前橋市大手町3-13-19 TEL:027-231-2031
モダンな社殿は歴史ある本殿を遺すため
寛永元年(1624年)、徳川家康公の孫にあたる大名・松平直基公が幕府から最初に賜った領地の越前勝山城内に創建。その後、松平家は120年の間に10回も領地が変わりましたが、そのたびに奉遷(御神体を移すこと)されました。
現在の本殿は江戸時代中期に前橋城に入城した松平家が、大洪水で城を流され、分領地の川越へ避難していた時に造営されたもの。令和3年には歴史ある本殿を後世に遺すことを目的に「令和の大改修」が行われ、新しい形の神社として生まれ変わりました。

東照宮は徳川家康公をお祀りする神社
東照宮とは江戸幕府を開いた徳川家康公を御祭神としてお祀りする神社。境内の案内板には家康公の遺言で建てられた日光東照宮(栃木県)と、久能山東照宮(静岡県)までの距離が記され、本殿の各部には“葵のご紋”が。

東照宮は徳川家康公をお祀りする神社
東照宮とは江戸幕府を開いた徳川家康公を御祭神としてお祀りする神社。境内の案内板には家康公の遺言で建てられた日光東照宮(栃木県)と、久能山東照宮(静岡県)までの距離が記され、本殿の各部には“葵のご紋”が。

東照宮は徳川家康公をお祀りする神社
東照宮とは江戸幕府を開いた徳川家康公を御祭神としてお祀りする神社。境内の案内板には家康公の遺言で建てられた日光東照宮(栃木県)と、久能山東照宮(静岡県)までの距離が記され、本殿の各部には“葵のご紋”が。

\ 水野さんだから /
おすすめの3つの理由
1.天下統一した家康公と勉学の道真公が御祭神
→つねに学び、王者を目指す水野選手に最適!
2.雑に接すると祟る強い妖怪をお祀りしている
→ていねいに参拝して強力なパワーにあやかる
3.本殿を新しい拝殿で囲む新しい在り方の神社
→バイク=危険の古いイメージをアップデート
ご案内したのは、神社ソムリエの〝推し神様〟が鎮座する神社
水野選手をご案内したのは群馬県の前橋東照宮。前橋東照宮は天下統一した徳川家康公と、学問の神様で知られる菅原道真公、安産の信仰で知られる木花開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)と長壁様(おさかべさま)の四柱をお祀りしています。まず、つねに周囲に学ぶ姿勢を持ち、日本王者を獲得した後に世界のトップを目標とする水野選手には、家康公と道真公にあやかっていただきたいと考えました。
そして前橋東照宮は、まるで美術館のようにモダンな拝殿の中に、江戸時代に造られた歴史ある本殿がすっぽり包まれた、かつてない佇まいの神社です。歴史や伝統のイメージを持つ方も多い神社ですが、大切な神様がやどる場所という不変の真理を守りながらも、じつは時代や人々の変化に合わせどんどん新しく変わっていく面があります。それを体現する前橋東照宮なら、「バイク=危険」という旧来のイメージを変えていきたいと願う水野選手へのご利益が期待できます。
さらに御祭神の長壁様は、日本でも最強部類の力を持つ女性の妖怪という伝説があります。粗末にすると祟るほどの強い力を持っていますが、逆に言えば、きちんとお祀りすれば最強の守り神になってくださるということ。さまざまな御縁があり、長壁様は僕の〝推し神様〟なのですが、その推し神様の力で水野選手の挑戦を後押ししたいと考えたのでした。

参拝ではココに注目!
全国で初めて設けられたクルマ専用の祓所
群馬県前橋を安全と平和を見守る前橋東照宮はさまざまなご祈祷を受けていますが、じつは全国で初めて自動車専用のお祓所を設けた神社であり、クルマ社会である群馬の交通安全祈願を数多く執り行ってきました。車両のお祓いは時間に指定があるほか、神社祭祀等で受け付けていない時間もあるため、ツーリングなどの際にバイクのお祓いをお願いしたい時は事前に問い合わせ&予約してから伺うと安心です。

参拝ではココに注目!
全国で初めて設けられたクルマ専用の祓所
群馬県前橋を安全と平和を見守る前橋東照宮はさまざまなご祈祷を受けていますが、じつは全国で初めて自動車専用のお祓所を設けた神社であり、クルマ社会である群馬の交通安全祈願を数多く執り行ってきました。車両のお祓いは時間に指定があるほか、神社祭祀等で受け付けていない時間もあるため、ツーリングなどの際にバイクのお祓いをお願いしたい時は事前に問い合わせ&予約してから伺うと安心です。

前橋東照宮の御朱印
春夏秋冬をイメージした季節御朱印や月替りの御朱印などを頒布
通常御朱印に加え、写真の季節御朱印や月替り御朱印、毎月1日限定の「一日詣(ついたちもうで)」、毎月17日限定の「月次祭(つきなみさい)」などを頒布。また2024年12月31日までは、前橋東照宮を含む県内7つの神社と群馬県出身の美術作家・佐々木茜さんがコラボした「上州神玉七社巡拝御朱印」を頒布中です。

神社の社務所につながる和モダンテイストのカフェでくつろぎのひとときを
居心地の良いカフェが併設
「令和の大改修」が行われた令和3年にオープンしたのが社務所に併設された大手町カフェ。“ドラフトコーヒー”とも呼ばれる黒ビールのような見た目のナイトロコーヒーなどこだわりのドリンクに、看板フードメニューのハニートーストをはじめとする軽食、季節のフルーツを使ったパフェなどのスイーツが楽しめます。和モダンの洒落た店内は椅子スペースに加えてお座敷席もあり、ゆったりと過ごせます。

神社の社務所につながる和モダンテイストのカフェでくつろぎのひとときを
居心地の良いカフェが併設
「令和の大改修」が行われた令和3年にオープンしたのが社務所に併設された大手町カフェ。“ドラフトコーヒー”とも呼ばれる黒ビールのような見た目のナイトロコーヒーなどこだわりのドリンクに、看板フードメニューのハニートーストをはじめとする軽食、季節のフルーツを使ったパフェなどのスイーツが楽しめます。和モダンの洒落た店内は椅子スペースに加えてお座敷席もあり、ゆったりと過ごせます。