国内2輪メーカー4社と、エネルギー業界大手のENEOS HDが組んで生まれた「株式会社Gachaco(ガチャコ)」は2022年10月25日からバッテリーシェアリングサービスを開始しましたが、このたびGachacoはOpenStreet(オープンストリート)株式会社と業務提携し、シェアモビリティサービス「HELLO MOBILITY」において電動スクーターシェアリングおよびバッテリーシェアリングのサービスを、12月23日より開始しました!
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2022年12月26日に公開されたものを転載しています。

OpenStreetって、どんな会社?

みなさまのなかには、OpenStreet(オープンストリート)という企業の名を聞いたのが初、という方も多いのではないでしょうか? 同社は2011年からソフトバンクが行なっている新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から2016年11月に生まれ、モビリティシェアサービス提供やIoTデバイス開発を行なっている企業であり、「HELLO CYCLING」というシェアサイクリングサービスを東京と中心に展開しています。

「HELLO MOBILITY」はOpenStreetが提供するシェアモビリティサービスのプラットフォームであり、新たに電動スクーターを導入するとともに、Gachaco提供のバッテリーシェアリング(バッテリー交換ステーション=Gachacoステーション)の利用を可能とすることで、ユーザーの近距離や中距離の交通利便性を向上させています。

画像: www.hellocycling.jp
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画像: 導入される電動スクーターは、BENLY e:にリアトランクボックスを与えたもの。Gachacoステーションは10月25日からサービスが開始され、現在サービス網の整備が鋭意進められています。 www.hellocycling.jp

導入される電動スクーターは、BENLY e:にリアトランクボックスを与えたもの。Gachacoステーションは10月25日からサービスが開始され、現在サービス網の整備が鋭意進められています。

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まずは、法人利用の拡大を図る・・・とのことです

HELLO MOBILITY サービス開始時は、東京都の城南エリア(港区・品川区・目黒区・大田区・世田谷・渋谷区)を中心に展開し、順次EVスクーターの導入台数およびGachacoステーションの設置場所を拡大することでユーザーの利便性を高めていく・・・とのことです。

また、まずは法人利用の拡大を図り、日常的な営業活動における移動手段としての活用のほか、物流の小口化・多頻度化を背景に短距離モビリティの需要が増加している、フードデリバリー・日用品のクリックデリバリーなどを行う物流事業者へ本サービスの提供を進めていく・・・とのことです。

気になる利用方法・・・ですが、まずはスマホ用の「HELLO MOBILITY」アプリをダウンロード。同アプリの機能を使うことで、電動スクーターのステーション検索、予約・決済、そしてGachacoステー初の検索・利用を行えます。なお専用ステーションであればどこでも返却可能、というのは、ワンウェイ利用したいケースではありがたいですね。

画像: HELLO MOBILITYのサービス利用の流れのイメージ図。なお「HELLO MOBILITY」アプリの中で、料金プランを細かく見ることができます。なお利用可能なのは18歳以上で、クレジットカードを保有している方・・・となります。 www.hellocycling.jp

HELLO MOBILITYのサービス利用の流れのイメージ図。なお「HELLO MOBILITY」アプリの中で、料金プランを細かく見ることができます。なお利用可能なのは18歳以上で、クレジットカードを保有している方・・・となります。

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画像: Gachacoステーションの利用方法。台湾で交換式バッテリーのサブスクリプション事業を展開するGogoroやアイオネックス(キムコ)のステーションはスマホアプリで認証しますが、ICキーを使うのがGachacoステーションの特徴といえます。 www.hellocycling.jp

Gachacoステーションの利用方法。台湾で交換式バッテリーのサブスクリプション事業を展開するGogoroやアイオネックス(キムコ)のステーションはスマホアプリで認証しますが、ICキーを使うのがGachacoステーションの特徴といえます。

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画像: 「HELLO MOBILITY」アプリのマップに表示されるスクーターのアイコンですが、すべてが電動スクーターのBENLY e:貸出可能・・・ではありません。ICE(内燃機関)搭載のジャイロキャノピーのみ、という場合もあります。

「HELLO MOBILITY」アプリのマップに表示されるスクーターのアイコンですが、すべてが電動スクーターのBENLY e:貸出可能・・・ではありません。ICE(内燃機関)搭載のジャイロキャノピーのみ、という場合もあります。

上述のとおり、今のところこのサービスは主に法人向けの"ラストワンマイル"のデリバリーをターゲットにしたビジネスです。ただ、まだ普及期ではない電動スクーターという乗り物は比較的高価な製品なので、リーズナブルなコストで利用できる電動スクーターシェアリングサービスは、一般向けユーザー対象のサービスとしてもじつに適しているように思えます。

ともあれ法人向けのサービスとしての成功が、次の"ステップ"に結びつく・・・ことを信じて、「HELLO MOBILITY」の発展に期待したいです。

文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)

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