スズキのバイクラインアップの中でも特に異彩を放つ150ccバイク。燃費王『ジクサー150』は排ガス規制対応で弱体化してしまったのか!?

燃費王『ジクサー150』が窮地に立たされている……

我々『スズキのバイク!』においても重要なバイクである燃費性能のスーパーエンターテイナー『ジクサー150』の2023モデルが発表されたのは今年1月のこと。

最新の排ガス規制に対応することで最高出力1馬力がダウン。そして、スペック上の燃費性能も若干ダウン。これは私(北岡)にとって、わりと大きめの事件でした。

それがなぜって、私がスズキのバイクラインアップである意味、最も恐れている(あるいは畏れている)のがこのバイクだからに他なりません。

過去にはそのモンスター級の燃費性能の前にライダーとして限界まで追い込まれた経験があり、それ以来このバイクは私の中で『ナメならアカン』ランキング筆頭に君臨しています。ある意味、スーパースポーツよりも恐ろしい……

だけどその反面、めちゃくちゃ夢が広がるのもジクサー150というバイク。だが、それが弱体化したと言うのか?

過去の経緯を踏まえれば、私としては『おい、勝ち逃げは許さないぞ!』という気分。誰にも言ってないけどリベンジマッチだって心の中に秘めてるし……少年マンガのライバルかよ。

画像: 燃費王『ジクサー150』が窮地に立たされている……

ということで、これは由々しき事態である!

このところのスズキは大型バイクの新型が目白押しでなかなか乗るチャンスを得られなかったが、ようやく時間が取れた。なのでジクサー150(2023)を早速スズキさんから借りてみたぞ!

ジクサー150(2023)はどう変わった?

さておき、2023モデルのジクサー150の変更点について。

最新の排ガス規制に対応したとのことで、その他は基本的に変更なし。

目に見えるところで言うと……

オマエだな?

従来型には無かったエキパイ部分のヒートガード。排気ガスを浄化する触媒っていうのは高温になる(しかもパーツとして高額)のでこういった対策が施されます。他にもあるかもしれないけど、ここに触媒が追加されたことは明白でしょう。

空冷単気筒SOHC2バルブというエンジンは燃焼効率の部分で不利なので排ガス規制対応は苦しかったに違いありませんが……

画像1: ジクサー150(2023)はどう変わった?

いざ、出陣。

『王よ、貴方は弱くなってしまわれたのか……』

一抹の不安を胸に抱えて走り出します。

画像2: ジクサー150(2023)はどう変わった?

クラッチミートから発進。従来型と特に差異は感じられません。ある程度、スピードが乗ってからの中間加速は……これも体感的には変化なし。相変わらず軽快に走ってくれる印象です。

ん? これ本当にパワーダウンしてるのか? っていうのが第一印象。

画像3: ジクサー150(2023)はどう変わった?

その後もアラを探すべく、わざと高めのギアを使って、そこからアクセルを大きく開けてみるなどエンジンに対して執拗な嫌がらせを……いや、検証を続けます。

何度も何度も……直線もターンも。

そして、その結果導き出した結論は……

……………

……………

……………

……………

……………

従来型と特に変わってません!

【 完 】

……………

……………

……………

危ない。うっかり試乗記を終わらせてしまうところでした。

いやでも、それくらい従来型との違いが認められなくて……少なくとも街乗りで体感できるような違いはありません。ちょっと拍子抜けというか、安心した。

画像4: ジクサー150(2023)はどう変わった?

だがしかしっ!

我々『スズキのバイク!』として、と言うか私(北岡)としては、ジクサー150を『街乗りバイク』で終わらせるつもりは毛頭ありません。

高速道路もワインディングもきっちり走って、さらに追い込みます。

だってこのバイクは、ある意味で『最強ツーリングバイク』と捉えていますので。

(下に続きます)

それに最高出力ダウンが響いてくるのは高回転/最高速の領域です。燃費のことも気になるし。

150ccの排気量だと高速道路のペースでもけっこう負担になりますからね。ということでお次は【高速道路編】へ!

おっと……さすがに高速道路はちょっと違いがあるか?

NEXT▶▶▶ジクサー150の『最高出力1馬力ダウン』の影響は?

スズキファンのためのWEBサイト!

This article is a sponsored article by
''.