MVアグスタ「921S」スタイリング解説
![画像: MV AGUSTA 921S 総排気量:921cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ4気筒 最高出力:115.5HP/10000rpm 最大トルク:116.5N.m/7000rpm](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/6e535e44fbfbf02754edc73533c25e423be42f18.jpg)
MV AGUSTA 921S
総排気量:921cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ4気筒
最高出力:115.5HP/10000rpm
最大トルク:116.5N.m/7000rpm
最新技術を惜しみなく投入した「テック・レトロ」コンセプト
MVアグスタから美しいコンセプトモデルが発表されました! その名も「921S」。1970年代に一世を風靡した、MVアグスタの4気筒モデルをオマージュした「テック・レトロ」デザインを与えられ、最新技術を惜しみなく投入されたスポーツネイキッドです。
![画像: MV AGUSTA 750S 1972年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/690edc9a6ff1f6ffc03eac8b1eb462d0bf5c6c07.jpg)
MV AGUSTA 750S
1972年
スタイリングのモチーフとなったのは、1972年登場の750S。世界グランプリで大活躍したMVアグスタが、そのノウハウを投入して造り上げたスポーツバイクで、DOHC4気筒という、当時としては非常に高度なメカニズムを持ったエンジンを搭載。非常に高価な価格もあって、当時のライダーにとって「高嶺の花」だった憧れの1台です。
![画像1: 最新技術を惜しみなく投入した「テック・レトロ」コンセプト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/7125cc39a49cb6c67b97842865857baac01a796e.jpg)
そんな名車のDNAを継承しながら、最新技術を駆使して生まれたのがこの921Sと言うわけです。鮮やかなブルーに彩られたタンク、レッドの車体まわりなど、グラフィックも往年の750Sを再現したデザインとなっています。
![画像2: 最新技術を惜しみなく投入した「テック・レトロ」コンセプト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/15ebad1e6ea4560ca32a385dac9a19c1db06e1e1.jpg)
ムダをそぎ落とした、ミニマルなスタイリングは、このバイクのメカニカルな部分を前面に押し出したもの。アルカンターラのシートや、フレームにマウントされた、シートストッパーを備えたテールカウル、タンク上にマウントされたタッチスクリーン式メーターなど、ユニークなデザインとアイデアに満ちています。
MVアグスタ「921S」メカニズム解説
![画像1: MVアグスタ「921S」メカニズム解説](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/99fb03a5df82d4b696fbf8e329a66c8626de6683.jpg)
![画像2: MVアグスタ「921S」メカニズム解説](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/a997e12a2a1ec7027f80fdc57061276c14b2ddb8.jpg)
エンジン、車体とも完全新設計の意欲作!
エンジンは完全新設計の921cc・DOHC4気筒。115.5HPを発揮する強力なユニットを、クロモリ鋼のトラスセクションとアルミキャストのピボットプレートを組み合わせた、これまた新作のシャシーに搭載しています。
![画像1: エンジン、車体とも完全新設計の意欲作!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/19693bff2ad08144db0aabe2d5652370e7245810.jpg)
![画像2: エンジン、車体とも完全新設計の意欲作!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/9e20719fb2818a7c7f3e6c87a68f7476352d0ceb.jpg)
前後サスペンションはオーリンズ製を採用するなど、メカニズムも一級品。フロントディスクにドラムブレーキ風のカバーを付けたり、エンジン直後に大きなサイレンサーを備える4into1マフラーの出口を4本出しとするなど、斬新さとレトロ感を両立しています。
![画像3: エンジン、車体とも完全新設計の意欲作!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/59588b169a1353478780fcd3b883ee833a223c5f.jpg)
タンク上にマウントされるメーターはタッチスクリーン式のカラーTFT。各種車両情報表示のほか、エンジンマッピングやライディングモードの設定もできるようです。
![画像4: エンジン、車体とも完全新設計の意欲作!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/11/09/44060a88a6412a10c02ac5f70e2d3387676e43f2.jpg)
現段階ではコンセプトモデルですが、エンジンやエキゾースト、車体関係の造りを見ると、市販化の可能性は高そう。MV自身が「フューチャーモデル」と言っているだけに、期待が持てそうです。日本でもぜひ発売して欲しいですね!
まとめ:松本正雅