ホンダはジャパンモビリティショー2023で、電動パーソナルモビリティ「モトコンパクト」を日本初公開しました。小さなボディに大きな可能性、EVならではのメリットを存分に活かした一台です。

ホンダ「モトコンパクト」の特徴

画像: Honda Motocompacto 北米向けモデル 最高速度:約40km/h 1充電での航続距離:最大約19km 車両重量:約18.7kg 米国での価格:995ドル

Honda Motocompacto
北米向けモデル

最高速度:約40km/h
1充電での航続距離:最大約19km
車両重量:約18.7kg
米国での価格:995ドル

可愛くて携行できるだけじゃない! 意外とスピードが出て、航続距離も長い!?

「モトコンパクト」は北米市場向けモデルとして、2023年9月14日に発表されました。現地では11月に発売予定です。

ハンドルやシートは工具不要で折りたためて、ボディに収納できます。モーター駆動でバッテリーは内蔵型を採用、構造は至ってシンプル。アクセルとブレーキのほか、ヘッドライトとテールランプ、それに自転車に付いているような手動で鳴らすベルが備わっているくらいです。ただ液晶メーターにはコネクテッド機能を搭載し、目的地までのバッテリー消費予測などができる仕様となっています。

画像: ▲組み立てた状態。

▲組み立てた状態。

画像: ▲折りたたんだ状態。

▲折りたたんだ状態。

車両重量は約18.7kg。たたんだ際につかむ取っ手も備わっていて、ちょっとした移動なら持ち運べます。クルマに積むことが想定されており、横倒しした状態なら重ねて積むこともできるようです。

折りたたんだサイズは、長さ約742mm・高さ約536mm・幅約94mm。組み立てた状態のサイズは、長さ約968mm・高さ約889mm・幅約437mm。たたんだ状態の幅(ボディの厚み)が10cmにも満たないというのは画期的ですね。

画像1: ホンダ「モトコンパクト」の特徴

身長175cmの筆者が実際に跨ってみたところ、予想よりもゆったりしていました。子ども用の三輪車くらい窮屈なのかと思っていたのですが、膝の曲がりはさほどきつくなく、ハンドルも近すぎず、10~20分なら快適に乗れそうです。それ以上はシートの小ささと硬さが不安なため、何とも言えません。

こんな可愛らしいサイズ感・デザインながら、最高速度は約40km/h。フル充電での航続可能距離は約19kmで、充電時間は約3時間30分。けっこう便利に使えそうですね。

画像2: ホンダ「モトコンパクト」の特徴

日本での発売に関しては未定とのこと。現状のままでは法規の問題があり、国内の公道を走ることはできません。アメリカでも走っていい地域と走れない地域があるようです。

昔のバイクに詳しい方ならホンダの「モトコンポ」をご存じでしょう。折りたためるバイクのご先祖様ともいえる原付一種です。モトコンポは1981年に、四輪車「シティ」に積載できるトランクバイクとして登場しました。

画像: ▲ホンダ「モトコンポ」

▲ホンダ「モトコンポ」

画像: ▲折りたたんだ状態のモトコンポ。

▲折りたたんだ状態のモトコンポ。

今回の「モトコンパクト」も北米市場でこれから販売される予定の新型EV「プロローグ」のアクセサリーとしても展開されるのだとか。トランクには余裕で納まります。収納時には車内で充電することもできるんですよ。

ホンダは「モトコンパクト」を“新しいファースト/ラストワンマイルモビリティ”と表現。ちょっとした移動を快適に楽しめる夢のある乗り物です。販売価格995ドル≒約15万円という値段設定も非常に魅力的。国内導入にも期待したいですね。

ホンダ「モトコンパクト」の動画・写真

画像: Motocompacto: New E-Scooter from Honda www.youtube.com

Motocompacto: New E-Scooter from Honda

www.youtube.com

文:西野鉄兵/写真:ホンダ、西野鉄兵

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