限りなく日帰りツーリングに近いコースで走って、2023モデルのジクサー150の燃費を満タン法で測定してみました! さて、その結果は?

のんびり日帰りツーリング気分での燃費テスト

ひととおり高速道路もワインディングも楽しんだ後は、時間の許す限りのんびりとツーリング。

この日はすこぶる快晴で、気温も過ごしやすい『バイクに乗るための日』としか言えないシチュエーションでした。

いちおうこれでも仕事中……なのですが、やっぱり贅沢すぎる時間です。

特にジクサー150、下道をトコトコ走るにあたっては無類の快適さを見せつけてくるので自然と気分も良くなり、走行距離も伸びていきます。

画像1: のんびり日帰りツーリング気分での燃費テスト

スポーティに走らせる際には、先の【ワインディング編】でお伝えしたとおり、小排気量MTスポーツならではの難しさも持ち合わせるジクサー150ですが、マイペースで一般道を走る時は最高の『のんびりツーリングバイク』に化けてくれます。

空冷単気筒のやさしい鼓動感とサウンドは、トップギア5速でやんわりクルージングする際にはなかなかの味わい。

私(北岡)の感覚で言うと、良い意味で『先を急ぐことに意味を感じない』平穏な時間を楽しませてくれます。

画像2: のんびり日帰りツーリング気分での燃費テスト

走っている時は鼻歌まじり。良さげなところを見つけたらすぐ寄り道。走ることも、道草も、ぜーんぶ気兼ねしない!

ソロで下道ツーリングを楽しむなら、本当に最高の1台としか言いようがないです。

これで燃費性能がモンスター級に良好なんですよ? 誠に素晴らしい……

画像3: のんびり日帰りツーリング気分での燃費テスト

ということで燃費のお話! 2023モデルのある意味、核心に入ります。

気持ち良い海岸線をのんびり寄り道しまくって走って、その後は再び高速道路で帰着。

この日の1日の走行距離は204.3kmでした。日帰りツーリングとして妥当な感じ?

ジクサー150(2023)の実走燃費は?

さて、ここで改めて最新の排ガス規制に対応した2023モデルと従来型をスペック上で比較しておきます。

まずは定値燃費。

2022モデルの定地燃費値55.3 km/L(60 km/h) ※2名乗車時

2023モデルの定地燃費値51.0 km/L(60 km/h) ※2名乗車時

定地燃費値は4.3km/Lのダウンです。

そして実際の燃料消費に近いWMTCモード値では……

2022モデルのWMTCモード値51.0 km/L ※1名乗車時

2023モデルのWMTCモード値50.0 km/L ※1名乗車時

ちょっとだけダウンしてます。総じて言えば従来型より燃費性能はダウンしたということになるでしょう。

で、実際は?

画像1: 2023モデルのWMTCモード値50.0 km/L ※1名乗車時

総走行距離204.3kmのうち、ざっと120kmくらいが高速道路。残りはワインディングとツーリングシチュエーション。その状況で給油量は4.76L(レギュラーガソリン)でした。

燃費は満タン法で測定。今回の試乗においては2023モデルの燃費はガソリン1リットルあたり42.92kmという結果になりました!

うーん……あまりにも従来型とぜんぜん変わらん。逆に驚くレベルですね……

昨年2022年のちょうど今ごろ、5月に伊豆をぐるっと回って燃費計測してみた時の測定結果と何ら変わりません。違いはほぼ『誤差』みたいな範囲に収まってしまいました。記事としては『燃費がこれくらい下がってた!』という結果のほうが盛り上がったかもしれませんが。

ちなみにジクサー150が燃費モンスターとしての実力を発揮するのは『5速トップギアで淡々と走るシチュエーション』なので、今回のように燃費チャレンジではない『普通に走る際の燃費性能』は以前から42~43km/Lです。

と、いうことで!

画像2: 2023モデルのWMTCモード値50.0 km/L ※1名乗車時

2023モデルにおけるスペック上の燃費性能ダウンは、まったく気にする必要ナシ!という結果に終わりました。

高速道路やワインディングでも、走りにほとんど違いは感じられないので『従来型のほうが優れている』ということはありません。むしろ環境性能で言えば2023モデルのほうが上回っている訳ですし。

画像3: 2023モデルのWMTCモード値50.0 km/L ※1名乗車時

よかった! ジクサー150の『らしさ』は変わらず健在の様子!

2023モデルになってもジクサー150は弱くなったりしていませんでした……ひと安心です。

これなら私が心の内に秘めている第二弾の燃費チャレンジでも、言い訳無用でジクサー150と向き合うことができそうです。

画像4: 2023モデルのWMTCモード値50.0 km/L ※1名乗車時

もし燃費性能が如実にダウンしてたら『従来型の中古車のほうがおすすめ』となるところですが、これなら新車を買うほうが総合的に見て良い結果になるはず。素性や状態が分からない中古車より『バイクとして最良の状態』という品質保証がされた新車は、それだけでも大きな価値がありますので。

ジクサー150は街乗りバイクとしても、スポーティな走りの教本としても、下道ツーリングマスターとしても相変わらず優秀でした!

そして、あとひとつ。

余談ですが私、このバイクに対していつも思うことがあります……

(下に続きます)

ジクサー150ってさ、ガチのツーリング仕様にカスタムしたら、本気の『日本一周バイク』として成立するんじゃないかな?

私、過去に総予算10万5000円/オール下道&野宿で日本一周した経験があるので言うのですが、ジクサー150はそういった“本物の旅バイク”に仕立てられる素養を持っていると思う。

真面目な話、直感がそう告げているんです。

ちくしょう……相変わらず、夢のあるバイクだぜっ!

よろしければ最初の【街乗り編】からお読みくださいね!

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