ヤマハ発動機は2023年5月1日、バレンティーノ・ロッシ選手とブランド・アンバサダー契約を締結したことを発表した。

ヤマハYZR-M1とともにMotoGPで大活躍したバレンティーノ・ロッシ選手

ロードレース世界選手権9冠という偉大な経歴を持つバレンティーノ・ロッシ選手。ヤマハとの物語は、ロッシ選手が初めてYZR-M1でMotoGPに出場した2004年・南アフリカGPでの勝利から始まった。その後、142回の表彰台、56回の勝利とともに、2004年、2005年、2008年、2009年と4度の世界チャンピオンをヤマハで獲得している。

ロッシ選手は2021年シーズンをもってMotoGPから引退したものの、トレーニングやレジャー用にヤマハ製品に乗り続けたいという希望があり、ブランド・アンバサダー就任への興味も持っていたことから、この度の契約に至ったという。

Monster Energy Yamaha MotoGPチーム代表兼ヤマハ・モーター・レーシングSrlマネジング・ディレクター リン・ジャービス氏のコメント

「ヤマハ発動機にとって素晴らしい瞬間であり、また、ロッシ選手が大成功をおさめたMotoGPを引退して以来、その存在を恋しく思っているであろうファンの皆様にとっても感動的な展開であると確信しています。ロッシ選手とYZR-M1は特別な絆で結ばれていました。彼の加入によって私たちのMotoGPプログラムは完全に変化し、ロッシ選手とヤマハ発動機がほぼ同義語になるまでになったのです。私たちはともに多くの勝利、表彰台、そして4つのタイトルを獲得しました。そしてその裏側にもさまざまな感動の瞬間があって、ハードワークだけでなく楽しい部分も含めてレースへの情熱を共有してきました。私たちはいつもロッシ選手を“家族”と思っていましたから、彼がヤマハ発動機のモーターサイクルを使い続けたい、ブランド・アンバサダーになりたいと表明したとき、私たちはすぐさま、それを実現すべく動きました。ロッシ選手が正式に私たちのアンバサダーになったことを、とてもうれしく思っています」

バレンティーノ・ロッシ選手のコメント

「ヤマハ発動機との契約は、間違いなく大きな感動を与えてくれました。長年にわたって一緒に仕事をしてきたので、とても自然な感覚です。MotoGPを引退したあとも、私はトレーニングとモーターサイクルでのライディングを続けています。常に何らかの形でレースを続けていこうと思っていたのです。MotoGP参戦中は契約の一部としてヤマハ発動機のモーターサイクルに乗っていましたが、引退後もヤマハ発動機のモーターサイクルを使い続けて楽しんでいます。契約が締結され、ヤマハ発動機と私が協力し合えるようになったことをうれしく思います」

バレンティーノ・ロッシ選手が残した記録

・ヤマハ発動機で史上最も成功したライダー(ヤマハ発動機で56勝、2位46回、3位40回、273レースでポイント獲得)
・グランプリで最も長く活躍したライダー(1996年にデビューし2021年に引退。合計26シーズンのなかで432レースに出場、そのうち372回は最高峰クラス)
・MotoGPで最も多くのシーズンをヤマハ発動機で戦った(16シーズン)
・MotoGPで最も多くの表彰台をヤマハ発動機にもたらした(142回)
・MotoGPで最も多くの優勝をヤマハ発動機で果たした(56勝)
・230回連続で完走(1996年マレーシアGPでのデビューから2010年のムジェロまで1度も欠場なし)
・総合および最高峰クラスで最多出場の記録を保持(全クラスで合計432レースに出場、そのうち372回が最高峰クラス、そのうち273回はヤマハ発動機で出場)
・異なるメーカーで最高峰クラスの連続優勝を達成した最初のライダー(2004シーズン開幕戦の南アフリカGPにて達成)
・最高峰クラスの1シーズンに、ヤマハ発動機のライダーとして最も多くの優勝を獲得(2005年に11勝)
・最高峰クラスで199回の表彰台
・全クラスの合計で235回の表彰台
・ラリー・レースにも優れた唯一のグランプリ・ライダー(Monza Rally Showで7勝、アブダビのYas Marina Circuitで2019年Gulf 12 HoursのGTE Am-class優勝)
・ヤマハ発動機のグランプリ520勝のうち11%を獲得し最も貢献したライダー(520勝中56勝)
・グランプリ出場とチームオーナーを同時に行った唯一のライダー
・出場した全クラス(125cc, 250cc, 500cc, MotoGP)を通じて合計6,357ポイントを獲得

まとめ:西野鉄兵

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