文:梅本まどか/写真:松川 忍、オートバイ編集部/まとめ:オートバイ編集部
グッドライダーミーティング(安全運転講習会)とは?
全国の入門ライダーを安心して公道へ送り出したい
入門ライダーと安全運転講習をホンダドリームが積極的に繋ぐ
皆さんは安全運転と聞いて、意識していることはありますか? 普段の運転を気をつけることはもちろんですが、スクールなどに通って、定期的に運転技術の確認などをされている方もいらっしゃると思います。
ホンダドリームでは、安全運転に対し新たな取組みにトライしているということで、全国ホンダドリーム会のCS委員会委員長である「ホンダドリーム和歌山」の林社長に、現状とその取組みについてお話を聞いてきました。
「二輪業界では『2030年二輪車交通事故死半減』『2050年二輪車交通事故死ゼロ』という統一の目標があります。しかし、これらの目標に対する安全運転の取組みは、なかなか思うような活動が出来ていないのが現状です。
最近は若年層のライダーも増え、公道に慣れる前に高性能なスポーツモデルや大排気量モデルを選択する人もいます。家族や身近な人が一緒に走ってくれる人は公道での注意点を教われるでしょうし、技術向上も可能かもしれませんが、その場合は個々のライダー環境にまかせることになります。
実際、単身でバイクを楽しみたいライダーも多いので、納車前の店頭アドバイスや動画配信による知識や情報の提供も大切にしていますが、なるべく早めに体験型の安全運転講習を受けてもらい、安心して公道を走ってもらいたいと思っています。
これまでも初心者向けに『ホンダドリームモーターサイクリストスクール』、バイクを所有していないライダー向けの『ホンダゴー・バイク・レッスン』、公道デビュー前後のライダーに向けた不安払拭動画の配信など、様々な安全運転啓発活動を展開してきました。しかし、年齢別二輪死亡事故の数字をみると10〜20代の若年層ライダーの死亡事故が多く発生していることから、入門ライダーへの実技指導を早急に強化するべきと考えました。そこで全国47都道府県で開催されている『グッドライダーミーティング』を活用することにしたのです」。
ホンダではスクールを積極的に開催していますが、入門ライダーに特化したスクールを日本全国で一斉に開催するのは現実的ではありません。しかし、『グッドライダーミーティング』であれば、年間約100会場で開催していて全国どこのホンダドリームからでも最寄りの会場に参加が可能です。
さらに、日本二輪車普及安全協会の協力を得て『グッドライダーミーティング』を若年層の入門ライダーに向けて活用できるよう「初参加者優先受付」と「初心者向けカリキュラムの設定」が可能になったそう。そうすることで、これまで足りていないと感じていた入門ライダーへの実技指導をより強化できるというわけです。
「ホンダドリームはバイクを販売するだけでなく、安全も一緒に提供する場所であるという考えのもと、積極的に若年層ライダーを安全運転講習会に動員していきたいと考えています。2023年11月18日には和歌山で『グッドライダーミーティング』が開催されます。アンダー30歳・初参加の方は優先で申し込みが可能です。是非、ご参加ください」
今回の取組みで、まだまだ公道で乗ることに不安がある入門ライダーが安心してバイクを楽しめるための大きな一歩となりそうです。
店舗では何より対話を大切に、安全運転への意識を伝えています
バイクを購入したてのお客様ですと、公道での運転で何に気をつければよいのかを理解していない場合が多いです。同様にリターンライダーの方も乗っていなかった間にバイクが進化していますので、新たに理解していただくことが沢山あります。その上で安全に乗ってもらうために運転に対する考え方や意識をお伝えしています。ホンダドリーム和歌山には20代、30代、40代とスタッフがいるので、世代別に経験したことを伝えられるのは大きなメリットです。目一杯バイクを楽しんでいただきたいので、納車までにどれだけ安全運転について対話できるかを大切にしています。
不安を解消するための体験型安全運転講習会
安全なオートバイの運転を促進するために、全てのライダー、なかでも初心者ライダーや運転に不安があるライダーに向けた体験型の安全運転講習会。運転技術向上だけでなく、交通法規・マナー遵守等を目的としている。日程によっては、U39歳以下限定やレディースdayなどもある。
グッドライダーミーティングの詳細は「日本二輪車普及安全協会」のHPで
文:梅本まどか/写真:松川 忍、オートバイ編集部/まとめ:オートバイ編集部