この記事では、同企画内で「750クラス(401〜750cc)」にカテゴライズされる、国内ミドルクラスアドベンチャー、スポーツツアラー、クルーザー、ATスポーツモデルをまとめて紹介します。
Honda NC750X/NC750X Dual Clutch Transmission
H-016(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
2014年にNC700Xから進化したNC750Xは2021年のモデルチェンジでエンジン、フレームなど、あらゆる面に手をいれ、大幅な進化を遂げた。
エンジン単体の軽量化と共に吸気・排気を変更し、電子制御スロットル(スロットルバイワイヤシステム)やライディングモードを採用。最高出力は従来モデルから4PSアップ。また、機能性を向上させたDCT搭載モデルも用意されている。
2023年モデルは新色2色を採用し、継続色の白と合わせ3色設定となっている。
Honda X-ADV
H-017(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
NC750系の基本メカニズムをベースに、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を活かしたスクーター的イージーライドと、オフロード向けの足まわりを組み合わせて2017年に誕生したクロスオーバーモデル。
2021年のモデルチェンジでは、スロットルバイワイヤを採用し、エンジンの細部見直しをはじめ、新フレーム、ライディングモードやスマホとの連携機能・HSVCSなどの装備も採用された。
Honda Rebel 500
H-021(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
471㏄水冷並列ツインエンジンを搭載したミドルクラス・クルーザー。2020年のマイナーチェンジで、ヘッドライト、ウインカーなどのLED化、メーターパネルにギアポジションインジケーターを追加し、前後サスペンション設定も変更。
また、アシストスリッパークラッチ採用などによるクラッチの操作荷重低減などが図られた。2023年モデルは平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合。カラーバリエーションを一新した。
YAMAHA Ténéré700 ABS
Y-013(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
本格的なオフロード走行もこなすビッグオフローダー。鋼管製ダブルクレードルフレームに、ストロークの長い倒立フロントフォーク、アルミ製スイングアーム&リンク式モノクロスサスを装着。
エンジンはMT- 07系の688cc水冷並列ツイン。2022年モデルでは新排出ガス規制に適合させ、アルミ製アンダーガードも新形状となった。
2023年モデルではカラーバリエーションを変更。新色としてディープパープリッシュブルーメタリックCとマットダークグレーメタリックAを追加。ラジカルホワイトは継続販売となり全3色設定に。また、アクセサリーパッケージとして「Ténéré700 Low」と「Ténéré700 Rally」をラインアップする。
YAMAHA TMAX560 ABS/TMAX560 TECH MAX ABS
Y-014(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
独創のATスポーツ、TMAXシリーズはアルミ製フレームや足まわり、561ccパラツインエンジン、D-MODEやトラクションコントロールなどを熟成させながら、シート形状やポジションなども見直し、スマートフォン接続可能でフルマップタイプのナビ機能も利用できる7インチカラーTFTメーターを新たに搭載。
電動調整式スクリーン、グリップ&シートヒーター、クルーズコントロールなどを備える上級版のTECH MAXも設定されている。2023年モデルでカラーリングが変更された。
SUZUKI V-Strom650 ABS/V-Strom650XT ABS
S-010(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
人気のミドルアドベンチャーツアラー・Vストローム650は、街中から高速道路、山岳路にいたるまで、走る道を選ばず長距離ツーリングを快適に楽しむことをコンセプトに開発されたオールラウンドモデル。
高回転域までのスムーズな出力特性が特徴の645cc水冷Vツインエンジンを、アルミ製のツインスパーフレームに搭載し、2段階から選択可能なトラクションコントロールを採用。高さを3段階に調整できる大型可変ウインドシールドや液晶のメーターパネル下に12Vアクセサリーソケットなど装備も充実。
モデルバリエーションはSTDとXTの2グレードで、外観上の違いは、Vストローム650がキャストホイール、650 XTはワイヤースポークホイールを装着する。また650 XTにはエンジンアンダーカウルとナックルガードも標準装備。新排出ガス規制に適合した2022年モデルでカラー変更を受けた。