1958年の初代「スーパーカブC100」の登場から2023年で65年という超ロングセラーモデルの「スーパーカブ」シリーズ。その長い歴史の中でも近年は全国各地でイベントが開催され、カスタムシーンも盛り上がりを見せる。ここでは「スーパーカブ」シリーズをベースとした様々なカスタムマシンを紹介していこう。

ビシネスイメージを振り払い、ストリートで映えるカスタムカブ

スーパーカブのフォルムを崩さずに絞られたハンドルやダブルシート、ロングフェンダーなどセンス抜群の1台。最もポイントとなっているハンドルは純正をベースに手前に絞るように加工。その他にも上部のカバーは残し下側はスプリングをあらわにしたリアショックやエスカルゴフェンダーのようにロング化されたリアフェンダー、前後ローダウンすることでタイヤに被さった前後フェンダーの具合などもたまらない。様々なカスタムがある中でも「スーパーカブ」らしさをうまく残した1台。

見た目も機能も両立させるサブガソリンタンク

シート下にタンクを配置したスーパーカブならではのステップスルー空間と言われる場所に追加のガソリンタンクを装備したマシン。イボイボなタイヤにサイクルフェンダー、アップマフラーとカブをベースした小洒落たスクランブラーのようなスタイルにカスタム。通常のバイクのようにニーグリップだって可能だ。

カスタムから少し話が脱線するが、スーパーカブがこのスタイルになったのは開発時に本田宗一郎氏が「これは、後ろに足を上げてまたぐオートバイじゃないぞ。前からまたぐクルマだ。スカートをはいたお客さんにも買ってもらうクルマだ。邪魔なところに置くな」といったという話があり、「製品は、あくまでも親切であれ」という発想の元にスーパーカブが生まれた。宗一郎氏が当時言った「これはオートバイでもない。スクーターでもない」という言葉が65年経った今も引き継がれ「スーパーカブ」という唯一無二の存在となっている。

バーハンドル化で広がるカブカスタムの世界

様々な車種のカスタムでも定番となっているバーハンドル化。スーパーカブの場合もヘッドライトと一体化されているハンドルを取り外し、パイプハンドルにすることでスッキリとしたハンドル周りとなり、一気にカスタム感がアップ。アメリカンのようなアタックバーやエイプハンガー、低く見せたいなら一文字タイプなど自分好みのハンドルが取り付け可能。バーハンドル化した場合はスロットルやブレーキケーブルの長さにもこだわるのがポイントだ!!

スーパーカブだけじゃない、角目だって、リトルもあるぞ!!

四角いヘッドライトにエッジのきいたフロントフェンダー、サイドカバー、テールが採用されるモデルの通称が角目カブ。1983年に発売されたモデルでは50ccのエンジンで5.5PSを発揮する最強モデルが存在。丸目が定番だが、あえてこの角目を楽しむユーザーも多い。

カスタムは基本がスーパーカブのため様々なパーツが装着可能でだが、ほとんどのユーザーが「角目」らしさを残し、「角目」であることを誇りにカスタムしている。

前後に14インチホイールを採用した小さなスーパーカブがこの「リトルカブ」。サイズ感だけでなく赤や黄、青といったポップな車体色も用意され、その可愛らしい見た目から女性ユーザーに人気となった。小さなリアキャリアや高い位置に配置されたステップなどもポイント。

カスタムもリトルカブならではの小ささを強調したり、可愛らしさを更にアップさせたり様々。中には前後ディスク化してしまうという猛者もいる。

レポート:山ノ井敦司

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