2024年3月24日に幕を閉じた「第51回 東京モーターサイクルショー」。T.T.Rモータースは、ホンダ・モンキー125の興味深いカスタムマシンを展示していた。“エフモン”とはいったい!?
文:山ノ井敦司/写真:南 孝幸

被せるだけで簡単イメチェン! モンキー125がまるで絶版名車に

ホンダ・モンキーをベースとしたカスタムの中でも人気なのが、名車を再現したレプリカスタイル。ホンダCBやカワサキZなどの名車のカラーリングや特徴あるパーツを再現することで、小さいながらもそれっぽく見せることで楽しむことが可能となっており、今なお人気のカスタムスタイルのひとつとなっている。そんなレプリカカスタムシーンにおいて、誰もが「おっ、これは!?」と目を引くマシンが東京モーターサイクルショー2024に登場した。

製作したのはCB系カスタム&レストアを得意とするT.T.Rモータースで、同店と言えば数年前にグロムをベースにCB1100Rを再現したタイプRミニ(カウルなしのRB1キットもあり)をリリースし、ミニバイクシーンだけでなく、世のCB、ホンダ好きから大注目を浴びた。そのT.T.Rモータースが発表したのが、ホンダ名車シリーズ第二弾となるこの「エフモン」外装キット。

モンキー125をベースとしたマシンは赤の車体がJB02をベースとし、フロントフェンダーに現行GROM用を流用。白の車体もJB02がベースで旧グロムのフロントフェンダーを流用し、ウインカーを角タイプに。カラーリングはもちろん、ちょっとしたパーツを変更するだけで雰囲気も変えられるというサンプルスタイル。

シルバーの車体は現行型JB03がベースで、純正のフロントフェンダーを社外のステーでダウンタイプとし、Wホーン、角ウインカーなどでレプリカ度を更にアップさせている。エンジンにはキタコからリリースされる乾式クラッチ風に見えるカバーを装着し、リアの両サイドにはグラブバーも装着するなど外装+追加カスタムの面白さも提案している。

3台ともマフラーは旧車をイメージさせるストレートタイプを装着しているが、社外のカスタムマフラーを装着してもいい。見て分かるように純正、アップタイプのマフラーは装着不可。タイヤも純正ブロックパターンからロードタイプに変更(これも雰囲気を出すには重要なポイント!)。

18年近くミニバイクシーンの第一線を見てきた著者もこれまで様々なCBレプリカカスタムを見てきたが、このマシンはレプリカ、再現度もすごいが、車体としてのバランスが飛び抜けていい! ベースとなるモンキー125ならではの少しムチッとした足まわりと相まって、CB-Fの見た目なのだが、どこか可愛らしくも見れる。

モンキー125と言えば2018年に初代が登場し、2023年8月に発売されたモデルで、計10色の車体カラーが発売されている。車体色に合わせてフロントフォークがレッド、イエロー(ゴールド)、ブルー、ブラックにされていることで、今回のような純正を再現したペイントのレプリカスタイルに見せることも可能だが、ゴールドのフロントフォークの車体をベースにすることでまるでオーリンズ製フロントフォークを装着したカスタムCB-Fレプリカにしてみるのも面白そうだ。個人的にはこの外装にプラスして、フェアリングを装着したインテグラ仕様なんていうのも見てみたい。

外装はタンクからサイド、テールカウルまで一体型。製作者がこだわったタンクからテールへかけての流線型のデザインやサイドカバーのくぼみ、跳ね上げられたテールカウルなど、さすがT.T.Rモータースと言える仕上がりになっている。

純正のガソリンタンクはそのまま使用するのだが、一体型のカバーとなると気になるのがガソリンの給油方法。外装を作る上でキャップの造形にもこだわっており、CB-F風のキャップ部分はカバーとなっており、前側にツメを用意し、後ろ側はマグネットにすることで簡単に取り外し、純正の給油口が使えるようになっている。外装キットにはシート、テールベースも同梱。テールユニットは純正を取り外して入れ替えるだけとなっている。

キットは一体式のタンクシートカウル(黒ゲル仕様)とシートベースを予定。2024年4月末に価格発表、予約開始を予定している。その他アイテムに関しては続々とリリース予定とのことだ。

文:山ノ井敦司/写真:南 孝幸

画像: ▶▶▶新型車・新製品情報がめじろおし! モーターサイクルショー2024関連の記事一覧はこちらをクリック! www.autoby.jp

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