サイドバッグ(サドルバッグ)のフィッティングをしたいんですよ
以前、6リットルのサドルバッグを装着して以来、ツールボックスやタックルボックスとして活用してるのね。
これがめっちゃ案配良い。主張しないしスマートでカッコ良いのよ。
実用性も最高だし。凄く気に入っちゃってサイドバッグにハマり気味。
そうなると、もっといろいろなサイドバッグが欲しくなっちゃうじゃん。
今、気になってるのがコレ。
下側がラウンド形状とダイヤステッチがめっちゃ良い。かわいい。カブにも似合いそう。
このサドルバッグの詳細はライドアバイクにアップされてるよ。
とはいえ、衝動買いして、上手く装着できなかったら困ってしまうのよね。いわゆるフィッティング。
二輪用品専門店なんかで実物をチェックしてディテールは確認できても、愛車に付けた時のサイズ感はわかりにくい。実物をあてがってチェックできればそれが一番だけど、イベントとかでないとそんな機会ないわけで。
でもね。今どきは、画像加工も身近な時代。
こんな感じで画像の基準点を探して、サイズを合わせて合成してみるってのもアリ。
しかしながらこの方法だと厚みがわからないのよ。そこで気づいた。モックを作れば良いじゃない。これで衝動買いの失敗も減らすことができるはず。
というわけで、今回は超簡単にモックを作ってフィッティングを確認してみようというお話。
サドルバッグはウィンカーへの干渉や取付位置をチェックしたい
モックってのはmock-upの略で、原寸大の模型ってこと。
今どきは、外寸が公式サイトやECサイトに載ってるので、それをもとにモックを作成。車体にあてがってみれば購入の参考になるじゃん、ってわけね。
さて、能書きはここまで。手を動かしてみるよ。最初に寸法を検索。
公式サイトによると上記DHS-30の外寸はH270mm*W360mm*D120mm。
お次は特長でもあるラウンド形状。amazonに正面からの画像があったのでこれを参考にするよ。
この画像をもとに、正面の形状を予測。
画像をもとにアウトラインを描くとこんな感じ。中央部分は直線なのでいらないから印刷もしない。
アール部分の型紙ね。
印刷するときは、印刷設定で「原寸で印刷」にてチェックを忘れないようにね。
目安ができたので、いよいよ工作。使用する材料はダンボール。世はまさにEC(Electronic Commerce)時代なわけで、amazonで衝動買いしまくる我が家にはダンボールがたくさんあるのよね。
あと必要なのはカッターと定規と木工ボンドと鉛筆。
幅360mm、高さ270mmにカット。
さっきの型紙をあてて、カッターで形状を切り出すよ。
この時になるべくカッターの刃は新品にしておくと良いよ。潰れちゃうと接着しづらくなるので。
こんな感じ。
最後は側面。奥行が120mmで、今回使ったダンボールの厚みが約7mm。
120引く7引く7で106mm幅のダンボールを切り出して側板にするよ。長さは適当。
曲げやすいように、短辺がダンボールの目と並行になるようにしてね。
切り出した側板を目に沿って曲げつつ、背板の上に木工ボンドで貼っていくよ。
正面板も貼ってあとは乾かすだけ。
背面にある取付金具の位置が重要になるので、このあたりの画像からおおむねで推測して書いておこう。
イメージをつかむために落書きして完成───。
天面は穴開けっぱなしにしてある。なんか娘が後で遊びたいらしいので。
背面はこんな感じかな。
作業的に特に難しいところはないけど、ダンボールの厚みがあった方が楽かも。
よーしあてがってみるぞ。
うん、良い感じ。ちゃんとウィンカーの発光面に干渉せずにいけそう。
張り出しはこれくらい。カブに装着すると厚みはそこそこあるね。でも全然問題のない範囲内。
脚側への干渉もまったく問題なし。いいんじゃないかな、これ。
モック付けてて思ったけど、リアウィンカーに干渉しないよう、前よりに装着する必要があるのね。そうなるとキャリアとシートの間くらいに取り付けるポイントがあると装着が便利な気がする。
もしくは抜本的な対策として、リアウィンカーを移設しちゃうとか。
期待のモトスマートモニターもモックにしちゃうぞ
ダンボール工作が楽しくなってきたので、もう1個やってみよう。
次のお題は、デイトナによる、新時代のバイク用ナビともいうべきモトスマートモニター。
簡単にいうとアンドロイドオートや、アップルカープレイに対応したモニター。クルマ業界でいうところのディスプレイオーディオが、比較的近い存在かも。
スマホを心臓部にしつつ、モニター部分は直射日光による高熱や振動に配慮した大画面液晶という、まさに新時代のナビ。どう考えてもこれ覇権でしょ。
商品詳細など、詳しくは公式youtubeチャンネルであるところのデイトナライドアバイクを参考にしてね。
ガジェット好きとしてはめっちゃ気になるけど、まだ発売前でデータがない。
この手のモノって意外と奥行があるし、ハンドル周りに装着した際にどれくらいの存在感なのかはチェックしたいのよね。もちろんスピードメーターへの干渉も。
なので、こないだのモーターサイクルショーでデイトナさんに許可を得て色々測ってきた。
まず外寸。
記事書いてて思い出したけど、なんか去年のモーターサイクルショーでも定規で色々測ってた気がする。
幅は約182mmで高さは約114mmくらい。
お次は奥行き
厚みは2段階になってて、手前側が約10mm。
奥のひとまわり小さい部分も含めた厚みが約24mm。
ディスプレイサイズについては、ひたすら計測してたら哀れに思われたのか、画面サイズのサンプルもらえたので、それで測るよ。
画面サイズってのはつまりインチでの対角距離。実測で対角距離が約18.2mm。これをインチつまり2.54cmで割ったところ約7.16インチだった。
形状が平面的なので、ダンボールを切って重ねるだけ。作業は簡単。
幅182mm高さ114mmに切り出したダンボールを、厚さ10mmになるように重ねて張り合わせ。
背面部分はひとまわり小さく切り出したダンボールを、厚さ14mmになるように張り合わせ。
できたパーツを木工ボンドで貼り合わせたら、適当に落書きして完成。
厚みもほぼバッチリじゃないかな、たぶん。
裏側のサイズは測ってないけど、ここが干渉するほどシビアな取り付けはしないだろうから、適当に一回り小さくしたダンボールを貼っといた。厚みだけは気にしたけどね。
あてがってみるとこんな感じ。意外といけるんじゃないかな。
自分の場合は「まとまるバー」で問題なく装着できそう。愛知県名古屋市の四ツ葉モーターサイクルオリジナルのまとまるバーは、自分と同じような鉄カブに色々つけるにはめっちゃ便利でオススメよ。
背面はこんな感じ。クランプ部分の数値も計測し忘れてたのよね。不覚。
雰囲気で判断するしかないけど、なんとかなりそう。
自分のまとまるバーは、通常仕様より高さを低く作ってもらったから、若干ギリギリかも。
ハンターカブやクロスカブならハンドルバーにそのまま装着できそう。
あ、しまったな。それこそクランプの取付位置やサイズを測っとけばよかった。
まとめ
というわけでダンボールモックで、割と購入前の参考にはなるはず。
なにより、工作が楽しい。サイズ感に困ったときは、ぜひやってみてね。
レポート:若林浩志